脅威の襲来
ガルド王国は2日前から動物達や精霊達が騒ぎだすなど、異変が多発していた。「最近鳥達が騒がしいな…」「森の精霊達も見かけなくなったわ」「何か嫌な予感がするな…」
――警報が鳴る。そしてその時が来た。
「ラスター司令‼︎上空から巨大な生体反応が多数確認‼︎」
「……思っていたより早い…!迎撃体制を!」「北西の基地が既に攻撃を受けています‼︎」「すぐに出撃の準備をするんだ‼︎」「全隊出撃準備完了しています‼︎」「早いな…‼︎総員攻撃を開始せよ‼︎」「はっ‼︎」
艦隊の出撃と同時にバルクラヴィスを模した量産型人造兵器ゼノリオンが宇宙からの侵略者との戦闘を開始した。
襲来した7体がレイとセラのいる地域に降り、次々に建物を破壊していった。「レイ、こっちに来て!」街の離れにある家でその様子を見たセラはレイにある場所へ連れていった。「この家に地下があるのか…。」「ここにはもしもの時のためにある物が格納されているの。」「あれは…?」地下の明かりを点けると巨大な人型の兵器がそこにあった。「一緒に乗って!ひとまず安全な場所にレイを避難させるわ。」「俺も戦おう!安全な場所は恐らく無い。あるとすればここだけだ。」「でも…」「今はまだ言えないが…俺にはやるべきことがある。まだ死ぬつもりは無いよ。」「…一緒に生きて帰りましょう。」コクピットの中は複座式にもなるらしく後ろにレイ、セラは前に座り、13機目のバルクラヴィス、クロノスフィアを機動させた。




