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【2巻予約受付中・25/10/20発売】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~  作者: あずももも
3章 るるさんとコラボ 2人はるるハルって良い響きだね

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31話 【コラボ配信】「ふたりはるるハル!」2

【お風呂】


【おふろ】

【おふろ!】

【お風呂だって!?】

【ガタタッ】


【朗報・ふたりはるるハル、お風呂もるるハルだった】

【新しい百合表現が爆誕してしまった……】


【「るるハル」には「おねショタお風呂」っていう意味もあるのよ!】


【姉御が生き生きしてて草】

【おねロリとおねショタ……どちらでも俺は構わん】

【ああ……!】


【……るるちゃんが……お姉さん……?】


【お前今どこ見て言った?】

【え? 男の娘疑惑が消しきれない絶壁だけど?】

【草】

【それがいいんだ……】

【ああ、だからこそいいんだ……!】


……どうしよ、お風呂のこと言っちゃった。


あー、こうやって配信とかで失言とかするんだね。

いっこ勉強になったよ。


けども、今の僕は男か女かわからないけど子供ってことになってるから……たぶんセーフ。


たぶんね。


そもそもお風呂突撃してきたのるるさんだし……うん、僕は悪くない。


悪くないよね。


たぶん。


「………………あ、あぅぅ……」


あーあ、るるさんも釣られて思い出しちゃったよ。


あのときみたいなゆでだこが1匹ここに出現してるよ……その、ごめんね?


【え?】

【るるちゃん真っ赤】

【マジで入ったっぽい】

【けどこの反応……!?】


【しかもるるちゃんが黙ってる……教授、これは?】

【百合ですな】


【ショタとお風呂に入ったのを思い出してる系おねショタも可】


【ああ】

【然り】


【●REC】

【安心しろ、すでに切り抜きを上げる作業に入った】

【切り抜き師……助かる】


【待ってろ、今描いてる原稿のおねロリをるるハルに仕立て上げる】


【絵師まで……!】

【ま、まあ、事務所も規制とかしないから実質的にハルちゃん公認だし……】


【三日月えみ「ハルさんについても、二次創作はうちの事務所のガイドラインに準拠してくださいね? 2人とも、未成年ですからね?」】


【はーい】

【ままー!】

【はーい】


【絶壁とロリだからそこまでセンシティブにならないから大丈夫だな!】

【ああ、なにしろ絶壁だからな!】


【草】

【いいんだ……俺はこういうのがいいんだ!】


【おっぱいとかいう脂肪の塊なんて要らないもんな!】


【は?】

【要るだろ】

【それはそれ、これはこれ】


【ならお前、えみちゃんのあのあふれる母性は要らないんだな?】


【すまん、どうかしてた】

【草】

【欲望に忠実で草】


あれから結局、お風呂に入ってこられたこと聞けてなかったんだよなぁ……気まずくて。


しかも、るるさんってば自分でも「絶壁」って言うから、てっきり男みたいな体って思ってたのに、いざ見ちゃったら普通に女の子で……僕の方もなんか、意識しちゃってるし。


……いやいや、いくらなんでも高校生の女の子が裸でお風呂入ってきて、浴槽の中、至近距離で見ちゃったらこうもなるでしょ……男ならだれだってなるよね?


僕、ロリコンさんじゃないよね?


普通に、事故で年下の女の子の裸見ちゃって困ってるだけだよね?


