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【2巻予約受付中・25/10/20発売】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~  作者: あずももも
12章 遠距離殲滅部隊を作ろう!

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247/642

247話 5人と過ごした数日と、ダンジョンの中と

【そんなわけで、ハルちゃんは無事低階層は出禁になりました】

【ダンジョンで出禁……斬新な概念だ……】

【ま、まぁ、上級者パーティーが初心者中級者ダンジョンを占拠するようなもんだと思えば……】

【ダンジョンそのものを破壊するとか恐ろしすぎるんよ……】


【それからは、ひたすらに止められるハルちゃん】

【周りに子供たちが輪形陣で対応だよ】

【完璧だな!】

【ダンジョンの中で何を警戒するんだ……?】

【え?  ハルちゃん】

【草】

【もはや危険物扱いのハルちゃんで草】


「くぁぁ……」


『あるー』

「うん、おはよ」


体を起こしてあくびをすると、左右でもぞもぞと動く気配。


【ハルちゃんの目覚めだ……】

【もうだめだ……】

【草】

【お前ら、そろそろ許してやれよ】

【そうだぞ、あれからずっとがっちりホールドされてるんだからな】


あのとき以来。


僕が、ほんのちょっとだけ加減間違えちゃって魔法を使ってからっていうもの……僕は常に監視されている。


監視っていうか、拘束されているんだ。

たった1回、軽いミスしただけなのにね。


『あるて』

『のーむ』



【起】



「うん、ノーネームさんもおはよ」


僕の胸元に……なんでだろうね……潜り込んでたノーネームさんが、もぞもぞと出てくる。


下のシャツとか着てないからくすぐったいんだけどなぁ……でも、そっと外しても気が付いたら戻ってるしなぁ。


【ノーネームちゃん、お前……】

【ハルちゃんの谷間のない谷間から……】

【いつもナチュラルにセクハラしてるよね】

【だってノーネームちゃんだし……】

【なんかもうノーネームちゃんまで汚染されてて草】

【こ、子供たちのマネしてるだけだから……】


【そ、そうそう、それに一応同性……? だから……】

【でも孕まされたぞ?】

【ハルちゃんに孕ませてもらってセルフ産み直しだぞ?】

【ごめん、仮に同性でもどう考えてもアウトでしかなかったわ】

【草】


そんなノーネームさんは、僕の左右に張り付いてた子供たち……今日は赤髪の子と黒髪の女の子の方……から持ち上げられてる。



【困】



両手と羽をぱたぱたさせて下ろしてアピールするも、もちろんこの子たちは漢字が分からないから喜ぶだけ。


多分、記号としか見えないだろうし。

ヘタしたら今でも動く人形としか思ってないまでありそうだし。


「良いじゃないですか、懐かれてて。 僕の分も吸い取ってください」


そう言いながらそっと両腕をくいくいって引っ張ると、両方から抱きつかれてた僕の腕が解放されて、温かさと湿気と柔らかさが薄らぐ。


「僕、お風呂でもこうなんですよ? せめて片方は担当してくださいよ、ノーネームさん」


ほんと、動きにくいし……なにより寝てると暑いんだからさ。

暑くて起きたらじっとりしてるし……朝風呂とかしたいなぁ。


【ハルちゃん! もったいないぞハルちゃん!】

【24時間、左右から抱きつかれてるハルちゃん】

【子供たちのマークが熱烈】

【マークっていうか、もうマーキングレベル】

【生きてる信仰先とかあったら、そりゃそうだわな】


【濃厚な百合空間が展開されっぱなしで俺歓喜】

【大丈夫、みんなもだから】

【ショタっ子も忘れちゃダメよ!!】

【そうよ! ハルきゅんが男の娘って可能性もまだゼロじゃない!】

【観測されていない以上は生えててもおかしくないの!!】

【つまり、ショタっ子とショタっ子の薔薇色展開が!!】

【しっしっ】


【姉御たちいっつも元気だな】

【ハルちゃんが女の子ってそろそろ認めてあげなよ】

【そっとしといてやれ、ハルちゃんショタ説を叫ぶのだけが取り柄だからね】

【ありえないのにね】

【幼いとはいえ、ちゃんと女の子みたいになってるもんなぁ】


