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トイレのピエタ  作者: 庚子睦月
4/10

殲滅

茂みの中光る目。カサッと葉が擦れる音。


天使 音のした方をチラリ見する。その瞬間頬に爪で掻かれた跡、血がタラーッと滴る。


バルーチャ(ゴブリンの亜種、強力な爪を持っている) 天使の頬にかすり傷を負わす。まだ二人の前には現れていない。


天使 「悪魔たちが近くにいます」


アツコ 「えっ!」


天使 「私から離れないで」


バルーチャ 草むらから突然大きな爪を振りかざし天使を屠ろうとする。


アツコ 「キャーッ」と叫び、天使の背中に隠れる。


天使 葉っぱを千切ったかと思うと手のひらに乗せパッと剣に変えてしまった。


アツコ 「ええーっ!?」「葉っぱが剣に変わった!?」


天使 瞬時にバルーチャに向かって剣を振り下ろす。


バルーチャ 「ギャオーっ」と絶叫し立ったまま真っ二つに切り裂かれる。


アツコ 「あわわわっ」「キモこわっ?」「ちがうちがう」


天使 「悪魔は死んだら仲間が嗅ぎつけます」

"早く果実を見つけなくては"


アツコ 「えっ!?」

"だったら私も戦う"

"あっ!頬に血が"


バルーチャ(12匹) 血を嗅ぎつけてやって来て二人を包囲する。


天使とアツコは背中合わせでバルーチャと対峙している。


アツコ 「天ちゃん、私にも剣を頂戴!」と言いつつ葉っぱを天使に渡す。


天使「えっ!?」と躊躇するも直ぐに決断して

アツコから貰った葉っぱを剣に変えて渡す。

「絶対無理はなさらないで下さいね」


アツコ 天使から貰った剣を上段に構える。

"天ちゃんを傷つけるヤツはゼッタイ許さない!"

「くたばれ腐れクソビッチ!」

絶叫しながら上段に構えたまま真正面のバルーチャに突進する。

右に左に後ろに襲いかかるバルーチャを一刀のもと次から次へと薙ぎ倒して行く。


バルーチャの屍が累々と黒い血と悪臭とともに埋め尽くす事12体。


天使 "一人で1ダースほどのバルーチャを殲滅させてしまった それも数分で"

"この娘は一体?"


アツコ 息切れしながら「全部倒したかな?」


天使 「ええ でも無茶はこれで最後にして下さい」

「悪魔たちがやって来る前に果実のある森へ急ぎましょう」


アツコ 満面の笑顔で「ハイッ!」

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