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【第一巻発売中】スナイパー・イズ・ボッチ ~一人黙々とプレイヤースナイプを楽しんでいたらレイドボスになっていた件について~  作者: 空松蓮司@3シリーズ書籍化
代理戦争編

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第208話 とっつ☆げーき

 KnightNight・メインシップ『ホワイトシンデレラ』。

 そのブリッジは混乱に陥っていた。


「フレアフィールド回復まであと1分25!」

「被弾箇所21! 完全修復まで2分55!」


 艦長席に座るはKnightNight売り上げナンバー4のホスト『壱竺(いちじく)白夜(びゃくや)』だ。


「落ち着け。エンターテインメントは始まったばかりだ。クール・イズ・ベスト。ホストは常に余裕であれ」


 最後にウィンクして決める。

 白夜の檄(?)を受け、クルー達も同様にウィンクして「「「イエス! ボス!」」」と答える。


 白夜達、ブリッジクルーはまだ気づいていない。艦内に()()が紛れ込んでいることに。


「キャプ! おかしいです! 先ほどからハンガーと連絡が取れません!」


 オペレーターの1人が叫ぶ。


「なに?」

 

 また別のオペレーターも、


「た、大変です……艦内の味方の反応が次々とロストしています!」

「なんだと!?」


 ばら撒かれたソルニャー風船。これにより、敵機の反応が氾濫した。

 KnightNightはレーダーによる索敵を一時的に制限。カメラによる索敵に切り替えた。切り替えてしまった。そのせいで、風船に紛れた異物の侵入を許してしまった。()()にとって、カメラの死角をつくことなど朝飯前だ。


 レーダー無効。フレアフィールド消失。戦艦には多数の穴。

 攪乱完了。防壁無し。侵入経路アリ。



――『これだけの条件が揃えば潜入は容易だ』と、怪盗は笑う。



 すでにメインシップ内の4割の人員は暗殺され、その魔の手はブリッジに迫っていた。

 白夜の後頭部に、ガン! と何かが当たる。


「!? 誰だ!?」


 白夜は武装を展開し、振り返るも、誰もいない。あるのは床に転がった赤い弾丸のみ。

 頭部の耐久値が100の内3だけ減っていた。なにか攻撃を受けたことは確実だが、それにしてはダメージが少なさ過ぎる。白夜は頭を悩ませるが、答えには辿り着けない。


「あれ……」

「ぎゃっ!?」「うわっ!?」


 ブリッジクルーの首が次々と落ちていく。

 白夜はブリッジ内を見回すも、クルー以外の人間は見当たらない。なのに、どんどんクルーの首が落ちていく。やがて、ブリッジ内には自分だけになった。


「何が起きて――」

「お疲れ様♪」


 気づいたら、白夜は背後を取られ、ナイフを首に添えられていた。


「どどど、どういうことだい……? まさか君は、体を透明にできるとでも言うの――」


 言葉を言い切る前に、侵入者――ラビリンスは白夜の首を断ち切った。


「ごめんね。時間が無いんだ」


 ラビリンスは誰もいなくなったブリッジを確認し、片っ端から操作盤をいじっていく。


「さすがに自爆スイッチとか、そういう都合のいいもんはないよね。うーん、とりあえず、装甲は切離(パージ)切離(パージ)っと。他にも、いらない設備(モン)はぜ~んぶ脱ぎ脱ぎしましょうね~♪ 切離(パージ)切離(パージ)切離(パージ)


 戦艦の装甲が剥がれ、幾十の設備も切り離される。

 戦艦の防御力は著しく低下し、代わりに速度が上昇する。


「しょうがない。スマートじゃないけど、これしかないか」


 ラビリンスは操作盤でブリッジの入り口を施錠した後、操縦桿を握り、遠くに見える大遺跡に向けて加速を始める。


「だだだだだだだだだだだだだあっ…………! さぁ、派手に行きましょうかぁ!!!」


 異常を嗅ぎつけたスペースガール達がブリッジの扉をノックするも、無視。扉の先から銃撃音が聞こえるが、さすがにブリッジの扉だけあって頑丈ですぐには壊れない。


 勝利を確信したラビリンスは右の人差し指を天井に向ける。



「大怪盗~~~~~~とっつ☆げーき!!!!!!!!」



 戦艦は大遺跡にノーガードで激突。大遺跡を大破させ、戦艦もコントロールを失う程のダメージを受ける。そのまま砂漠を転がり――戦艦は派手に爆発する。


 戦闘時間25分。


 オケアノス vs KnightNight。KnightNightのメインシップ撃墜により――決着。


 勝者、オケアノス。

ちなみに艦内の様子は外に中継されていないので、視聴者は何が起こったのかわけわからないという、KnightNightにとって最悪の散り様です。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 これはひどい(同情) でも此方としては今回彼女が味方で良かったですな……このカミカゼ自爆は裏を返せば『味方の本丸艦の随伴艦に同じ事される→某大学の悪質タックルばりに正面以外から体…
盗まずにヒャッハー(サイレント)して最後はドッカーン。怪盗って実に楽しそう(笑)
KnightNightの敗因はたった一つだ。たった一つのシンプルな答えだ。 シンプルに敵(注意必要なレイドボス級×3)が強過ぎた⋯⋯ そう言う戦力が居て、対策が必要だと気づいてた他コロニーの人物がピ…
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