第4話①『百合に嫉妬する友達』
大好きな年上幼馴染の茉鈴とルームシェアをしている霧亜。
夏休みになり、旅行。霧亜はとても楽しく過ごす一方、千彩から告白されたことについてどうするかを悩んでいた。
霧亜から返事をもらえず悶々とする千彩は──
「く、くすぐったいからもっと優しくして……」
「いーよ。」
るんるんとした表情の茉鈴。霧亜の体を素手で撫でて洗っていく。
「霧亜のことだし、おっぱいの間は汗かくでしょ?」
「あ、うん……」
霧亜はバスト100、ウエスト65、ヒップ96で巨乳なため、普段から胸の汗に気をつけている。
泡立った茉鈴の手が、ぬるっと霧亜の胸の間へ入っていく。
「ぁっ!あんっ!」
「いつも思うけどさー。こんなにくすぐったがりだったら優しく洗っても無理じゃない?」
「ご、ごめん……」
「別にいーの。」
「んッ!」
茉鈴が優しく撫でるごとに、霧亜は声を漏らして反応してしまう。
「っっ!!」
一際大きく体を震わせた霧亜。近くで体を洗っていた千彩と雛瀬がそれに反応し、振り向いた。
茉鈴の手が、霧亜の下腹部を洗っていく。
「ん!んッ!んんッ、あっ、あっ」
余程くすぐったいのか、何度も声を漏らす霧亜。
茉鈴の手は、徐々に下に。
「あ、あっっあっっんんっゥあぅっっんんっぅんぅっっんんぅあっっゥんんっっんんっゥあぅッんんッぅんぁっんぅっっあぅゥっあっっんんっゥぁ」
超小声で、声を漏らす霧亜。はぁはぁと呼吸が乱れている。
ヌリュッ!
「あぁぁぁぁッ!あッッ!あっあ!!あんんんんッッ!!!!あんっ!!」
ビクンッ!ビクビク!ビクン!
茉鈴の指が、霧亜の2本の太ももの付け根あたりに吸い込まれていったところで、霧亜は風呂場に響くくらいの声を出し、大きく痙攣した。
「ま、茉鈴……ちょ、くすぐったすぎるって!そこは自分で洗うからっ……」
「むー。あたしやだった?」
「違うよ、茉鈴は大好き。」
「えへへ、そだよね。」
茉鈴は霧亜から離れ、自分で体を洗うようだ。不機嫌な様子はいっさい見受けられない。
ガラガラ──
霧亜たち以外の女性客が入ってきた。
霧亜は、茉鈴に洗われていないところをボディソープで洗っていく。
ヌチュッ、ヌチュッ、ヌチュッ、ヌチュッ──
「ああっ、はぁっ、あっ、あ、あんっ、あっ、あっ、あっっ……」
胸と股間を同時に洗う。
「あっ!」
霧亜は、体をピクンと跳ねさせた。
シャワーが顔に当たり、その音が聞こえる。
ゆっくりと立ち上がり、湯船へ。
「ふ〜〜っ!あー、きもち〜…………」
温かいお湯が、体をぽかぽか温める。
「きーりあっ。」
ちゃぷん。
茉鈴が、霧亜の隣に座った。雛瀬と千彩もそれに続く。
同じ湯船のみならず、隣の湯船の客の視線さえも集めていた。視線の先は、霧亜の巨乳。
湯船につかると、巨乳がぷかぷか浮いた。
「あったかいね、霧亜」
「うん……茉鈴が旅行に来れてよかった。千彩と雛瀬にも予定聞いて、合わせるの大変かな?と思ったら意外とすんなり行って。」
そう言った霧亜は、お湯のぽかぽかと心のぽかぽかでとても安らいでいる顔。
「それは霧亜と来たかったから合わせたんだよ!」
千彩が少し大きめの声で言った。
「千彩……ありがとう。」
「わたしも!」
「雛瀬まで…………えへへ、すっごい嬉しいっ!」
霧亜はとびっきりの笑顔で、にっこりと笑った。そんな霧亜の笑顔を見て、3人は癒されていた。
(霧亜…………告白の返事、考えてくれてるんだよね?)
