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【2巻予約受付中・25/10/20発売】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~  作者: あずももも
15章 1年/10年振りの合流

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350/643

350話 疲れるけど全部まとめてなぎ払った

土曜更新の349話は投稿ミスをしていたので差し替えてあります。

まだの方は1話戻ってからこちらをお読みくださいませ。



◆◆◆



羽の力を地面と水平に、僕は地面と真っ直ぐに飛ぶ。


そうして魔法――は使わず、まずは近いとこの獲物たちに高速で接近、肉薄し。


「えいっ」


ひゅんっ。


石を3発込めたスリングショットで、僕自身の加速度で追加のダメージを出しながら人に覆いかぶさっていたモンスターを吹き飛ばし。


「威力は最小限に……アイスニードル」


ホーリージャッジメントの何十分の1かの出力で、ちょろちょろって氷の矢を残りのモンスターたちへ。


びしゅびしゅって僕の進行方向へ飛び散っていく血と肉と臓物。


うん、ぐろい。


ぐろいけども、人がこうなるくらいなら僕がこうしてあげなきゃね。


【ろろろろろろろ】

【ぐ、ぐろい……】

【ていうか、久しぶりの石さんとアイスニードルだな】

【石さん……!】

【ハルちゃんのお気に入り】


【俺も石ころになってハルちゃんに投擲されたい】

【分かる】

【えぇ……】

【分かるのがなんかやだ】

【草】


【来世は石ころになりたい】

【物言わぬ石ころになりたい】

【そして一生に一度で良いから、ハルちゃんに握ってもらって投げられたい】

【それはきっとどの人生よりも最高なんだろうなって】


【ひぇっ】

【やばすぎる発言が一瞬で画面を埋め尽くしてて草】

【こじらせてる人たちがこわいよー】

【そっとしといてやれ……特殊性癖をこじらせたんだ……】


【しかしあいかわらずの命中精度  アイスニードルも、狙った本数を狙った場所に……】

【すっごく器用になったハルちゃん】

【真剣なんだろうね】

【人への誤射も怖いしな】


「大丈夫ですか……って、言葉が通じないんだった……」


ちょっとは血しぶきとかがかかっちゃったからか、呆然としてこっちを見てる人たち。


「あ、髪とか目、肌の色とか服装がまた違う……」


今度はシャツとズボンっていう見慣れた格好――だけども、なんか耳がとんがってて背が高い人たちだった。


人?


