episode1 心残りの涙
あなたは生まれ変わりを信じますか?
YESかNOで言ったら、NOの方が多いでしょう。
けど私はこの世界で前世を持っている人は、少なからずいると思います。
断言できるほど証明はありませんが、可能性があるので話していきたいと思います。
生まれ変わりの記憶を持つ100パーセントは子供です。
生まれてから約35ヶ月の間に記憶が蘇り、前世の自分を語り始めます。
しかしそう長くはもちません。数年したら、記憶が曖昧になり、やがて忘れてしまういます。
生まれ変わりを迷信だと思っていた分、私の中の心境が覆されました。
その話を聞いてからは、生まれ変わりの話をフィクション小説にして書くことにしました。
まだこういった内容は書けてないですが、きっといい作品に仕上げられるように、頑張りたいと思います。
この作品は、理不尽な孫の手さんのお話と似ています。私の大好きな作家さんです。
なので本当にすいません。
怒られるのを承知で書いています。ですが、あまり似ないよう努力します。
ここまで、お付き合いをしてくれてありがとうございます。
桜川 聖
「僕の将来の夢は、英雄になること。」
まだ幼かった頃の俺は英雄に憧れ、夢を語っていた。
「英雄はね、すごーいことをして、みんなを笑顔にさせるんだよ。僕も英雄になって役に立ちたい!」
そう言ったら、母は興味そうに
「そうね。なれるといいわね。」と言った。
顔をキラキラさせながら、大きく頷いた。
懐かしい夢を見た。俺が子供の頃の夢だ。
当時は家族みんな仲良く、色々な所にお出かけをしに行った。
だかあることがあることがきっかけで家族との縁が切れた。
きっかけとは「いじめ」
クラスの中で印象が暗い生徒一人を標的にし、集団いじめを行なっていた。その内容とは見るに耐えないものだった。
机に落書き、暴行、物の紛失などされていた。
俺は嫌気がさしていじめている連中らに、お前らいい加減にしろ。人としてどうなんだ?と言って注意した。
そしたら、いじめま止まった。
今度は俺が標的にされいじめられた。
クラスメートや、先生に助けを求めたが、誰も相手にしてくれなかった。親に、俺がいじめられていることは、恥ずかしくて言えなかった。
そのことがあってから俺は家に引きこもり、一日中ネットを遊び尽くしていた。
家族は俺に同情し
「可哀想に、、」 「なんで、あのこが」 「元気だしなよ。」
口先だけの言葉と、同情の目が痛かった。励ましてもらっているのにも構わずに、自分のことだけを考えていた。
親に反抗したくさんの迷惑をかけた。
親は俺が成人した時に、交通事故で亡くなった。
「ありがとう。」たったその一言も言えず、親不孝のまま死んでしまった。せめて親孝行したかったと思う。
葬式で、兄弟や親戚の人達は俺を責めた。
「お前が引きこもったせいで、父さんや母さんが死んだんだ。全部お前のせいだ。」
そう言って俺にぶつけてきた。
涙も出なかった。ただ、ああ、死んじまったなとしか思わなかった。そんな態度をとってたら、兄に殴られ
「お前は、この家の人間じゃない。」と言い、俺を破門した。
何もできなかった。夢の英雄どころか、人間のクズになってしまった。もう、家もない。なんだかもう疲れたな、、死のうかな。ブツブツと呟きながら
近くのビルの屋上に向かった。
屋上からの景色を見て、こんな眺めが良いと思ったが、それに対して怖さも出てきた。
足がすくんで、膝が笑い始めた。
「父さん、母さんありがとう。今行くよ。」
倒れるように飛び降りた。落ちている間、心臓がヒュとなりジェットコースターの落ちる感じだ。
命綱なしに落ちてるんだ。なぜか涙が出てきた。はっ、今更かよ。
地面にぶつかって俺は死んだ。
この作品を読んでいただき、ありがとうございます。
まだ、未熟者ですがよろしくお願いします。