表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/105

第32話 シーナとツバサ

 ピ。ピ。と着信音が鳴る。


(シーナさんだ)


 システム画面を起動し、通話を始めると手の甲から電磁画面(ウィンドウ)が浮かびあがり、シーナさんの顔が映った。テレビ通話だったようだ。


『シキさん、状況は?』

「は、はい。なんとか――」

「やっほーっ! シーナちゃん!」


 ツバサさんが肩を組んでくる。


「うわっ! つつ、ツバサさん!?」

『……ツバサさん』


 シーナさんの目つきが鋭くなる。反応的に、どうやら知り合いのようだ。


「イェーイ! シーナちゃん見てる~? シーナちゃんの秘蔵っ子のシキちゃんはいま~、ツバサといまーす! イェーイ!! 頬っぺたプニプニしちゃってまーす!」

「みゃみゃ!?」

『なぜ、あなたがそこにいるのですか。あなたは金の惑星に用なんてないでしょう』

「ウチのメンバー2人がさ、シーナちゃんチームのスナイパーが要注意だって言うから見に来たんだ~」


 えーっと……?


「ウチのメンバーて……?」

『紅蓮の翼のクレナイさんとレンさんですよ』

「え!? ということは……!」


 ツバサさんを見る。ツバサさんは笑顔で頷く。


『紅蓮の翼のリーダーにして元トップチームの守護神。それが彼女、ツバサさんです。リアルではアイドル『神灰ツバサ』として活動していて、人気・実力共にトップレベルです』


 元A級1位(トップチーム)のガードナー……ってことは、最強のガードナーってこと!?


「はっ!?」

 

 そっか。紅蓮の翼ってメンバーの名前から取ってるんだ。

 (くれない)(れん)(つばさ)。それで紅蓮の翼なんだ。


「シーナちゃんに褒められると気持ち悪いね~」

「あ、あの、シーナさんとはどういう関係で……?」

「え!? シーナちゃんから何も聞いてないの!?」


 ツバサさんは呆れたように肩を竦め、


「シーナちゃんって他人との情報共有怠りがちだよね。直した方がいいよ、そういうとこ」

『必要なことしか喋らないだけです』

「はぁ、やれやれ。えっとねシキちゃん、シーナちゃんとツバサは元チームメイトなんだよ」

「え……? ということは、シーナさんも!?」

「そ。元A級1位チーム、ユグドラシルのメンバーだよ」


 道理で強いわけだ。

 しかし元チームメイト……の割にはすこぶる仲が悪く見える。

 僕はボッチで、空気とか読むのは苦手だけど、そんな僕でもわかるぐらい2人の間には壁が見える。


「な、なんで、その……」

「ひょっとして、聞きたいのはチームを解散した理由?」

「えっと……はい」

「それはね、シーナちゃんのせいだよ」


 ピリ。と空気に緊張が走ったのを感じた。


『私にも非があることは認めますが、あなたに責任が一切ないとでも?』

「うん! 全てはシーナちゃんの我儘(わがまま)のせい」


 2人の因縁については興味があるんだけど……深く聞いていいのかわからない。


『事の発端はユグドラシルのリーダーが(インフェニティ)アーツを手に入れたことです』


 僕の心中を察したのか、シーナさんが語り出す。


「∞アーツ?」

『はい。いわば……最強の武装です』

【読者の皆様へ】

この小説を読んで、わずかでも

「面白い!」

「続きが気になる!」

「もっと頑張ってほしい!」

と思われましたらブックマークとページ下部の【★★★★★】を押して応援してくださるとうれしいです! ポイント一つ一つが執筆モチベーションに繋がります! 

よろしくお願いしますっ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー スピンオフ『シスター・イズ・バーサーカー』もよろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
チーム解散 あるあるの一つだね 後よくあるタイプは男女の絡れ、分配方法
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