目覚めと2人で眺める夜空
「……うお…ここは…」目を覚ましたレイはスラム街でいつも寝ていた所とは違う寝心地の良いベッドにいた。「ふふ…目が覚めた?」「セラ…」「起きたようね。」「あんたは…」「シーナよ、あなたの身元引き受け人よ。それよりセラ、以前聞いた気になる子ってレイの事なの?彼に抱きついたまま気を失ってたけど。」セラは顔を赤くし、部屋を出てしまった。。「……俺はこれからどうなる?」「あなたの身体の状態を調べる必要があるからしばらくここに居てもらうわ。衣食住は安心して良いわ。部屋はここ使っていいから。」シーナは後の事をセラに任せ、レイの身体の状態についての報告も兼ねて仕事へ向かった。
「セラ…何故いつも俺ばかり助けるんだ?」レイはずっと疑問に思っていた事を問いかけた。「レイだけではないのよ?支援や保護の活動をしてる人達と一緒にスラム街の人達に自分が得意な浄化の魔法を使って治してたりしていただけなの。」「そうか…ま、助けられてばかりだからセラが困ってたら次は俺が助けるよ。」「ふふ…ありがと!」
その夜、星空が綺麗なので外に出ると、セラも眺めのいい所で空を眺めていた。「またあの時みたいだね。」「お互い同じ事を考えるんだ…」
「この先もずっと綺麗な星空を眺めていたいなぁ」「あ…ああ、そう…だな。」彼女の横顔を見てレイは少し顔を赤くしていた。