千彩はふと霧亜に告白したことを思い出し、心拍数が上がっていく。
「わたしがこうこうこういう日程にしたいって言ったのは、茉鈴が休み取れそうなとこを言ったんだもんね。」
「そう言ってくれて嬉しいよ。」
「どういたしまして、茉鈴。」
「霧亜。」
ぽふっ、と霧亜の頭に手を置いた茉鈴。
「よしよしよしよし。」
頭を優しく撫でる。
「えへへ、えへ、えへ……」
霧亜はとても嬉しそうだ。その雰囲気は高身長に反し、まるで飼い主に撫でられて喜ぶ子犬、ハムスターのよう。
そんな霧亜に母性本能を刺激されたのか、千彩と雛瀬も霧亜の頭をなでなでした。
風呂上がり、部屋に戻ってきた4人。全体的に湯気が出ていそうな雰囲気。
そして、食事の部屋へ。食事は別の部屋に移動するようで、霧亜たちは廊下を歩く。
ガラガラ──
「わぁ……美味そ〜っ!」
真っ先に、霧亜が言葉を漏らした。
「うなぎ!うなぎ!う、な、ぎ!」
霧亜は、うなぎを見てはしゃいでいた。
「いただきまーーす!」
迷惑にならないくらいの大きな声で、とびっきり嬉しそうに挨拶。
「はむっ!んまぁ〜!!」
うなぎを口に運んだ。いつものように、しかしいつもよりも幸せそうに噛み締めている。
「霧亜!あーん。」
茉鈴が、霧亜にうなぎを差し出してきた。
「いいの?レア食材でしょ?」
「霧亜に食べさせるからひとくちくらいいーの。」
「そう?えへへ、ありがと……」
茉鈴からうなぎをあーんされ、霧亜はとても幸せそうだ。
ズキンッ──
それを見ていた千彩は心が痛んだ。悲しそうな顔をする。
「千彩?」
霧亜が、千彩の様子に反応。
「はい、あーん。」
そして、千彩にうなぎを差し出す。
「いい……の?」
「うん!」
「霧亜……ぅ、ありがと。」
千彩は、霧亜に差し出されたうなぎを食べた。少し複雑な表情だ。
(千彩……わたしが茉鈴と仲良くしてるから、千彩が告白してからわたしが返事を出さないでいるから、千彩は悲しそうな顔をしてるんだ……)
霧亜は、千彩に対する返事で迷っていた。
(男子に対する返事なら何回も経験あるけど……女子に対してはほとんどないんだって……!)
返事の仕方で迷い、苦悶する霧亜であった。
部屋に戻り、就寝の準備。霧亜は膝丈ほどあるヨッシーのもふもふぬいぐるみをカバンから取り出し、抱っこ。
「ほらみんな、ヨッシーがおてて振ってるからね、タッチしてあげて。」
霧亜が、3人に向かってぬいぐるみの手をふりふりさせながらそれを差し出した。その様子はとてもかわいらしい。
茉鈴、千彩、雛瀬が順にヨッシーのぬいぐるみをなでなでしていく。そのたびに、霧亜はヨッシーのぬいぐるみをぴょんぴょん跳ねさせるような動作をした。その後、ぬいぐるみをてちてち歩かせて喜びを表現。最後にぬいぐるみをギュッとし、もふもふに癒される霧亜。
「ぎゅー!ぎゅうううう〜!!」
幸せそうにもふもふしている霧亜を見て、茉鈴は霧亜の頭に手を置き、なでなで。
「えへへ〜。茉鈴になでなでされた〜。」
敷いた布団に寝転がり、幸せそうな霧亜。
「えへ、えへへ……………………すぅ……すぅ…………」
もふもふが気持ちよすぎたのか、そのまま寝落ちしてしまう霧亜。3人はそれを邪魔しては悪いと思い、霧亜を見て優しく微笑んでから布団をかぶった。
霧亜が布団をかぶっていないことに気づき、茉鈴はやさしく霧亜に布団をかけた。
茉鈴が霧亜の顔をふと見ると、優しくすやすやと眠っていた。ヨッシーのぬいぐるみを抱きしめ、とても幸せそうに眠っていた。まるで、いい夢でも見ているかのよう。
電気を消し、茉鈴は再び
その昔、霧亜が幼い頃吉田家にお泊まりに行っていた時。
「まりんちゃ、まりんちゃっ!」
てちてち。
かわいらしい小さな歩幅で茉鈴のもとへ駆け寄る霧亜。
「霧亜。」
「まりんちゃ!」
ぴとっ。
茉鈴に抱きつく霧亜。
「あそびいこー!あそびいこ!」
公園に来た2人。
ブランコを漕ぐ茉鈴。霧亜もその隣へ。
「えへ、えへへへ、えへへ……!」
茉鈴と遊べて、とても幸せそうな霧亜。
そんな2人のもとに、見知らぬ女がやってきた。
「あなたたち、仲良く遊んでるね。姉妹なの?」
あくまで体洗いっこで霧亜が敏感なだけです。
デリケートゾーンとはいえ、常識としては洗うべきでしょう。
風呂シーンをR18と言われてしまったらなんて返せば?