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優雅な一日

掲載日:2026/03/11

短編です

 物事には順序というものがある。

 朝起きたらまず顔を洗って、軽く歯を磨く。白湯を飲んでから、朝食。

 別に決まっているわけじゃないけど、朝のルーティーンのような物で、この順番が崩れると、この後の行動も少し崩れるような気がしてしまう。

 さて、朝食が済んだら、食器を片付けて、午前中の内に、部屋の掃除をしてしまおう。そうすれば午後の時間は自由時間だ。何をしたって良い。

 そうと決まれば、とワイヤレスタイプのハンディ掃除機に手を伸ばした時、スマホが鳴った。

 メッセージアプリだった。友人から次の休みの遊びの誘いだった。“いーよー、いつ行く~?”とだけ返してスマホを閉じようとしたのだけれど、SNSアプリのアイコンに赤い丸で数字が書かれていて、何か私に関する通知が来ているんじゃないかと気になった。どうせ開いたところで、大した内容じゃないのはわかってる。「私が興味を持ちそうな投稿がありました」みたいなSNSを開かせるためのアプリ製作者の戦略だ。騙されないぞ・・・・。

 気がついたらソファに座って二時間が経っていた。

 え、もう十時?。掃除機触ってすらいないんだけど。慌てて掃除機をかける。SNSの魔力恐るべし。

 一人暮らしの部屋の掃除機かけなんてちょちょいのちょいだ。さて、次は洗濯物を、あ、掃除機かけるまえに回しておけばよかった。くそう、時間ロス。

 洗濯洗剤を入れて、洗濯機を回す。二~三日分をまとめてだから少し時間がかかるな。

 そう思ってTVをつける。平日の昼間のTVはあまり興味をそそられないけど、まぁBGM代わりに、とそのままにして、洗濯機が止まる音に意識を集中しつつ、SNSを、ちょっとだけ見る。ちょっとだけ。さっきの二の舞にはならない。

 ふと気が付くと、すでに時計は十二時を過ぎていた。

 えぇ!?洗濯機の音した?

 洗濯機を見に行くと、すでに脱水まで終わっていた。くそうSNSめ・・・許さん・・・。

 洗濯物を干して、さて、お昼でも食べるかと思う頃にはすでに十三時は過ぎている。うーん、まだ大丈夫。まだ休日は無駄になってない。とりあえずお昼を食べよう。

 冷蔵庫を物色して、とりあえず残っているものを温める。一人暮らしの休日の昼飯なんて、卵かけごはんと昨日の夕飯に買ってきたスーパーの総菜の残り、そんなもんだ。

 ちょっとだけ寂しい想いをしながら、一応テーブルに置いて、座って食べる。うんうん、良い感じ。あとは買い物に行こうと思っていたから、昼飯を食べたら着替えないと。

 なーんて、思っていたのに、気がついたら時刻は夕方の十六時を指していた。

 卵かけごはんの茶碗が、カピカピになっている。手にはスマホ・・・。ねぇ、私・・・何やってんの??

 茶碗をシンクに置いて、水に浸す。くそう・・・くそう・・・。

 何度もSNSの妨害に遭っている自分が悔しい。SNSめぇぇ。

 とりあえず出かけて、買おうと思っていた漫画を買いに本屋へ。買うつもりの本は買えたけどなんだか釈然としない。

 商店街を抜けて帰ろうと思ったら、なんだか良い匂い・・・。つられて余計なお惣菜を買ってしまった。くぅぅ・・・悔しい!予定だったら今はもうお風呂に入って夕飯を食べて、優雅な休日を過ごしていたはずなのに!

 とりあえず帰って風呂に入る!

 そう思って家に帰ってきて、総菜をキッチンに置いたところまでは、記憶がはっきりしているんだけど・・・なんで二十時になった今、私はスマホ弄ってるの?



——きぃぃ!!——

まぁ、そう言う日も、ありますwww

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