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【書籍化決定】スナイパー・イズ・ボッチ ~一人黙々とプレイヤースナイプを楽しんでいたらレイドボスになっていた件について~  作者: 空松蓮司@3シリーズ書籍化
コロニー崩し編

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119/202

第118話 揃う精鋭

 最高の万能機・シーナさん。

 最硬の防衛機・ツバサさん。


 文句なし。強力な助っ人だ。


「2人も戦艦に乗ってくれるんですね!」

「まぁね。ツバサもシーナちゃんも元ユグドラシルだからさ~。元リーダーの頼みは無下にできないってもんよ」


 そっか。六仙さんと2人には元チームメイトっていう繋がりがあるんだ。


「ここまで大規模な軍同士の争いはそうそうありません。経験として、参加するのはアリです」


 シーナさんとツバサさんが味方……た、頼もしい!


「うわ! わ! ちょっと僕、興奮してます! ライバルの2人が共闘だなんて!!」

「べっつに~。こんなのライバルでも何でもないけどね~」

「? そうなのですか? 私はツバサさんのことライバルだと認識していましたが……」

「え……!?」

「あなたがそう言うのでしたら認識を改めましょうか」

「いやぁ、べっつにいいけどね。ライバルだと思ってくれてても……うん」


 顔を赤めて頬を掻くツバサさん。


(相変わらず素直じゃ無いなぁ)


 僕らは砂漠を歩きながら話す。


「今日は突入組全員集めて作戦会議するよ~。ツバサは暇じゃないからね。次ログインできるのは決行日だからさ。パパっとやるよ」

「わかりました。イヴさんとチャチャさんには連絡しておきます」

「チャチャさんにはすでに連絡してあります。シキさんの居場所もその時に聞きました」


 シーナさんは僕に視線を合わせ、


「シキさんはここで一体なにを?」

「ウィングの試運転です。決戦の日までに慣れておきたくて……実戦でも試したいんですけど、オケアノスの機世獣は弱くて練習にならず困り中です」


 シーナさんはクスりと笑い、


「それなら、私がお相手しますよ」

「え!? いいんですか!?」

「ちょっと待ったぁ!」


 ツバサさんが僕とシーナさんの間に割って入る。


「シキちゃんと戦うのはツバサが先だって! ツバサがどれだけリベンジの日を待っていたことか!」

「あなたじゃ戦闘スタイルが特殊過ぎて練習にならないでしょう。その点、私はシンプルです」


 確かにシーナさんは基本を極めたタイプの強者だ。練習相手としてはこれ以上ない。


「シーナさん、よろしくお願いします」


 暗にツバサさんとの戦闘を断る。


「はい」

「えぇ~!? な、納得いかない……」


 シーナさんとは本気で戦ったことがない。

 楽しみだ。敵として見るシーナさんは、一体どんな姿なんだろうか……。



 ---



 宇宙戦艦に生まれ変わり中のオールザウェイに入る。

 外観的に変わったことと言えば、甲板が鋼鉄のドームに囲まれてしまったことだ。甲板から外の景色が見えなくなってしまった。甲板は木造りで、圧力に弱い造りだったため、強度のあるドームで囲ったわけだ。


 僕らは戦艦の操縦室(ブリッジ)にて集合する。

 僕、シーナさん、ツバサさん、イヴさん、チャチャさん、それにソルニャーの計5人と1匹。


「すげーな。ツバサにシーナ……ユグドラシルのメンバーが2人も加わるとは……」


 イヴさんはシーナさんとツバサさんとは初対面か。


「よろしくね~、イヴちゃん」

「よろしくお願いします」


「あ、ああ。よろしく」


 イヴさんはちょっと2人に圧倒されてる感じだ。


「てかさてかさ! なにこの可愛すぎる毛玉!」


 ツバサさんはソルニャーにとろけきった瞳を向ける。


「ソルニャーにゃ」

「えぇ~、可愛すぎ! ツバサ、ぽっちゃり系のマスコットに弱いからさ~!」


 そういえば、前に射的で取ってあげた景品もふっくらめのクマのぬいぐるみだったっけ。


「……」


 シーナさんは無言でソルニャーに近づき、全身でソルニャーに抱き着いた。


「ちょ! シーナちゃん抜け駆け!!」

「モテモテだねぇ~、ソルニャー」

「製作者の趣味が良いんだな」


 イヴさんは誇らしげだ。


「はいはい。みんな~、その場から動かないでね。巻き込まれたら死ぬよ」


 チャチャさんが手に握ったリモコンのスイッチを押すと、ブリッジが変形を始めた。


「うわ!? なんですか!?」


 壁が開き、床が開き、天井が開き、模様替えしていく。


「これは……また本格的ですね」


 シーナさんの感想に僕も同意だ。


 個人用モニター1、操縦パネル1、椅子2だった部屋が広がり、大型モニター3、個人用モニター5、操縦パネル5、椅子8、操縦桿セット1の部屋へと変わった。ま、まるで……ロボットアニメの戦艦ブリッジだ!


「君のとこのオペレーターはいつも変なの作るね~」


 なんて軽い口調が言っているが、ツバサさんも引き気味の表情をしている。


「それでは諸君、話し合おうか」


 チャチャさんが仕切る。


「操舵士(1名)、火器担当(2名)、防備担当(1名)、艦長(1名)……それぞれ誰がどこにつくか」

【読者の皆様へ】

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