表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【2巻予約受付中・25/10/20発売】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~  作者: あずももも
22章 11年前と合同連合艦隊

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

548/639

548話 イスさんはバリトンボイスだった

ふぃぃぃん。


恐竜さんの攻撃がすぐ目の前でちょっと怖いけど、イスさんなら大丈夫なはず。


「お願いしますね、イスさん」


「かいひ」

「――できる?」


「? ノーネームさん、誰にしゃべって――」


ぽつりと――足元に向かってつぶやいた彼女に、とっさに反応しかけると――


『――――――ready』


「だって」


「あ、イスさん、しゃべれるんですね」

『yes』


振り向くと……ふむ、イスさんの中央部のタッチパネルあたりから声が。


「あら、綺麗なバリトンボイスですね」

『thanks, lady』


【キャアアアアア】

【シャベッタァァァ】

【しゃべったぁぁ!?】

【草】


【速報・イスさん、しゃべった】

【朗報・イス様、イケオジボイス】


【イスさん……】

【きゅんっ……】

【おかしい、ここへ来てイスさんが一気にかっこ良く見えてきた】

【奇遇だな、俺もだよ】


【え  音声とか思考回路とか搭載してないんだけど……】

【ていうか組み合わせるので精いっぱいだったし……】


【え】

【ゑ?】

【始原の……イスを作ったやつら……!?】

【まさか……イスさん、ハルちゃんたちと経験を積んで……!?】


【もしかして:進化した】


【神様の乗り物だもんなぁ】

【ここに神話を見た】

【すげぇ】

【まさか冗談で言ってたイスさんが、ここに来てマジで……!?】


【イスさん! すっげぇ良いとこで目覚めたんだ  ハルちゃんたちを助けてくれ】



【『sure』】


【だって】



【ふぁっ!?】

【ノーネームちゃん???】

【速報・イス様、ノーネームちゃんみたいなことできる】

【これが……感動か……!】


【無機物とかロボットが自我を持つ瞬間って……いいよね】

【自我っていうか、今回の場合は神性とかなんじゃ……】


ふぃぃぃぃん。

きぃぃぃぃん。


特大レーザーを用意したらしい恐竜さんが、僕たちが回るのに合わせて首を合わせ始めた。


「照準を着けさせないよう、普通の人間さんなリリさんが大丈夫な範囲でランダムに動けますか?」


『of course』


「バリトンボイスです!!」

「リリさんは静かにしてくださいね」


「ないない」

『nai-nai?』


「ノーネームさんはイスさんの邪魔しないでくださいね」


「ないない」

「ないないです!」


「ふたりともうるさいです」


【草】

【なんかおもしれーことになってる】

【イスさんが加わってカオスになりつつあるな……】


【イス『様』だ……この豚が……】

【ひどくない!?】

【なぁにこれぇ……】

【ハルちゃんの配信のいつもが戻ってきたんだよ】


「お」


かくん。


ティラノさんのお口が僕たちの回転に追いつきそうなった瞬間……うん、首とか痛めないし、落っこちたりもしなければおしりがひゅんってなる感じもしない絶妙な進路変更。


「イスさん、運転上手ですね。その調子です」

『////』


「長丁場になると思いますけど、魔力は?」

『no problem』


【かっけぇ……】

【でもハルちゃんに褒められて赤くなった】

【草】


【ああ、ノーネームちゃんみたく感情搭載なのね】

【まぁここまで来ればプログラムとかじゃなくて機械生命体とかなんだろうし】

【変形とかするからね】


【なにそれ……やっぱりなんにも知らない……】

【そんな余裕、作ったときにはなかったのに……】


【草】

【ちょっとかわいそう】

【ま、まあ、ハルちゃんとノーネームちゃんの魔力とかで……こう、ね?】





「お」


「あ」


「んく」


「くぴ」


すでに、数分――イスさんのおかげで、危険を感じる前に車線から外れるのを繰り返し。


「ぷは」

「良い呑みっぷりですハル様!!」


「ぐっといっぱい」

『prost!』


「そういえばイスさんは呑めるんですか? お酒」

『of course』


「へー、すごいですね」

『/////』


呑めるって言ってるけど、どこから呑むんだろ。

給油口とか?


【草】

【悲報・ハルちゃん、いつもの】

【ま、まあ、さっきの泣いてるのよりはずっと良いから……】

【そうそう、俺たちも呑みながら応援できるし】

【草】

【えぇ……】


【全国の居酒屋が満席です】

【あとスーパーや酒屋から一斉にお酒が消えました】


【だから一気に奉納されると困るんだって!!! by始原】


【草】

【草】

【もうめちゃくちゃで草】

【そうそう、こういうのでいいんだよ】

【ハルちゃんの配信はのんびり楽しむものだからね】


――きぃぃぃぃぃんっ。


「イスさん」

『roger』


――しゅんっ。


「GUUUU……!」


「怒ってきてますね」

「そりゃあ……もむもむ、何十分も目の前飛び回られたら……あ、このチーズおいしいです!」


「あかわいん」

「あら、ありがとうございます、ノーネーム様」


『me…』

「はいはい、あげますから。……本当に給油口みたいなとこがお口なんですね」


とくとくとくとく。


新しい赤ワインをノーネームさんがきちゃない袋さんからぬゅって――器用にも羽で掴んで取り出して、ぽんって封開けて、とくとくって注いで――リリさんにあげたのを僕ももらいつつ、風で飛んでかないように手のひらで飲ませてあげる。


「飲酒運転……や、まだこの世界には空飛ぶクルマも自家用ロケットも存在しませんでしたね。じゃあ法律違反じゃないってことで」

「ないない」


「でもイスさん、酔ったりしないんですか?」


『////』


「あ、もうダメですね」


なんか軌道がフラフラしだした。


なんかもうダメかもしれないね。


【草】

【草】

【なぁにこれぇ……】

【なんかほんわかしてるけど、ちらちらすれ違うときに見える怪獣の顔】

【こわいよー】

【大丈夫、ハルちゃんがお酒飲んでるときはギャグ展開だから】


「ハルちゃんがこれから何やらかすのか気になる」「おもしろい」「TSロリっ子はやっぱり最高」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
酒ッ、飲まずにはいられないッ!
なぁにこれぇwwwww イスさんが喋ったと思ったらすんごいカオスなことにwww飲めるのかよwwwそんで酔うのかよwww うーんいつも通りおしゃけさんを飲むハルちゃんであるww ……この場合飲酒運転にな…
まさか制作者(始原)すら知らない、本当に無機物すら意思を…ってことはそのうちきちゃない袋さんも
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