そう思っとこ。


【いきなり特濃の百合営業か?】


【いや、ハルちゃんは幼女だからたぶん普通に入ったんだろう】

【でもるるちゃんがこんなに恥ずかしがってるって】

【ハルちゃん、もしかして意外と……】

【やめて! ハルちゃんは幼女体型なんだ!】


……どうしよ。


コメント欄、盛り上がっちゃってるよ……男なら当然な話題で当然な流れで。


「……………………………………」


「……はぅぅ……」


るるさんは黙りこくちゃって、僕もなにも言えなくて。


……これも配信事故とかいうやつ……だよねぇ……。


【でもよかった……本当によかった……ハルちゃんが報われて】


【そうだよなぁ……これまでずっと、遠くから人助けしても人知れずに、クールに去っちゃってたんだぞ……?】

【けっこうなピンチとか助けても、お礼すら受け取らなかったもんなぁ】


【相手から本気で感謝されても名乗り出ないとか】

【自己主張ができないってレベルじゃない】

【ぼっちを極めし者……それがハルちゃんだ】

【まぁ理由があって人避けてるのは俺たち知ってたし】


【けどさ、ときどきあったんだよ  「あのときの人のこと、どなたか知りませんか」っていつまでも探してる人とか……】

【でもハルちゃんのためだからって黙らなきゃいけなかった俺たちは罪深い】

【許して……】


【始原……】

【始原たち……】


気まずくてどうしよってなってたところ、始原さんたち――僕のデフォルメイラストなアイコンになってるね――のが目に入る。


あ、こうやって話題変えたりするんだ……乗っからせてもらおう。


「あ、これまでの救助要請のことですけど、僕は気にしてませんよ。 だって義務ですし。 もし今でも探してる人、いたら教えてあげてください。 お礼とかいいですって。 あくまでたまたま、近くにいたからなんだって」


【OK】

【まぁその人たちもたぶん、この配信とか切り抜きとか見るだろうけどな】

【お前ら、るるハルな話題はおあずけだそうだ】

【はーい】


【ハルちゃんえらいよね、救助要請ってけっこうみんな、「他の誰かが行くだろう」ってスルーしちゃうのに】


【あー、駅とかで転んでる人見ても「他の誰かが助けるだろう」ってスルーしちゃうあれ……】


【しかし誰も! 消防車を呼んでいないのである!】

【ガチで多いから笑えねぇ】

【本当にな……】

【なんなら見かねて行った自分が一番乗りとかね……】

【その勇気がなかなか出ないんだよなぁ……】

【w赤留】


【みんなハルちゃん見習おうね?】


【はーい】


【ダンジョンでの救助要請、配信勢は撮れ高ってのもあってけっこう参加するけど、それ以外は……ねぇ?】


【半分以下らしいね、実際は】

【まぁ本当に危なければリストバンドで致命傷にはならないし】


【一応義務ではあるけど、ダンジョンだからレベルのこととか消耗品とか体力のことも考えるとなぁ】


【二次災害は怖いからな】

【そもそも普通はリストバンド壊れないし】


【つまり?】

【ハルちゃんえらい!】

【えらい】

【優しい】


「……そうだよね! ハルちゃんのおかげで助かった子、かなりいるんだってこの前の配信で言ってたよね、みんな!」


お、るるさんがいつの間にか普通に戻ってる。


やっぱすごいね、普段からこういうのしてるのって。


【そもそもリストバンドでの緊急離脱って、イコールで致命傷ってことだし】

【その前に助けてもらえるんなら、そうしてほしいよなぁ】

【不可抗力での事故とかもあるもんね】


【それに、リストバンドのだと自分の体しか転送してくれないからなぁ】


【手から離しちゃってた荷物とか、紛失しちゃうんだよね】

【まぁ命の方が大切だし】

【そもそも救助要請する時点でそうとうな目に遭ってるし】


「そう! ダンジョンの中ってけっこう危ないんだから! みんなも危ないって感じたらすぐに救助要請! で、できそうな人はできるだけ助けてあげてね! この前の私も、すっっっ――ごく嬉しかったもん!」


