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【書籍化決定】スナイパー・イズ・ボッチ ~一人黙々とプレイヤースナイプを楽しんでいたらレイドボスになっていた件について~  作者: 空松蓮司@3シリーズ書籍化
コロニー崩し編

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第119話 分担

「はいはーい! ツバサ操舵やりたい! 戦艦を動かす花形。ツバサにこそ相応しい」

「却下だ。操舵士はあたしがやる」


 バチィ! とイヴさんとツバサさんの間に火花が散る。


「つか、それ以外できん」

「でもさ、操舵がダメだと他がどれだけ良くても無駄でしょ? 1番、運転が上手い人がやるべきじゃない?」


 ツバサさんの言う通りだ。操舵が下手だと、他がいかに優秀でも戦艦は基地に辿り着くことなく撃墜されてしまうだろう。操舵士は大切。


「OK! それじゃ、レースゲームで白黒つけようよ!」


 チャチャさんが2人にゲーム機を渡す。


(ゲームの中でさらにゲームをやるんだ……)

「シンプルなレースゲームだよ。これで文句ないっしょ?」

「ツバサはいいよ」

「あたしも構わない」


 戦艦を動かすのとカートを動かすのでは全然違うと思うけど、2人が納得してるならいっか。


――30分後。


 ツバサさんは跪き、俯く。


「う、嘘でしょ……この運要素が強いレースゲームで、ツバサが10連敗……!?」

「生憎、レースゲームで負けたことは無い」


 というわけで、操舵士はイヴさんに決定。


「ツバサっちは順当に防御を頼むよ。この戦艦は基本的に灼熱領域(フレアフィールド)で守ってるけどさ、きっとそれだけじゃ防御の手が足りないから戦艦用のシールドピースを350基用意したんだよね。ツバサっち以外じゃこの数は多分扱い切れん」


 350基のシールドピースか……どうだろう。僕もいけなくはない気はするけど。

 でもどっちみち、操れるだけでツバサさんの防御能力には敵わないか。


「ツバサっちの脳波感度なら問題なく受けきれるっしょ?」

「350の巨大シールドピースか……うん。それはそれで面白そう」


 ツバサさんは納得したようだ。


「艦長は……リーダーシップ的な面で考えて、シーナっちかな」

「いえ。艦長はこの戦艦に1番詳しいチャチャさんがやるのがいいでしょう」

「ん? それもそっか。りょーかい」

「では僕とシーナさんは消去法で……」

「火器担当ですね」


 操舵士:イヴさん

 火器担当:僕、シーナさん

 防備担当:ツバサさん

 艦長:チャチャさん


 正直、操舵は僕もやってみたかったけど仕方ない。イヴさんのテクにはどう足掻いても勝てない。


「ちなみにソルニャーはエンジン担当だ。エンジン室から出るなよ。つーか連結するから出れないけど」

「にゃっさ~」

「全員に戦艦の説明書送っとくから、ちゃんと確認して、1度はシミュレーターで練習しといてね~。それでは解散! まだまだ宇宙戦艦が完成してないので、チャチャさんとイヴりんは作業に戻ります!」


 場は解散。

 僕はシーナさんと合流する。


「それでは、やりましょうか。シキさん」

「――はい。シーナさん!」


 シーナさん。僕がこの世界で、初めて会った人……僕をチームに入れてくれた人。月上さんと同じ、僕の世界を変えてくれた人だ。


(やばい……なんだろう。僕、めちゃくちゃドキドキしてる!)


 嬉しい……嬉しい!

 シーナさんと戦えるの、嬉しい!


「制限なしの1対1。市街地でのランダム転送によるバトルで問題ありませんね?」

「はい!」

「チャチャさん、シミュレーターを借ります」

「どうぞ~」


 カプセル型シミュレーターに僕とシーナさん、あとツバサさんが入る。


「ツバサも入って見学しよっと」

「邪魔はしないでくださいよ」

「はいはい」


 転送が始まる。


『転送完了しました』


 僕が立っていたのはコンビニの中。


『ステージ名・市街地4。戦闘開始します』

ミ〇イさん曰く、ノ〇マン曰く。

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― 新着の感想 ―
その二人は戦艦でバレルロールするからダメです
更新お疲れ様です。 ミラ○さんはニュータイ○だから勘で危機を回避してるのは解るんですが、映画だと戦艦でドリフトキメたりしてたノイ○ンさんはなんなんでしょうね…ナチュラルと言っても絶対なんかに覚醒して…
まあRPGとかのゲーム内にミニゲームがあるのは定番ですし(笑)。
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