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トイレのピエタ  作者: 庚子睦月
6/10

悪魔とランチ

01

天使とアツコ/崖を上る


02

天使とアツコ/渓谷に掛かった吊り橋を渡る


03

森の奥茂みの中

アツコ「もうヘトヘト力が出ない」/その場にうずくまる。

天使「果実の木はもう近くにあります。あの泉で一休みしましょう」


04

アツコ/泉の水を掬い飲む「なんて美味しい水!」


05

アツコ「あの光っているのは何?」

天使「あれが果実の木です。あの木の果実を食べると人間の匂いが消えて悪魔たちから身を隠す事が出来ます」


06

アツコ「でもなぜピエタはそんな事をさせたいの?」

天使「ピエタは悲しみや憎しみの涙を絵の具に混ぜて絵を描くとこのキャンバスの中を自由に広げてより多くの涙を集める事が出来るのです」


07

天使「そして私はピエタに絵の具で呪いを掛けられたので彼に背く事が出来ません」

アツコ「えっ!だったらどうすれば帰れるの!?」/不安にかられて泣き出す。


08

天使「大丈夫ですよ」/アツコの背中を優しくさする。

アツコ/顔を上げ天使の顔をじっと見ている。


09

天使「ピエタはアツコさんをとても気に入っているみたいです」

アツコ「わっ、私を!」/驚く。


10

天使「だから果実の木を探させ悪魔たちから身を隠せるように仕向けたのだと思います」

「まずは果実を集めピエタの所へ戻りましょう。ピエタは油断しているから必ず逃げるチャンスがやって来ます」


11

果実の木に辿り着き二人で籠一杯になるまでむしり取る。


12

天使「一口食べてみて下さい」/果実をアツコに差し出す。

アツコ/一口食べる。


13

アツコ/果実を食べた瞬間恍惚となり目が輝きだす。「こんなに美味しい果物食べたの初めて」「なんだか急に元気になってきた!」笑顔で話す。


14

天使「さあ、帰りましょう」アツコを背負うと翼を大きく広げて空高く飛んだ。


15

アツコ/驚く「何で!飛べるの!?」驚く。

天使「アツコさんが果実を食べたから飛べるのです」微笑む。


16

ピエタ/椅子に腰掛け食事している

天使とアツコ/ゆっくり歩いて近づく。

アツコ「悪魔がランチしている」少し呆れる。


17

ピエタ「アッコも食べなよ」と嬉しそう。

アツコ/少し警戒している。


18

ピエタ「食べたくないんだったら無理しなくたっていいんだぜ」ニヤリと笑う。


19

アツコ/カチンとくる「性格悪いわね!もうお腹ペコペコなんだから食べるわよ!」ブチギレる。


20

天使/テーブルの席につきながらアツコに囁く「ピエタはチーズ好きなんです。アツコさんから注文してみて下さい」


21

アツコ/気を取り直して「ピエタ君、パスタにはチーズが欲しいな」と注文してウインクする。


22

ピエタ/そばにあった花をメイドに変えてチーズを用意するよう命令する。


23

メルファ(メイド)/チーズを削って粉にしてパスタにふりかける。


24

アツコ「メルファちゃんも座って、それじゃ皆んなでランチしましょ」

テーブルを4人で囲んでランチが始まる。

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