【はーい】

【はーい】


【身をもって危険を体験したるるちゃんからの、これ以上ないくらいに説得力のある注意換気】

【ああ、今のるるちゃんの発言を超える説得力はそうそうないもんな】

【ああ……!】

【草】


【かつて、こんなにも心に響く言葉はあっただろうか】

【いや、ない】

【綺麗な反語だ……】


【るるちゃんのあのときのと合わせた動画にすれば、これ以上ない啓蒙ってやつになるな】


【実際あの配信でリストバンドの修理とか予備の注文とかすごいらしいし】


【まぁあれ見れば誰だってな】

【これからのも含めて、ガチでけっこうな数の人を救いそう】


「そうなのっ! ハルちゃんのおかげなの!」


【るるちゃん、本当に嬉しそう】

【尊い】

【これが……尊いという感情……!】

【推し×推しの尊み……】

【「ふたりはるるハル」……実にいい響きだ……】


「ええ、あのときのるるさんのは大変で――わぷ」


るるさんってけっこう――いや、かなり感情で動く子。


あのホテルに移ってからもヒマさえあればやってきて頭なでてきたり抱っこしようとしてくるし、抱きついてくるしほっぺすりすりしたりしてくる。


……けど、女の子に抱きつかれるって、やっぱ恥ずかしい。


この服の下の光景を知っちゃってる分――男としては、余計に。


【\5000】

【\25000】

【\10000】

【\15000】


【ああ……カメラが惜しいところでハルちゃん見せてくれない……】

【このぎりぎりさ加減がクセになる】

【でもハルちゃんの髪の毛だけ見えてる!!】


【静かなのが取り柄だったハルちゃんの配信がうるさくて草……って言おうとしたら急に金額だけ飛んでてさらに草】


【だって尊いし】

【ああ……】


【声量の差でハルちゃんの声がことごとくかき消されそう】

【確かに、ハルちゃんってぼそぼそ話す感じだし】

【だが】

【それがいい】


【ハルちゃんハルちゃん、事務所さんえみちゃん、ハルちゃんのささやきASMRはよ】


【はよ】

【言い値で買うぞ!】


【なるほどな、ハルちゃんが対処できない分は、るるちゃんの方でって形か】


【るるちゃんがお姉さん的に妹なハルちゃんを導くって?】

【言ってないけど言ってたことにしよう】

【百合……】


「ハルちゃんって柔らかい……ふぅ。 それにさ、私、ほらさ? ハルちゃんに、ちょーっと迷惑かけちゃったから」


【????】

【ちょっと???】

【え?】

【るるちゃん、あのときのことをもう……】


【<URL>青ざめながらの笑顔なるるちゃん】

【<URL>死にかけなるるちゃんボイス集】


「すっごく迷惑かけちゃったので! あんまり話したくないハルちゃんの代わりにいろいろ話します! だから許してね!! ごめんなさい!!」


「じゃあそういうことでみなさんもお願いしますね」


ぎゅっと抱きしめられてたのから軽いハグになって、コメント欄を見ると……えみさんみたいなのになってるね。


【はーい】

【ぺろぺろ】


【おっと、ハルちゃんペロは始原を通してもらおうか】


【始原が偉そうで草】


あー、楽。


何がって、この子がいるだけで勝手に話が進んでくれそうなのが。


耳元っていうか僕の頭の上に、この子の胸――胸っぽい体重が乗っかってるから、重いしうるさいけどね。


【るるちゃんが金髪幼女に抱きついてる……!】

【百合!? 百合だな!?】

【おねショタも可】

【でもるるちゃん、絶壁だから押し付けられたら痛そう……】


「さて! まず、ハルちゃんと私、一時的にパーティ組むことになりました!」


「え?」


なにそれ聞いてない。


今回限りのコラボじゃないの?


「え?」

「え?」


え?


なにそれ?


るるさんも知らないの……?


