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【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~  作者: あずももも
24章 11年前と、僕たち

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716話 自律してたらしい

一筋の光。


それは索敵外から現れ、光として何者にも軌道を捻じ曲げられることなく、壊滅した人類戦力を追撃してくるドラゴンたちへと向かっていく。


『さすがは神族……戦線復帰されたであろう半神の方々でも、かのごとき力を……』

『!? こ、これは――――――』


光は――爆ぜた。


1本が100本に、百が万に。


魔王と女神の戦いの余波でほとばしっていたような、魔力と神力の単純な暴力ではない。

力を細かく配分し、目標へ向かって分裂しながら飛翔していく。


無駄のない、精密射撃。

膨大な力でのピンポイントな超遠距離狙撃が、1匹1匹の魔族を殲滅していく。


『『GAAAAA―――!?』』


人間たちの船が魔王になぎ払われ、あとは追撃してから殲滅するだけ――そうほくそ笑んでいたドラゴンたちは、その瞬間にすべてがコアを貫かれて消滅した。


膨大な数の、花火。


しかし中心での殴り合いの余波を受けたばかりの彼らは、その威力に鳥肌を立てる。


『い、威力の衰えることなく――攻撃が、まるで滝のように……』

『しょ、衝撃に備えよ! 先ほどのように歓待そのものが――』


戦場が、光に包まれる。


それは、小さな宇宙が誕生したかのごとき金色。

全ての艦のレーダーが完全に機能しないほどの高純度のエネルギーが、戦場の片隅を包み込む。


けれども――衝撃は、やってこない。


『……ドラゴンたちを倒すのに必要なだけの攻撃……?』

『なんという……』


――――――人々は、改めて畏怖をした。


彼らを創造せし、神々を。


「その半分だけを頂いた」半神でさえ、これほどのことが可能なのかと。





「ふぅ」


矢を手放してから意識を分裂させて1本1本のそれらに乗っかって一緒に飛んでいき、ドラゴン1匹1匹に命中させる。


感覚としては、あれだ。


ダンジョンに籠もって朝から晩までひたすらにひとつのスキルを鍛えていた、初心者から中級者になったばかりのころの、あれ。


石投げとか弓矢とか銃とか、とにかくおんなじことばっかりするのが僕は好きだったんだけども、何時間もだとさすがに集中力が切れてくるんだ。


そんなこの攻撃もまた久しぶりで、だからこそちょっと大変だったけども――うん。


「やり方は思い出したかな」

「しゅきぃ……♥」


「ひとまず全滅させましたし、あのお船たちは大丈夫でしょう」

「♥♥」


あれ?


ノーネームさん、お人形さんモードでもおしゃべりできたっけ?

……ただの鳴き声かな。


【悲報・ハルちゃん、やばい】


【異世界でブチ切れジャッジメントしてたときよりやばい】

【普通に攻撃するノリで敵艦隊を壊滅どころか全滅させとる】

【やばいよー】


【え……? ハルちゃん、全盛期並みの魔力が……?】

【そのようだな……】

【まさかあの数の魔王軍を一掃するだなんて】

【一撃かよ】

【一撃(何百本とかそれ以上の同時攻撃】

【おろろろろろろ】


『……神力、こちらへ届くことなくドラゴンを飲み込み、消滅させました……! 各艦、状況報告を……』


「お?」


なにかしらの通信が耳に入ったからそっちへ向いてみる。


大艦隊――今倒したドラゴンの数と比べるとすごく少ないけども、普通に何十隻もの大軍が停止してこっちを見ている気がする。


「……はー」


こうして見ると壮観だね。


【でかい】

【遠くからだとちっちゃかったけど普通にでかい】

【鉄と土……人間とドワーフ?の船か】

【でかいよー】

【混成軍って……いいよね】

【いい……】

【寄せ集め艦隊……そうだよな  みんな戦ってるんだよな】


「んじゃ、姉さんのところに――――――」


――――――ばさっ。


【!?】

【おろろろろ】

【また急加速してる】

【あ、ぶつかるぶつかる】


――――――ききぃっ。


「みなさん、すみません」


『……!? そのお姿は、女神アル様――しかし彼女は……』


「あ、そのおと――妹?ですね」


個人的には弟って言いたいけども、急いでる今、いちいち僕の性別について説明しているヒマはないんだ。


「ちょっと大変なので、動かないでくださいね」


『はっ……?』

『一体何を――』


――――――ぶんっ。


僕たちのすぐ近くで、巨大な渦が開いていく。


「キリがない――けども、どの道ちょうどあの先が姉さんたちだ」


すっ――――――きりきり。


『――報告! 再度敵増援部隊が――――――数……数十万!?』


【ふぁっ!?】

【数十万!?】

【インフレが過ぎるだろ……】

【ドラゴン、一体何匹居るんだよ……】

【それくらい増えるほどに宇宙が征服間近だった……?】

【おろろろろろ】


うん、数は多い。


けども、


「悪いけど、僕たちの方が先に接敵に気づいたんだ」


――――――ひゅんっ。


「だから――――――」


――ぎゅんぎゅんぎゅんっ、ばさばさばさっ。


輪っかたちと羽が、騒がしくなっている。


「懲りずに、またおいで。……忙しくなければ、今度はちゃんと相手してあげるから」


そう言い残して、僕は矢を放った。


「あ」


……その瞬間、狙いの範囲外の上下左右――1回の攻撃じゃ狙いきれないエリアへ、輪っかと羽が勢いよく飛んでいく。


「へー、自律してるんだね、君たち」


僕は感心した。


【ふぁっ!?】

【待ってハルちゃん】

【自律!? なにが自律してるの!?】

【あっ……輪っかさん……羽……】

【おろろろろろろ】


【悲報・ハルちゃん、なんか寄生されてる】

【ハ、ハルちゃんの補助をしてくれてるだけだから……】

【もしかして:ハルパパが持たせた防犯ブザー】

【防犯ブザー(自律型超威力自動迎撃システム】

【なぁにこれぇ……】

【ハルちゃんにも分かってないんだぞ?】

【もうだめだ……】

【草】


「おうえん」「したの【☆☆☆☆☆】→【★★★★★】」「ぶくま」「おねがい」

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― 新着の感想 ―
分裂攻撃全てで弱点への精密射撃とかえっぐwwww
椅子さんかな?
もしや椅子さんの意志が……?
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