……まぁ人で良いでしょ、人っぽければ。


「あー……まぁいいや、あとはノーネームさんになんとかしてもらお」


我に返って這いつくばり始めた人たちに、ノーネームさんたちを指差しておいて、僕は上空へ飛び立つ。


体を伏せてるあいだは安全だろうし、そのあともきっとノーネームさんたちの方へ行ってくれるだろう。


【エルフ】

【エルフ!?】

【実在してたのか……】

【マジか】

【とうとうファンタジーが現実に】


【それ言ったら女神とか実在してるよ?】

【なんならドラゴンも魔王も実在してたな】

【そもそもダンジョンって時点でねぇ】


【人間の何割かが魔法使える時点で、俺たちの世界はもうとっくにファンタジーに突っ込んでるんだもんなぁ】


「………………………………」


ほんの数秒で高度……100メートルくらい?まで来てぐるりと一望。


「うわぁ、地獄絵図。 10年前の再現だなぁ」


僕自身は直接見てないけどね。


運良く僕の住んでた近くにダンジョンは、10年前には出現しなかったし、当時はテレビとかでもかなり報道制限かかってたらしいし。


「すぐ行かなきゃいけなさそうなのが……うん。 多過ぎ」


100組とかそれ以上とか。


確かにこれは、ノーネームさんが申し訳なさそうに言いよどむのも分かる。


こうして召喚――ノーネームさんの力だろうね――しても、すぐに食べられちゃうんだもん。


けども、ひと組ずつとかで出す方法はなかったんだろう。


あるなら、絶対にしてる。

めんどくさくたって、してるはず。


だってノーネームさんは、人が大好きだから。


「――じゃあ、ちょっとがんばろ」


頭の上の輪っかをむんずと掴んで下にぶん投げ、両手を地面に向けて。

多分こうするとちょっと時短だよね。


【草】

【輪っか!? 輪っか投げたのこの子!?】

【女神とか天使の象徴を、まるでゴミみたいに投げおったこの幼女】

【草】

【チャ、チャクラムとして……だよね?】


「ホーリー……じゃない、ジャッジメント」


なんとなく、いつもの大魔法なホーリージャッジメントだと過剰な気がして、短縮版で省エネ版って考えたら口から出て来た言葉。


普段よりも少なめの魔力が吸われる感覚、それらが腕を伝わって手のひらへ、手のひらから光の矢になって、射出。


それは綺麗にぶん投げた輪っかの中心を通過すると――分裂。


だいたい287本になったそれらを、加速した僕の意識が287分割されてそれぞれの集団の、それぞれのモンスターたちの、それぞれの食べようとしているところへ飛翔。


……ぐ……これは結構キツいかも……。


【ジャッジメント】

【ジャッジメントって……】

【ノーネームちゃんの過去?であったあれ?】

【やっぱりハルちゃんたちの仲間だったか】

【これでハルちゃん側からも確定か】


結構キツいけども、まだ初心者から中級者のとき、遠距離スキルを鍛えるために何時間も延々とモンスターを狩り続けてたあのときみたいだって思えば何とかなる気がする。


「「「――――――!!!!」」」


そうして、287のグロいシーンを一気見すると同時に――今出現した人たちが、食べられるのをどうにか阻止した。


「ふぅ……久しぶりにがんばった」


集中力使って脳も疲れただろうし、ちょっとお酒飲もっと。


『――――――!!』

『――――――?』

『――――――!!!』

『――――――、――――……』


索敵スキルでも、敵影は近くに無し。

なら、ほんのちょっとだけリラックスしても良いよね。


きゅぽんっ……ごくっ。


「ぷはぁ」


【草】

【草】

【勝利の美酒を楽しみ始めたハルちゃん】

【てことは、今ので全部……?】

【倒したみたいだねぇ……】


【なぁにこれぇ……】

【あ、久しぶりに聞いたかも】

【あの、一撃で倒せるんならなんで石さんを……?】

【最初は急いでたから……?】

【たまには石さんを弄びたいっていう遊び心では?】

【草】


【ごらんよ  見渡す限りにスプラッター、そのあちこちで平身低頭してる人たち、それを見ながらお酒かっ食らってるハルちゃん】


【いつものことでは?】

【いつものことだよね】

【何の不思議もないよ?】

【もうそれでいいや……】


【この余裕っぷり……さすがは2度までも魔王を退けたロリ女神だな!】

【これは伝説になる】

【神話では?】


【化物に滅ぼされそうになった人々の前に現れ、一瞬で化物を滅ぼして空で勝利の美酒を味わう女神……宗教画になりそう】


【それがあのでっかい石碑だったり……】

【草】

【お酒の部分は削除して方が良いと思うよ? 多分……】



◆◆◆



『ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。』も同時投稿中。男の娘にもご興味のある方は、ぜひお読みくださいませ。

「ハルちゃんがこれから何やらかすのか気になる」「おもしろい」「TSロリっ子はやっぱり最高」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
リラックスでおしゃけ飲むハルちゃん 短縮版?も使えるようになったし、ハルちゃんが自覚できていない技の引き出しがまだまだありそう!
[一言] ハルちゃんに投げられた瞬間以外も意識が続くとしたらそれは地獄だぞ
[一言] この人たちによってお酒ラッパ飲みの石碑を残されたら後世が解釈悩みそう
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