↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スナイパー・イズ・ボッチ ~一人黙々とプレイヤースナイプを楽しんでいたらレイドボスになっていた件について~  作者: 空松蓮司@3シリーズ書籍化
殺し屋シキ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
72/281

第71話 思わぬ援軍

 翌日の朝。

 僕はチャチャさんとニコさんをイヴさんの工房へ呼んだのだけど、


「あれ?」


 待ち受ける僕とイヴさんの前に現れたのは――4人。ニコさんとチャチャさんと、そして、


「うっす。久しぶり――って程でもねぇか。シキ」


 赤の長髪で、黒のタンクトップとジーパンを着たお姉さんと、


「なにやら面白いことになっておるのう。シキよ」


 茶髪で軍服に身を包んだ小柄の女の子――


「クレナイさんにレンさん!?」


 紅蓮の翼の2人だ。


「どうしてお二人が……」


 ニコさんが前に出て、


「私が誘ったのよ。ちょうど昨日、アンタのメッセージが届いた時この2人と一緒に居たからね。グロウメタルはさらに2人分貰うけど、別にいいっしょ?」


 イヴさんに目配せすると、イヴさんは頭を掻きながら笑い、


「ああ。倉庫は空になるが、仕方ない! 今回ばかりは大放出セールだ!」


 イヴさん……なんかすみません。

 でもニコさんのおかげで戦力は盤石だ。


「ちなみに、ツバサさんは……」


 あの人がいればもう勝ち確みたいなものなんだけど。


「すまんな。あやつは予定があるそうじゃ」


 残念。でもツバサさんがいたら戦力過多で、それはそれで楽しみがないか。


「まぁ心配すんな。話を聞く限り、戦力は十分だろ」

「ねぇねぇイヴりん! この工場に散らかってるメカちゃん達触っていい? チャチャさんの知らないのいっぱいあるんだけど!」

「いいぞ。ただし壊すなよ」

「はいさー!」


 チャチャさん(メカニック)、ニコさん(アタッカー)、クレナイさん(アタッカー)、レンさん(スナイパー)、イヴさん(ドライバー兼メカニック)、そして僕 (スナイパー)。計6人。


 相手は100人以上いるとはいえ、このメンバーなら何とかなる。


「そんで作戦は決まってるのか?」


 クレナイさんが聞いてくる。


「いえ、クレナイさんとレンさんが来ることは知らなかったので、お二人を組み込んだ作戦はまだです」

「まどろっこしいのは無しで頼むぜ。オレは暴れたいんだ。突っ込ませてくれるとありがたい」

「同感ね」


 シーナさん曰く、クレナイさんとレンさんは連携が上手い。

 ニコさんとクレナイさんに突っ込ませて、レンさんに援護射撃を任せれば、僕は1(・)人(・)で狙撃に集中できる。


「わかりました。ニコさん、クレナイさん、レンさん。お三方は正面突破で敵城を崩してください」

「うし! わかりやすくていい!」

「承知した」


「チャチャさんとイヴさんは僕のオーダーした武器の作成をお願いします」

「あいあいさー!」

「オーライ」


「……」


 なんだろう。ニコさんが僕をジーっと見てる。


「ど、どうかしましたか? ニコさん」

「いやアンタ、すらすら話せるようになったわね」

「え!? そそそ、そうでしょうか。ここにいる人たちは顔見知りなので、喋れただけだと思います」

「素直に喜べば? 良いことでしょ」


 えへ、えへへ……ニコさんは冗談とか言わない人だし、僕、ちょっとは人見知り改善できてる? 嬉しいな……。


「ところでアンタさ、この街で『レイ』ってプレイヤーネーム見なかった?」

「レイ? いえ、見てないですね。あ、でも」

「でも?」

「いや! えっとぉ……」


 レイは僕の本名だと、ついうっかり喋りそうになった。

 ニコさんとはいえゲームの世界でリアルの情報をバラすのはなぁ……ツバサさんじゃあるまいし。カタカナで『レイ』なんて名前、僕以外見たことないから、言うのはリスク高い。


「なによ?」

「い、いえ、なんでもありません」

「はぁ? なにか思い当たるなら言いなさいよ」

「な、なんでもないですよ~。えへへ……」

「……」


 ニコさんが僕の頬を引っ張ってくる。


「やっぱ変わってないわねアンタ……! おどおどオドオドと……!」

「ご、ごめんなひゃいっ!?」


 ニコさんの手が僕の頬から離れる。ニコさんは機嫌悪そうに僕に背中を向ける。


「まったく、どこに居るのよ!」

「えっと、なぜレイって人を探してるんですか?」


 僕はほっぺをマッサージしつつ聞く。


「それは……」


 ニコさんは僕の方をチラッと見ると、なぜか頬を赤らめた。


「べ、別にアンタに関係ないでしょ!」

「ま、まぁそれはそうでしょうけど……」


 うっ……ニコさんは未だにどこか掴みどころが無いなぁ。


「あぁもうっ! どこにいんのよ『レイ』~~~~~っ!!!!」


 必死だなぁ。

 レイ……見つけたらすぐに連絡してあげよう。


「なぁ。これから作戦実行まで突入組はやることねぇだろ?」


 クレナイさんは大剣を構え、


「四(よ)つ巴(どもえ)戦やろうぜ。オレとレンとシキとニコで」

「いいわねソレ」

「ワシも乗った」

「ぼ、僕も大丈夫です」


 四つ巴! 1対1対1対1! 楽しそう!


「決まりだな。イヴァンさんよ、シミュレーターはあるかい?」


 シミュレーターはオリジナルのステージにスペース・ガールを飛ばす装置だ。デスぺナ無し、アイテムやエネルギーなどの消耗無しで模擬戦ができる。ランクマッチではこれをさらに大規模化させた物が使われている。


「地下にあるぞ~。自由に使ってくれぃ」


 それから決行日まで、メカニック組は対ナドラ研究所用の兵器を作り、他の4人はひたすら手合わせをして戦闘技術を磨き上げた。


 8月11日――召喚状を送る日がやってくる。

【読者の皆様へ】

この小説を読んで、わずかでも

「面白い!」

「続きが気になる!」

「もっと頑張ってほしい!」

と思われましたらブックマークとページ下部の【★★★★★】を押して応援してくださるとうれしいです! ポイント一つ一つが執筆モチベーションに繋がります! 

よろしくお願いしますっ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スナイパー・イズ・ボッチ 第1巻予約受付中!(2026/02/20発売)

https://img1.mitemin.net/4i/vj/iftb8atv92wt14ila4g2e7v4k3cl_v9j_dn_gj_a2fa.png

スピンオフ『シスター・イズ・バーサーカー』もよろしくお願いします。 ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。