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トイレのピエタ  作者: 庚子睦月
5/10

放課後の教室

01

放課後の教室

ヒロシとタクヤが机を挟んで座っている。

ヒロシ「なあ、タクヤ アッコ見なかった?」

タクヤ「アツコ?」「そういえば 泣きながらトイレへ駆け込むのを見たぞ」


02

ヒロシ「えっ!!」「それはいつの事だ」驚き椅子から立ち上がる。

タクヤ「たしか昼休み前だったから」「彼女に会ってないの?」


03

ヒロシ/3階にある教室を飛び出し階段を駆け下りる。

タクヤ/ヒロシを追いかけ「オイ!待てよヒロシ!」


04

2階の廊下

レイコ「ヒロシにパソコン直してもらおっと♪」


05

階段から駆け降りたヒロシと廊下を歩いていたレイコがぶつかりそうになる。

ヒロシ「ウォーッ」

レイコ「キヤッ」「ヒロシ!」


06

タクヤ「オイ!ヒロシっ」

レイコ「チョッとヒロシ待ってよ!」

ヒロシ/二人の言葉が耳に入らない。そのまま階段を駆け下りる。


07

ヒロシ/1階の女子トイレを目指して猛ダッシュ。


08

タクヤ/何とかヒロシを追い越し女子トイレ前で両手を広げて突入を阻止しようとする。「待てっ!ヒロシっ!」


09

ヒロシ/タクヤが眼中に居ない、顔を踏みつけて「アッコー! 今行くぞー!」

タクヤ/ヒロシに顔を踏まれて「ヒロシー顔はヤメテくれー!」


10

タクヤ/起き上がりヒロシに向かって「オイ!ヒロシっ早まるな!」


11

レイコ/二人の後を追いかけて来てタクヤの後頭部を踏みつけて「ヒロシっ!待ってよ!」

タクヤ「だから顔はヤメテ」


12

タクヤ/また起き上がり体の痛みを堪えながら「レイコまでなにすんだよ!!」


13

女生徒3人/トイレから飛び出してタクヤを踏みつけながら「キャーッ」と絶叫する。

タクヤ/仰向けに倒され踏みつけられながら「もう好きにしてーっ」


14

女子トイレの中

タクヤ「アッコー居ないのかーっ」大声を出す。

レイコ/後ろから「チョッと止めなさいよっ!ヒロシっ」


15

レイコ/ヒロシの腕を掴み「そんな事するより電話したらどうなの!!」

ヒロシ/振り返りやっとレイコに気づき「えっ!?」


16

タクヤ/電話を掛けて「アツコにはつながらんなヒロシ」


17

ヒロシ「レイコ、トイレのドアを開けてアッコが居ないか確かめてくれよ!」

レイコ「居たらとっくに返事してるよ!」


18

ヒロシ「頼む!レイコ アッコは何か勘違いしてるんだ」「あいつが思い詰めたら何するかわかんねぇんだよ」レイコの肩をに手を置き跪いて懇願する。

レイコ「もうっ!みっともないから立ちなさいよ! わかったわ」


19

レイコ/トイレのドアをあけて「アッコー居るなら早く出て来て!」「って居るワケ無いっつーの」「ハアーッ」とため息をこぼす。


20

レイコ/少し驚いた表情。


21

トイレの床にハンカチ。

レイコ「アッコのお気に入りのハンカチ!」


22

その瞬間トイレ内が真っ暗になったかと思うと便器が一瞬にして消失する。


23

レイコ「キャーッ」絶叫する。


24

便器が消え下水道だけがポッカリ空いている。

レイコ「べっ便器が 消えた!」驚き体を振るわせ四つん這いになって消えた便器の跡を凝視している。

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