601話 懐かしい時間
【ハルちゃんが本当に学校行ってたらさ……? るるちゃんに補足された段階ならまだしも、金髪ロリって情報+声の情報だけで知ってる人なら絶対分からない……? その人たち全員が、ずっと黙ってたの……? 今まで、どんな暴露系にも垂れ込まず、売らずに……? あれから2年、ずっと……?】
【ってことになるよな……?】
【そんなことあるわけないって結論だったからこそ、ハルちゃんの正体が不明って結論で】
【まさか関係者が全員……いや、少人数かつ特殊な場所なら、あるいは……?】
【そのあとに羽が生えちゃったりそれどころじゃなくっててすっかり忘れてたな】
【あー】
【え、でも女神族? 親族? 出身だよね……?】
【しかもハルちゃん自身、ぶらり旅してたっぽい発言してたのは一体】
【草】
【やけに人間社会慣れしてるんだよなぁ、この女神ロリ……】
【なぁにこれぇ……】
【余計に分からなくなってきてて草】
【考えたら考えるだけおかしくなるわ】
【ユ、ユニコーンサキュバスに比べたらはるかにマシだから……】
【理不尽なランダムウォークと人助け一筋とを比べるんじゃない!】
【同じロリ仲間でも、ちょうちょと女神、比べるなんて不敬だよ?】
【草】
【ショタよ!!!】
【だーから姉御は勝手にはやすなって】
【ハルちゃんに生えて良いのは羽だけなの】
【あとおっぱぱぱぱぱぱぱぱぱ】
【草】
【姉御、お前……】
【え!? 今の私のせい!?】
【うん】
【そうだよ】
【おもしれー女】
【を通り越した何か】
【何かって何!?】
【さぁ?】
【草】
【それにしてもこの女神、ほっとくとどんどん個人情報……いや、個神情報ダダ漏れである】
【草】
【草】
【個神情報で草】
【おなかいたい】
【ハルちゃん、前からそういうとこあったもんねぇ……】
【今まではくしまさぁんあたりが止めてただろうけど……】
【解き放たれて久しいから……】
【草】
【ストッパー不在の悲劇】
【だってハルちゃんがぽろぽろ言っちゃうんだもん……】
【ハルちゃん……どうして……】
【ま、まあ、ハルちゃん自身はバレてもへっちゃらっぽいし……】
【※保護者、あるいは保護者になった人たち、今、絶対頭抱えてます】
【あっ……】
【草】
【かわいそう】
【かわいそう】
【おいたわしい……】
【あっちと完全に同じ流れになってて草】
【うん、好き勝手にさせるとやべーってのは共通してるからね……】
【うん、好き勝手にさせると羽ばたくとこまでおんなじだね……】
【草】
【頭が……飛び立つ……】
【21g軽くなってそう】
【魂抜けるほどのこと!?】
【草】
【草】
【すやすやるるちゃん(幼)を見守るハルちゃんっていう、教会とか協会の壁とかに掛けられてそうな構図なのに、どうしてこんなことに】
【今、全力で描いてそう】
【描かずとも片っ端から発注したり画家自身がインスピレーション得てそう】
【※ガチの女神です 宗教的なあれこれはともかく】
【芸術の女神にもなっちゃったかー】
【勝手に広がっていくハルちゃんの輪】
【やってることがね……】
あー。
こういうなんにもやることないときって、昔のこととかが、ふと飛び出てきて懐かしくなるよね。
「学校とか、元気すぎる子とかに見つからないように隠れてたからあんまり話とかしなかったけど。図書館の隅っことか階段の地下と最上階の隅っこ、体育館の隅っこ、用具室の隅っこ、渡り廊下から見切れた隅っこ……あ、隠れてたとこしか覚えてないや」
なんだか僕は急に悲しくなってきた。
僕の学生生活は小学校の時点で悲しいものになっていたんだって、今さらながらに自覚したから。
きゅぽんっ。
「こくこく……ぷは。いやまぁ、隠れてるのが楽しかったんだけどさ。僕だけぽつんとしてたって今から思うと、なんかかわいそうになるよね」
【これ、私のことだ……】
【これ、俺のことだ……】
【これ、うちの生徒のことだ……】
【これ、うちの子供のことだ……】
【ああああああ!!!!】
【やめてやめてやめて】
【え? 別に普通でしょ?】
【だよね?】
【好きでぼっちだったんだし 本当だし】
【草】
【いろいろ阿鼻叫喚で草】
【いろいろ飛び火しまくってて草】
【ひでぇ】
【もしかして:ロリ女神、昔は人と話すの苦手】
【苦手っていうか、るるちゃんみたいに構ってくれる子から全力で逃げてたっていうか】
【ハルちゃん、ぼーっとしてるからお世話好きな子ほど引き寄せそう】
【つまりはるるちゃんだな!】
【すべてはるるちゃんに回帰する……何もかも懐かしい……】
【つまりは今のハルちゃんとなにひとつ変わらなかったのか】
【草】
「おうえん」「したの【☆☆☆☆☆】→【★★★★★】」「ぶくま」「おねがい」




