黒い閃光と虹の光
「……あれは…」「レイ…」「セラ?大丈夫か⁉︎」「うん…でもこれは?」「敵のボスに攻撃されてる」「さっきの敵はレイが倒したの?今はレイが機体とリンクしてる状態だけど…」「なんとか倒せたが、あちらの方はしぶとい!」煙の中から黒い雷を纏って復活し、体の特徴がクロノスフィアに近い人型に変化していた司令体が目の前に現れた。
「セラ、いけるか?」「うん、私も一緒にリンクするわ!」2人のパイロットとリンクしたクロノスフィアは先程まで黒かった全身が淡く光る白になり纏っている粒子の色も虹色に変化した。敵は先程と同じ様に時を止め、攻撃しようとしたが静止した時の中でも動けたレイ達に反撃をくらい吹き飛ばされる。多腕の黒い巨人は覚醒した力を最大まで解放し、全身に黒い閃光を纏って空中を旋回し始める。「パワーを上げる!」クロノスフィアも全身に白と虹の光を纏い両腕にエネルギーを集中させた。「来るぞ‼︎」力を高め、加速していた黒い閃光が轟音を響かせ、突撃する。そして光を纏った右腕の拳が迎え撃った。凄まじい地響きと再び地形が変わるほどの衝撃で近くにいた別の司令体が余波でコアごと消し飛んだ。
そして爆炎の中心には――胴を貫かれた黒い司令体がコアごと黒い結晶に呑まれ、クロノスフィアに吸収されていた。