452話 【朗報・みんな揃った】
【るるちゃんたちが飛んできたと聞いて】
【しかもハルちゃんがピンチのタイミングで】
【ないないワープのタイミングが完璧すぎる】
【ノーネームちゃんってしゅごい】
【※異世界では毎日数十万単位の人たちがないないされてきてます】
【すごすぎる】
【照】
【かわいいいいい】
【かわいいいいいいいいい】
【かわいいいいいいいいいいいいい】
【いつもの】
【テンプレ】
【ないないされる予定ある人は、先に身辺整理して家族と学校とか会社に許可取ってね】
【草】
【もう止めるやつすらいなくなってて草】
【だってどうせないないされるだけだし……】
【けど……揃ったんだ】
【ああ……】
【懐かしいハルちゃんたちのパーティーが】
【ハルちゃん、るるちゃん、えみちゃん】
【るるちゃん、また会えて良かったね】
【るるちゃんはともかく、えみちゃん……】
【えみちゃんは……うん……】
【草】
【そっとしとこう……】
【九島さぁん】
【goddess】
【名誉女神は今日もお美しい……】
【そして、リリちゃん】
【リリちゃん(幼)はダンジョン前でイスさんの上】
【あの銀髪ロングスレンダーがたまらないんだ……】
【分かる】
【しかも、ノーネームちゃんまで加わってるっていうね】
【あー、以前は「呪いさままままま】
【!?】
【あ、ごめん、普通にミスった】
【怒】
【えっ】
【草】
【草】
【あーあ、怒っちゃった】
【冤罪には即座に反応するノーネームちゃんで草】
【とにかく、子供たちも含めてみんな揃ったんだな】
【ああ……】
【しかもここは、11年前のあの日、それも】
【将来的にムカ着火ファイヤー女王様の国の首都の町に……】
【草】
【いきなりにファンタジーの存在だった魔王軍が全世界の地中のダンジョンから出現、あっという間に小国から飲み込まれて混沌の1年は、ほとんど情報が無いんだ】
【それが、まさかこんな裏があったとは……】
【てかこれって俺たちの世界の過去で良いんだよな? よく似た世界とかないよな?】
【だろ ついさっきまで合衆国大統領に頭下げさせてたムカ着火ファイヤー女王様、今もうちの国に居てさっきまでインタビュー受けてたし】
【草】
【草】
【清々しい笑顔で「満足しました」って言ってたのって……】
【もしかして:リリちゃんが無事なの知ってた】
【もし、さっきまで映ってたあの子たちがそのまま11年後まで地球で暮らしてたらそうなるな】
【え? じゃあ何? 大統領、1年に渡ってぶっ叩かれ損だったの?】
【えっ】
【あっ】
【草】
【ま、まあ、同盟国に事前予告なしでミサイルと軍隊突撃させてきたのは紛れもない事実だから……】
【おかげで世界は団結してたから……】
【炭火焼きのように?】
【ごんっされたトカゲみたいに】
【イモリだよ?】
【草】
隣で手を繋いでいるノーネームさんが、なんにもないとこを見つめながらなんか高速でぴこぴこ出してぼーっとしてる。
猫とか犬とか、こういうとこあるよね。
なんにもないところに何かしらを見つけてじっと観察しているんだ。
こういうときはそっとしてあげるのが気遣いってもの。
短くない時間でノーネームさんの性質も理解してるから尊重してあげよう。
「女神様……」
「みんなお美しい……」
「異世界の神ゆえ、頭を下げることをお許しください、主よ……」
「きっとお許しくださいます……ええ」
「あの荘厳な衣装でピンクの髪の子が、異世界の女神様の大司教様……?」
「何でも良い! 俺たちは助かったんだ!」
るるさんたちがいきなり現れてびっくりしたのか、わっとたかってきてた町の人たちが、とりあえずで落ち着いた様子。
群集のパニックってのは怖いからね。
今の僕なら羽ですいすい逃げられるけども、そのせいでみんなが将棋倒しになっちゃったら大ケガもしかねないし……せっかく助けに来たのにさ。
「ハルちゃん、ケガはない?」
「あ、はい」
「とりあえずで止めちゃったけど……良かったんだよね?」
「はい、助かりました」
るるさんは――現れたときにたまたま乗っていた、モンスターか何かになぎ倒されてひしゃげている車の上で、僕を守るように立ったまま。
こういうとき、不意に現れた存在がなんか豪華な服とか着てたりしてると、人ってのはそれを理解するのに脳みそ回すようになって落ち着くもの。
それを理解してなのかは分からないけども、あっちの世界で着せられてた真っ白な布地にすごい刺繍とかな民族衣装的な聖職者的な服はてきめんだね。
【るるちゃん……】
【ちょっと大人びてるけど、やっぱりるるちゃんだ……】
【ああ……!】
【るるちゃんの服、体の形が出てるけど平坦だからららららら】
【怒】
【あーあ】
【忘れるなよ ノーネームちゃんは、あの「呪い様」なんだからな】
【草】
【かわいいけど、やってることは推しへのちょっとした悪口でも容赦なく誘拐するっていう怖いことだからな】
【ノーネームちゃん、推し変はしてないんだね】
【ハルちゃんとるるちゃんが1番ってのはみんなの共通認識】
「ハルさん、私たちはケガ人の手当てをしてきます」
「私はちほの万が一の護衛をしてきますね、ハルたん」
「あ、はい」
一方のえみさんと九島さんは、少なくないケガ人の人たちのところに。
彼女たちは2人とも白い服装。
えみさんはあっちでるるさんの手伝いしてるときの、るるさんに似た服――お胸が揺れて大変そうな服で。
九島さんはいつもの救護班としての白がベースで赤いマークの――この世界に居る僕たちなら誰でもひと目で理解する「救命」の象徴を纏った、けども意外と動きやすいらしい服装。
そんな彼女たちが、この場に現れて。
【九島さぁん……】
【えみちゃん? たん付けはいくらなんでも止めようね??】
【もう無理だよ? 配信されてるって理解して雑談とかしてたときでも「ハルたん」とか言ったり、幼女への倒錯的な愛を語ってたえみちゃんだもん】
【えみちゃんはおしまい!】
【ま、まあ、異世界人たちからも許されてるから……】
【なんでだろうね……】
【本当にね……】
【き、きっと九島さぁんと中和されてるんだよ……】
【草】
「ハル様! 私はこのあとどうすれば!」
「リリさん」
そうして――るるさんたちとは違って、完全に1年ぶりに出会った、リリさん。
「すんすんすんすん……」
「嗅ぐのは後にしてくださいね」
「はいっ!」
うん、君はこういう子だったね。
けども、なぜか懐かしくない。
だって、なんだかとても良く似た小さい子と、僕はずっと一緒に居たから。
【草】
【やっぱりクンカー】
【意地でもクンカー】
【どんな匂いするんだろ……】
【サバトを見る限り、1時間程度嗅ぎ続けても飽きることのない極上の香りだそうだ】
【草】
【あの これ、今の成長したリリちゃんがサバトしたら……】
【!?】
【もしかして:えっち】
【えっち】
【ふぅ……】
【草】
【お前ら……】
【あ、これはないないされないんだ】
【判定そこぉ!?】
【緊張感の欠片もないコメント欄】
【だって、最後には絶対ハルちゃんがなんとかしてくれるんだから】
【そうだよな!】
◆◆◆
あけましておめでとうございます。
今年もTSっ子と女装っ子を惜しみなく書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。
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