覚醒と黒いクロノスフィア
巨大化した敵がこちらへ向かってくる。「…俺は何もできないままなのか?」コクピットの辺りを執拗に攻撃され、長い尾で投げ飛ばされるとレイも意識を失った。沈む意識の中、セラと一緒に星空を眺めていた記憶が蘇る。「この先もずっと綺麗な星空を眺めていたいなぁ」(俺は……まだ…終われない‼︎)熱線が再びレイ達に放たれ、大爆発が起きた。その直後、爆炎の中から黒い結晶が飛び出し、熱線を放った敵を串刺しにした。串刺しにされた敵は全身が結晶化して、その黒い槍に吸収され、消滅した。
爆炎の中から現れたのは、黒色に変化したクロノスフィアだった。
自身が生み出した個体が全滅したのを感知した司令体が黒い機体を捉え、未知の脅威に危機を感じ、猛攻撃を仕掛けて来た。司令体の固有能力により超広範の時が止まると力を極限まで解放し、6つある腕部で高速で殴り続けた。
固有能力の制限時間が迫ると最後に黒い粒子がガルド王国を覆い尽くし、黒い閃光を放つ魔弾を黒いクロノスフィアに向け撃った。その際反動で両腕がすべてちぎれ消滅するが即座に再生させた。
地形が大きく変わり、溶岩となった大地の中心には、あれほどの攻撃を受けたにもかかわらず無傷で立っている黒い機体がそこいた。背後に回り、攻撃を仕掛けるが逆に反撃され、コアごと下を吹き飛ばされ、レイがとどめを刺そうとした時、強烈な光と同時にクロノスフィアを吹き飛ばした。




