表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~  作者: あずももも
13章 「地上」へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

304/648

304話 VS.異世界魔王さん軍@地下5

「……無限回復とか聞いてないよ」


あれから4回。


僕は、一方的な殺戮をした。


モンスターさんたちは吹き飛んだ。

索敵スキルさんによれば、ざっと。


「75264匹は消し飛ばしたのに……あ、75289匹になってる」


【冷静に倒したモンスターしゃんたちカウントしてるハルちゃん】

【ハル様……】

【ななまん……】

【ひぇぇ】


【ハルちゃんだからこそ何ともないように言ってるけどさ、これ、人間がやろうとしたら……】

【このレベル、この組織力の魔王軍相手だと、地球の上位陣で総掛かりでも何ヶ月かかるんだ……?】


【少なくとも通常兵器と人員じゃムリだな】

【全世界で動ける人全部投入しても……】


【でも、そんなに倒したのに】

【画面にはいっぱいのモンスターしゃんたち】

【なんでぇ……?】

【無限ポップとかおかしくない??】

【ちょっとー、このダンジョンさん壊れてるってばー】


「はーっ……はーっ……」


気が付けば、肩で息をしてる僕。


……当然だ、魔力は既に半分を切っている。


魔力っていうのは、すごい動きを実現してくれるすごい力。

だけども、相応に疲れるんだ。


全力疾走と同時に難しい試験を解いてるみたいな、そんな感じ。


それを、ずっとだもん。


「……ぷはっ……こんなのは焼け石かぁ……」


ちゃぽんっ。


腕から流した魔力のおかげで、お酒の瓶の中のお酒もこぼれることなくごくごくって飲める。


あれ?


なんか液体もちゃんと重力に逆らってくれてる……まぁいいや、飲みやすいし。


【草】

【戦いの最中にワイン瓶ラッパ飲みとか】

【さすがは戦いの女神だな!】

【これでこそハルちゃんよね】

【戦場での休憩時間は酒盛りってな!】

【しかも天井にぶら下がって……】

【倒せない系ラスボスかな?】


【でも、それでも疲れが……】

【さっきから息も荒いし、声も疲れてる……】

【信じろ  ハルちゃんでムリなら、俺たちはもっとムリだぞ】

【ハルちゃんがんばえー】


この、特殊な体。

幼女のときから、いくらお酒を飲んでもへっちゃらだった体。


おかげで、1本飲めばちょっとは魔力も回復するし、気分も良くなる。


「僕、この戦いが終わったら……良いお酒、飲むんだ」


僕は基本的にケチだから、高いものとかはいつも最後まで取っとく。

そんなお酒の1つを、あとで飲もうって決めた。


【草】

【ハルちゃん!?】

【フラグやめて!】

【実際、かなり無理筋っぽいからなぁ……】

【ハルちゃん、素直に退こ? さっきみたいにばーって突っ切って階段に飛び込も?】


【それが良いと思うよ】

【始原もそう思います、我らが主神ハル様】

【草】

【始原!?】

【何しれっとコメントしてんだよ始原草】


【<URL>?】

【姉御ぉ!!】

【こいつら……】

【ま、まあ、ハルちゃんのこと心から信じてるやべー奴らだから……】


【それはもちろん  10年前から全部全部捧げてるからね】

【1回解散して、みんなの自由意志でばらばらになってたのが再集結したからね  無敵だよ】

【なぁにそれぇ……】


【これから先も未来永劫、ずっとずっと  ね?】

【ハルちゃん、ハル様、全ての中心たる奇跡を称えるんだよ】

【お前たちもいずれはこうなるんだ】

【ひぇっ】

【狂信者……】

【怖すぎて草】

【始原だもんなぁ……】


飲み終わったお酒を、ぶんって上/下に投げる。


その瓶は、ひゅううと落ちていく。


そうしてちょうど――さすがに数は減ってるけども、それでも補充されてくる鳥さんたちの1匹に向けてスリングショットを構えて。


「……ばーん」


ひゅんっ……ぱりんっ。


「ギィ――――――!?」


【うわえっぐ】

【重力で加速してるワイン瓶を、衝突直前で石で割って粉々にして降り注がせるとか】

【これ、クラスター……】

【いやまあ、相手は物量戦ですし】

【嫌がらせくらいしたくなるよね】


【嫌がらせ(どう見ても高レベルの鳥さん1匹を石1個で撃破、破片で2匹撃墜】

【ハルちゃんのやべー力をもってしても、敵の数がなぁ……】


僕の上/下の地面。


見あげる/見下ろすと、光る弓矢で攻撃すると一時的に減るも、すぐにわらわらと増えてるモンスターさんたちが――僕を、何万もの瞳で見てくる。


【……増えてね?】

【ああ……】

【1回減るたびに増えるのか……】

【増産スピードおかしいって】

【これ、スタンピード起きてない??】


【これが魔王軍の本気……】

【これでもまだドラゴンとか出てきてない時点で……】

【ああ、確かに居ないな】

【みんな、どっちかって言うと小型の子分よねぇ】

【歩兵にも程があるもんなぁ】

【地面とか、結晶だらけで身動き取れない程度には数がおかしいもんなぁ】


……これ、どうしよ。


僕は、足元を見下ろす/見上げる。


……この地面/天井を撃ち抜いて、上の階層に逃げる?


ノーネームさんには「できたら1階層まで」ってお願いしてある。


だから――どのくらい戦ってるか分からないけども、さすがにこの階層に子供たちは居ないはずだ。


「ギィ――!!」


ひゅんひゅんっと石で攻撃するけども、被害を顧みずに突撃してくる鳥さんたち。


物量戦。

被害無視。


……モンスターなんだから、当然といえば当然か。


怖いなんて感情すら無いだろうし。


「……上に逃げても、鳥さんたちは来ちゃうかぁ……空けた穴からなぁ……」


【あー】

【ハルちゃん、撤退も視野に入れてたのね】

【まぁ慎重すぎるくらいだし、ハルちゃんって】

【確かにハルちゃんなら、天井とかのダンジョンの構造物もぶち抜けそうだけど】

【無限湧きはなぁ】


【飛行系モンスターが居るもんなぁ】

【こいつら、普通に天井付近まで飛んでくるもんねぇ】

【あれ? じゃあやっぱ地面まで突っ切って階段に入るしかない?】

【……それで収まってくれたら良いんだが……】


【これだけの数だ、スタンピードになってるってことはモンスターが溢れてるってことで】

【……上の階層に、この数が?】

【やば】

【その可能性がある時点でなぁ】

【もしかしたら地上は、もう……】


「……どうすれば……ん?」


僕の耳が――いや、索敵スキルが、その音を聞きつける。


「……え。 いや、まさか、そんな」


――僕の体に、「産まれて」初めて「恐怖」がにじむ。


【え】

【どうしたハルちゃん】

【声が】

【震えて】


『――――――!』


『あるー!』


地面。


床。


階段の入り口。


声。


――子供たちの、声。


守らなきゃいけない、子供たちの――――――。

「ハルちゃんがこれから何やらかすのか気になる」「おもしろい」「TSロリっ子はやっぱり最高」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
初めての恐怖が子供達が来ちゃったことなの好いぞ! ハルちゃんの殲滅速度を補うレベルで補充され続けるとかやばぁ 七万てwwwwどんだけわくねんwww
[一言] ちょいやべぇええええ!!?そっちの方で大ピンチはマジアカーン!?!??
[一言] ちょっとノーネームちゃん!ちゃんと制止させといて、来ちゃってるじゃないの!?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