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交戦

12王星のシュライグとライゼルは自身の専用機で出撃した。「艦隊よりデカい奴は見た事ねぇぞ⁉︎」「デカいのはアイツだけのようだ!あれを司令体と呼ぶ!」

金色と銀色の体に紫色の粒子を纏った司令体と呼ばれた個体は蜘蛛のような下半身から小型の鳥と虫が合わさったような個体を産み出しながら進み、接近して来る敵を両手の触手で薙ぎ払うように攻撃していた。「シュライグ!俺は小型の方を纏めて相手する‼︎お前は司令体を叩いてくれ‼︎︎」「ああ任せろ‼︎いくぜ!」シュライグのBR(バルクラヴィスの略)、ストライカーは司令体の背後に回り両手の剣で攻撃を仕掛ける。「お前たちの相手は俺だ‼︎」ライゼルは自身の魔法と機体の特殊能力を合わせた雷撃を超広範囲の敵に放ち小型の敵をほとんど撃ち落とした。シュライグは魔眼の透視能力でコアの位置を把握すると自身の魔法で剣に赤い結晶を纏わせ、機体の特殊能力で超加速させ、司令体の上半身を切り刻み、隙を突き、コアに向かって一気に加速し、突撃を仕掛けた。その時空間が歪みそこから潜伏していた個体が現れ、シュライグの攻撃を防いだ。「何⁉︎」「隠れていただと⁉︎」鎌のような両手でシュライグのストライカーに猛攻撃を仕掛ける。「俺より速いだと⁉︎」「加勢する‼︎」ライゼルのBR、ライゼウスが鎌の敵の背後に回り雷を纏った剣と盾でストライカーと挟み撃ちにする。「司令体はどうする⁉︎」「アレクセルが来た‼︎あいつに任せる‼︎」「なら俺達はコイツの相手だな‼︎」

「大型の敵生体の排除をする」アレクセルが駆るBR、シルバーフレアは左腕に搭載されたスパイク突きのハンマーをコアがある位置に狙いを定め弾丸のように飛ばした。

触手で防がれたハンマーは次にワイヤーの部分を使い、触手を切り落とした。「さすがに防いだか…」右手の盾付きの剣で攻撃を防ぎながら、頭部を破壊し、剣に内蔵されたフォトンライフルでコアにゼロ距離で放った。「な…⁉︎」コアに到達する直前に、内側に増設した触手で自身のコアを体の外に弾き飛ばし、即死を逃れた。そしてすぐに回収すると自身を中心に大爆発を起こし、自身を空間ごと転移して姿をくらました。「…やられた…。ライゼル達は…」アレクセルがライゼル達の所へ向かうとそこにいたのは頭部と四肢を破壊されたライゼウスとコクピットを串刺しにされたストライカーの姿、そして無傷の鎌の敵の様子だった。「…シュライグ‼︎」シルバーフレアの攻撃を躱し反撃するが自身より倍近い速度の攻撃に対応できず、転移が間に合わずコアを破壊され、消滅した。「ライゼル‼︎応答しろ‼︎」「…すまない…シュライグをやられた。」シュライグとよく酒を飲み交わす仲だったライゼルは涙を堪え、シュライグに別れを告げるとアレクセルのシルバーフレアに抱えられ母艦に戻っていった。

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