僕が、ちょっと間違って魔法使っちゃってからっていうもの、ずっとこうだ……1日中、トイレ以外は左右に誰かが居る形になってる。


ほんと、なんでだろうね。


まぁいいや、それよりも。


「……ん。 結構湧いたね」


もぞもぞと布団ごと這った先のヘリから顔を出すと、数メートル下には見慣れたダンジョンの光景。


「感覚で分かってたけども、やっぱりモンスターのすぐそばで見つからないって状態だと隠密スキル上がるんだねぇ」


【ほんとね……】

【ああ……】

【ハルちゃんが以前言ってた修行法が、こんなところでハルちゃん自身に解説されるとは……】

【ダンジョン研究者たち歓喜だね】

【多分いろんな研究がゼロからやり直しで発狂しただけだと思うよ?】

【草】


何体かうろついたり寝たりしてるモンスターたち。

初心者ダンジョンの……真ん中くらいの階層くらいのかな。


それらは、僕が顔を出して話したりしてても僕に気づくことはない。


一方の子供たちは多分隠蔽スキルがほとんどなくって、ちょっと声を出したり、いや、出さなくても、こうして窪みに居ても見上げられててびびってた。


でも、最近じゃ結構モンスターに気づかれないことも増えてきたし、今も特段見上げられてはいない。


やっぱりこうやって、近い場所で隠れて暮らすってのだけでも効果あるんだね。


モンスターに近い場所でこそこそしている時間で隠密は伸びるんだ。


あれだよ、学校とかでも気配隠すと案外誰にも認識されないやつ。

乱用すると移動教室とかで置いてかれるから注意だ。


【でも、子供たち……すっかりハルちゃんの用心棒になっちゃって】

【ハルちゃんが育てる隠密部隊だよ?】

【ハルちゃん直々だぞ!】

【しかも子供、しかも心酔してるからなんでも聞くぞ!】

【まぁ言葉は通じてないんだけどね】

【いや、結構通じてないか? 戦闘関係は】

【子供ってのもあるとは思うけど、それにしても伸びが早い早い】


『あるて』


「あ、ありがと。 昨日のサンドイッチかぁ」


別の子に差し出されたのは、紙袋に入ったサンドイッチ……性格にはパニーノ、硬めのパンが具材挟んでるやつだけどね。


ドロップ品が増えてくると、こうやってパン以外にも少しずつバリエーションが増えてきて食事が楽しみになってきたんだ。


「もむもむもむもむ……んくっ」


【●REC】

【●REC】

【ハルちゃん、カメラが頭に着いてると食べてる音がダイレクトに来るよね】

【ああ……】

【いいよね】

【ああ……】

【画面がちょっとだけ小刻みになるのが良いんだ……】


【他の子たちも食べ始めた】

【この子たち、ハルちゃんが食べ始めるまでは絶対口つけないんだよな】

【ノーネームちゃんも今起きたからいつからかは分からないけど、ハルちゃんが起きたときには大体みんな起きてるしな】


みんなでがさがさ、静かにごはん。


――ここは、あのアリの巣みたいなセーフゾーンから登ってから換算して、確か10階層目くらい。


僕たちは、この不思議なダンジョンを――僕は見て指揮するだけで、子供たちに攻略させている。


なんでって?


だってこの子たち、攻略中は僕のことホールドしてくるんだもん。

いくら「もう大丈夫」って言っても通じないしさぁ……。

「ハルちゃんがこれから何やらかすのか気になる」「おもしろい」「TSロリっ子はやっぱり最高」「続きが読みたい」「応援したい」と思ってくださった方は、ぜひ最下部↓の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に&まだの方はブックマーク登録で最新話の通知をオンにしていただけますと励みになります。応援コメントやフォローも嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
危険物ハルちゃんww 常にホールドは配信で見る分にはいい光景が広がってそう!なお迂闊なコメントするとないないされる ダンジョン関連の研究ぐっちゃぐちゃになってそうww
[一言] みんながハルちゃんが女の子って認識してから姉御な扱いがとんでもなく下落してるの草
[一言] ちみっ子達にメッっと拘束されるハルちゃん…乙なものですな、ご飯2杯はイケる
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