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トイレのピエタ  作者: 庚子睦月
3/10

天使と悪魔

ピエタ 「お腹すかない? アッコ、果物探してきてよ」


アツコ 「アッコって! 何タメ口きいてんのよ! そんなことより早く私を学校へ帰して!」


ピエタ アツコに背を向けて応えず捕らえた鷲に絵筆で造形している。


アツコ 「チョッと聞いてるの? 無視しないでよ!」


暫くすると鷲が天使に変身する。

驚きドキドキするアツコ。


ピエタ 「チョッと耳をかせ」と言うと天使に耳元で何やら命令する。


天使 「アツコさん、私と一緒に果物の森へ行きましょう」


アツコ 「えっ!?」「あっ、ハイッ」


アツコ 「何で私の名前知ってるの?」


天使 「あとで話します」


森を彷徨う天使とアツコ


アツコ 「ねぇねえ、あなた十二国記のケイキでしょ?」


アツコ 「そっくり、だって鳥から人間に変わったし、ねぇ、そうでしょ?」


天使 「ケイキ? そんな事よりここに長居してはいけません」


天使 「ここは下級悪魔ピエタのキャンバスの中だから抜け出せなくなってしまいます」


アツコ 「ええーっ ここは絵の中なの!?」


小川にさしかかり魚が泳いでいるのが見える。


天使 「僕は君を助けに来た天使なんだ」アツコの手を握り小川の石づたいに渡ろうとする。


アツコ "ええーっ 今何て言ったの?""たしか天使と言ったはず!!"驚きのあまり体がふらつき、小川に落ちそうになり「キャッ!」と叫び声を出す。


天使 「危ないっ!」咄嗟にアツコの肩に手をやりサッと引き寄せる。


小川を渡り切る二人。


天使 「大丈夫?」アツコを両手で抱く。


アツコ 「ええ」「あなたが天使って本当なの?」天使に抱かれて"もうダメ息が止まりそう"


天使 「本当だよ」


天使 「けれどピエタは僕を君を横取りしに来た悪魔だと思っているはずだから僕が天使だと言っちゃダメだよ」と言って唇に人差し指を当てる。


アツコ "なんて美形♡"


アツコ 「あなたは天使なの? それであの憎たらしい男の子は悪魔?」「そう言われればそんな気もするけど…」

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