「………………………………?」

「………………………………?」


こてん。


僕たちの首が、同時にかしげられる。


【草】


【今ハルちゃん「え?」ってすっごい勢いで見上げたぞ?】

【カメラの動きで草】

【これ以上ない模範的なガン見】

【そしてるるちゃんもきょとんってしてる】

【かわいい】


【移動でも待機中でもドロップの回収でもことごとくのんびりなのに、今のはめっちゃ俊敏で草】

【ハルちゃん、嫌なことは嫌だって言いなよ……?】


「さっき決まったってえみちゃん言ってたの!」


「……あ、そうなんだ。 じゃあそういうことでいいです」


言われてびっくりしたけども、言われてみれば確かに2人で潜る=パーティーだもんね。


けども、そういう大切なことは……まぁいっか、どうせ告知のための配信って言われたし。


きっと、僕のこういう反応も含めてのライブってやつなんだろうし。


【どう見てもるるちゃんがその辺の幼女攫ってきてるようにしか見えない】


【るるちゃんのコミュ力で連れ帰った幼女……】

【えみお母さーん!】


僕の配信をのぞき込んでいるらしく、るるさんのアゴが頭に押し付けられてぐりぐりして、あと髪の毛がこしょばゆい。


「んー、ハルちゃん、いいにおーい」

「くすぐったいです」


【●REC】

【もっと……もっと課金を……】


【もはやハルちゃんが幼女以外の何者でもなくなってて草】

【いつも淡々とスナイプするハルちゃんどこ……ここ……?】


うーん。


今後のことを伝えようとしてくれてるんだろうけど……あ。


「……ふぁ……へっくち」


「あ、ごめんね」


るるさんの髪の毛……くるんってしてるのが、ちょうど鼻の穴をこしょこしょしてきたんだ。


【ハルちゃんのくしゃみ助かる】

【ていうかなにも進んでなくて草】

【まぁるるちゃんだし】


【孤高のスナイパーも、るるちゃんの手にかかればしょせんは幼女……あ、ところでどんな匂い?】


【柔らかそう】

【もぞもぞ】

【ハルちゃん逃げようとしてる?】

【かわいい】


……ヘンタイさん、もといえみさんに合流してもらった方がいいかもなぁ……るるさんだけだと話が横に逸れすぎるし。


【三日月えみ「そろそろ出発の時間ですよ?」】


「むー、帰ったらもっといちゃいちゃするのー!」


【いちゃいちゃ】

【いい……】

【ハルちゃんも満更じゃないみたい?】

【てぇてぇ】


んー。


お風呂での、あの変な感じはもうない……のかな。


ま、いいや。


とりあえず今日もダンジョン、潜ろっと。


「いつも通りにしていいよ」って言われたから「いつも通り」でいいんだよね。


で、僕の好きにしていいんなら僕の「いつも通り」で動いていいんだよね?


なら、


「……よしっ」


「わー! ハルちゃん、やる気だね!」


うん、やる気だ。


やる気を引き上げよう。


【お、ハルちゃん銃構えた?】

【まだるるちゃん抱きついてるのに】

【絵面だけ見ると物騒で草】

【抱きつくお姉ちゃんに銃口を向ける幼女……?】


かしゃんっ。


よし。


「――じゃ、このフロアの86匹のモンスターのうち、ここから撃てる14匹を撃ちます」


「え?」


「るるさんは横にどいてくださいね」


「え?」


「ちょうど射線上ですから」


「……え?」


【えっ】

【えっ】

【待って待って、るるちゃんがぜんぜん把握できてない】

【ハルちゃん落ち着こ……? これ、コラボよ……?】


む、るるさんがぼーっとしてる。


そんなに僕っていい匂いなのかなぁ……まぁいいや。


「ほら、銃ですからうるさいですよ。 薬莢とか当たったら痛いですよ。 誤射とかはしませんけど危ないですよ」


「あ……うん……」


そっか、他の人と一緒にいると、こういうことも気をつけなきゃなんだね。


勉強になるなぁ……コラボって。


【え、待って、ハルちゃんまだスキル使ってなくない?】


【索敵……普通なら何わか集中するよな?】

【やっぱりこの幼女なんかおかしい】

【知ってただろ?】

【知ってたけど】

【草】


【ああ……やっぱり今回もハルちゃんによる殺戮ショーか……】


【え? るるちゃんは?】


【出番……あると思う?】


【ないと思います……】

【だよね……?】


【これ、人選ミスだって】

【るるちゃんが楽しそうだったのはここまでか……】

【※まだ最序盤です……】

【草】


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― 新着の感想 ―
赤面する女の子は好いぞ! コメント欄賑やかで楽しそうだなぁww 86匹補足していてそのうち14匹撃つってwww索敵範囲と精度よww
[一言] いつも楽しみにしています!
[一言] パーティーのくだりはエミお母さんか危ない
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