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【2巻予約受付中・25/10/20発売】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~  作者: あずももも
8章 起きたらTSして金髪幼女になってたんだけど……どうしよう

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133話 女の子になったらしい僕

「お――……?」


部屋の中が良く見える。

なんでだろ。


僕は冷静になって部屋で立ち尽くす。


すーすーするけども気にしない。

きっと何かの間違いなんだ。


そうに決まってる。


……そっか、レベル上がったんだ。

それかスキルかな……それでこうなってる。


「…………………………?」


なんか違和感。


……やっぱり?


やっぱ、そう?


ほんとに?


世界のバグとかじゃない?

僕のエラーとかじゃない?


まだ寝ぼけてるとか夢なんじゃない?

昨日のお酒が残ってるんじゃない?


……違うっぽい。


まじかぁ――……。


「あー、あ――……」


子供の声。

それが僕の喉から響いてくる。


「……………………………………」


女の子みたいな声。


え、まさか視力の代償?

お願い叶っちゃった?


目が良いし、その代わりに声が?


そんなのWikiには……。


「……え?」


いや、ないでしょ……そんなの。

え、でも……ない?


本当は理解している。

分かっているんだ。


でも、なぜか僕の意識はどうしてもこれが「何かの間違いなんだ」って思いたいらしい。


これが正常性バイアスってやつか。


目の前で大変なことが起きてても、それが分かっててもなんとか「まだ大丈夫」って思いたくなるやつ。


そう考えながら、冷静に見下ろしている僕が居る。


……でも、下が無いのは、この髪の毛と声で何となくしっくり来た。


けど、上も無いとなると、僕。


まさかの無性とかになっちゃった……?


……訳ないよね、さすがに。





「……………………………………」


ふむ。

なるほど。


僕はお風呂の鏡でいろいろ確かめた。

いろいろと。


……今はこの体も僕自身だからセーフだよね……?

真っ白な肌色と薄い桜色とピンク色だったけども、多分セーフ。


と、とりあえず女の子っ……ぽい?


うん。


僕の、付いてたのがなくなった場所のだいぶ下になんか変な割れ目があったから多分。


……これ、おしっことか真下に飛ぶんじゃ?


分かんないけど。

まぁ女の子は立ちションとかしないし、多分これで良いんだろう。


それにしても変な形だった。


僕は女の子のを見たことないから、スマホで見てる学術的なWikiの画像とかと比べてだけど……多分、女の子のだ。


そうだと思う。

だって分からないじゃん。


女の子と付き合ったり、それ以上に行ったことないもん。

かといってネット上のいかがわしいのでもよく見えないし。


昨日まで男だったんだから仕方ないじゃん。


知るためには、女の子の協力が必要なんだから。

同情したり怒る前に、その女の子を寄こしてくれってね。


「ふぅ」


なんか汗かいたから止めよっと……結構屈まないと鏡にも映らないくらい下……って言うか、ほぼおしりだもんね、おしり。


穴が2つ。


目に焼き付いちゃったそれを忘れようと、すっくと立ち上がった僕。


おもむろにシャツもめくりあげて、もっかい確認。


乳首自体は男のときにもあったから、そこまで抵抗はない。


鏡で今の僕の顔とか髪の毛と一緒に見るとぎょっとしちゃうけども、でもこの違和感のなさは貧乳、ないしは絶壁って呼ばれるもの。


つまりはほぼ男とおんなじ。


さらに言えば、学生時代から上半身だけでも裸になるのがコンプレックスだった男の僕とおんなじで、むしろ癒やされるくらい。


下を見てなんとも言えないもどかしさになったから、上を見て落ちつこうとしたのは大正解だったらしい。


で、女の子なら胸があるはず。


そう思えばこれ……確かに柔らかいようにも、少し膨らんでいるようにも思えてくる。


一応これ、胸あるんだね。


そう認識できるようになった。

人の認識なんて簡単に変わるんだね。


で、これがおっぱいらしい。

幼女のだけどね。


幼女にもおっぱいってあるの?

