表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トイレのピエタ  作者: 庚子睦月
2/10

異変

アツコ スカートに付いた草を落としながら立ち上がる。「ここは何か変」「現実味がない…それに」と言って無意識に便座に座る。


「これってどうなってるのよ!」「さっきまで学校のトイレに座っていたのに…」と不機嫌に思いを吐き出す。


ピエタ からかい半分「今も座ってるじゃん」

アツコ 驚き便座から立ち上がる。


アツコ ピエタの顔にズリよりまじまじ見つめながら心の声"なんて生意気な男の子、親の顔が見たいわ"

ピエタ 少し顔を後退りさせビビる"…何?"


アツコ トイレを点検しながら"うーん、だけど確かにトイレだけはそのままだ。だとしたら、やはりここは学校なのか?"

ピエタ 何か異変に気づき身を翻す。


突然小川から一つ目の悪魔ズベルニュが勢いよく顔を出す。


アツコ「えっ!」と小さく叫び、音に気づき振り返る。

ピエタ 絵の具を取り出す。


ズベルニュ 小川から上がって二人の方へやって来る。


アツコ「キャーッ!」と絶叫する。


ズベルニュ ピエタの前まで迫って来て「ウォーッ」と雄叫びをあげる。

ピエタ 左手で絵の具をポンポン弄ぶ。そのまま投げようと構える

ズベルニュ 絵の具に気づき動きがピタッと止まってしまう。


ピエタ ホイッとズベルニュに向かって絵の具を投げる。

ズベルニュ 恐怖で「ギャオーッ!」と絶叫する。


絵の具はズベルニュの口の中に入り飲み込んでしまうと同時に巨体が膝を落とす。

アツコ ピエタにしがみ付き後ろから見ている。


するとズベルニュの体が光り砂となってグシャーンと音を立てて消滅してしまう。


アツコ「砂になっている」と恐々と。

ピエタ「フンッ」と鼻を鳴らすもすぐに次の異変に気づき空を見上げる。


すると今度は空から一匹の鷲が二人を目掛けて猛スピードで降下してくる。


ピエタ 筆を取り出し構える。

アツコ 「キャーッ」と叫びまたピエタにしがみ付く。

ピエタ 筆で空中に網を描き出すし鷲を捕らえてしまう「ヨシっ」

ピエタ 網の中で暴れる鷲を見ながら「コイツは使えそうだ」


アツコ 恐怖と理解不能でテンパリ四つん這いになって息切れ切れ"ピエタ君、ありがとう""だけどここはガツンと言っとかなきゃ"


アツコ"あー怖かったー"とビビりながらも立ち上がり両手を腰に当てて仁王立ち。「君ねぇ、コレどういう事かちゃんと説明しなさいよ!」「ワケわかんない」とピエタに詰問する。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