僕、胸回りにも脂肪が付きやすかったから分かんなかったけどさ。


でも多分……ほら、こうして触ると


「っ!」


……さきっぽ、びりってして痛いし。


ここだけは男とは違うんだ。


まぁ、強めに触らないとそうならないみたいだから、シャツ程度は平気っぽいけども。


男のときにいじったことないから真偽は不明だけども、多分女の子なんだろうってことでの結論。


何歳なんだろね、この体。


どう見ても小学生って言うか園児だけども、人種が違うから分からない……子供って発育でみんな違うし……。


小学校のときにはいろいろと中学生にしか見えない女子もいたし、高校生になってもどう見ても小学生って女子も居たくらいだし。


つまりは分からない。


でも多分、中学生にはならないはず。

それくらいは疎い僕でも分かる。


……やぁーっぱこれ、ダンジョン関係のだよねぇ……。


うぁー、めんどくさ――……。


「……………………………………」


ぽてぽてと熱くなった体を引きずって布団へダイブ。


……なんだかやけに眠いし、二度寝してから考えよ――……あ、会社。


「んも――……」


……余ってる有休……使うしかないかぁ……。

旅行のために取っときたかったのになぁ……。





それからいろいろ調べた。


そりゃあこの時代、こんなことが起きてまず調べないのはいくら何でもまずい。


それに僕は男だ、こんな状況になったからって言って友達とか……居ないから親くらいしかいないけども、真っ先に人に頼るってことはしない。


こういうとき女の子ならまず家族とかに連絡するって言うけども、僕はそうじゃない。


だって、情けないじゃん?


大の男が「ママー!」とかって。

今の僕は小さな幼女だけどね。


そうしなかったって言う時点で、僕の意識はまだ男なんだ。

そうしていろいろ納得した結論。


……ダンジョンでたまに変なことあるけど、さすがに男から女にってのは……ない。


うん、ないよね……普通に。


あったら大騒ぎになってるし、なるんだったら異性になりたい人が突撃してるはず。


それもこんなにかわいい、


「……………………………………」


鏡には――ぺたんって無意識で女の子座りしてて、ちょっとくせっ毛のある金髪が脚に乗っかってて、普段使いのシャツがでかすぎるもんだから片方の肩から落ちてて危うく片方のぽっちが見えそうになってて、両手で持ってもまだ余ってるスマホが大きすぎて、ぼんやりこっちを見てる蒼い目があって、僕と合って。


……う、うん……ほら?


こてん、と頭をかしげると、鏡の中の僕もこてん、と不思議そうな顔をする。


……か、かわいいって言うの、きゃ、客観的な分析だし?


ほら、性欲関係なくかわいいものはかわいいからね?


そもそも子供、しかも女の子だってことで?

だからね?


人間はかわいいって思いやすいって言うし、だからこの反応も自然……おかしくない――。


「…………………………………………」


どきどきする心臓。

赤くなってる顔。


……もう、汗かいちゃったじゃん……。


「ふぅっ」


ぱたぱたと胸元のシャツをはたはたして、ちらっと真下を見て、ぴりっとするようになった2点を眺める。


僕の体。


女の子の体。

幼女の体。


……僕、ロリコンさんじゃ無かったはずなのになぁ……。


今ならちょっと分かっちゃう、適齢期外の子供にどきどきする気持ち。

なんか落ち込む。


だって……ねぇ?


こんな子供に……だなんて。


あー、だめだめ止めとこ、これ考えるの。


ばふっと、投げたスマホが枕に吸い込まれる。


腕力もないけどもコントロールもできないから、危うくどっかにすっ飛んでくところだった。


……ただでさえ頭が追いついてないのに、こんなので熱くなってたらこの先が思いやられる。


もっと女体への耐性を付けなければ。


でもどうやって?


女体への耐性。

それは姉妹とか知り合いの女の子とか彼女とかに付けてもらうもの。


でも、残念ながら僕にはそういった存在は存在しないって言う矛盾。


ああ。


「……うん、女の子だから」


小さくても女の子だから。

異性だから。


ずっと独り身で、現在進行形で独身貴族からの生涯独身にひた走ってた僕だから……さっき見たの、思い出しちゃっても……問題ないよね……?


うん、僕自身のなんだ。

条例とかには引っかからないはず。


だよね?


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― 新着の感想 ―
女の子の体になったことをはっきり意識しちゃってるハルちゃん新鮮! 変な割れ目wwwハルちゃんらしいけれどもwww
[一言] 自分の体を確認してるだけだから、ヨシ!
[一言] あらあらハレンチな変化確認しちゃってぇ〜 でも自分の身体だから仕方ないね(仕方ないね
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