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オルタナ外伝ーアルトレア物語ー  作者: 絃芽こう
2学年 波乱の日常

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01 予期せぬ再会

「は~、綺麗ねー」


今日は2年生が始まる日。


私は寮から出て、1人校舎へ歩くのだけど、その途中、道の両脇に植えられている桜が、満開となって視界いっぱいに広がる景色を見て思わずそう呟いた。


「私も今日から2年生か。気を引き締めなきゃね」


そうやって、新学期を迎える緊張感と期待に胸を膨らませるけど、周りの人も同じ気持ちなのだろう。


少し早い時間に寮を出たと言うのに、いつもよりも周りを歩く人が多いように見える。


「…今年はもっと友達作ろうかな」


別に、去年だって仲の良い人が居なかった訳じゃないけれど、リュウレンとのトラブルや、成績の事で負い目を感じてたりとあって、あまり普段のメンバー以外と話すことがなかった。


けれど、今年からはどこの大陸出身であろうと対等な扱いを受ける事になるので、クラスメイトに対して変に引け目を感じる必要もなくなる。


その代わり、私の実力が足りなければBクラスに落ちてしまう可能性もあるので、今年も頑張らなければということには変わり無い。




そうこうしているうちに、校舎の前に到着するのだけど、そこはクラスを確認する人達でごった返していた。


「私の名前は…一番上にあるわね。」


私もそこへ向かい、昇降口に張り出されている紙を見れば、自分の名前がAクラスに書かれているのを確認出来る。


そうして、確認が終わったので、後ろに続く人の邪魔にならないようにと、張り紙の場所から離れると


「アルト?おい!やっぱりアルトじゃないか!?」

「その声…タイガ?」


と、後ろの方から突然誰かに大きな声で名前を呼ばれる。


だけど、私の事を『アルト』と、そう呼ぶのは幼馴染みだけなはずで、こんな所で聞こえるはずが無いのだが。


「よう!久し振りだな!!元気だったか!?」

「あんたこそ!やっぱりタイガなのね?どうしてここにいるの!?」


そんなことを考えながらも、私は声の主を確認しようと後ろへ振り返れば、そこにいたのはやはり、ブロンド色の髪を無造作に遊ばせた、紛れもない私の幼馴染みだった。


色々と言いたいこと、聞きたいことはあったけど、私達はまずハグを交わして、再会の喜びを分かち合う。


「1月くらいに試験を受けに来たからな。転校してきたんだ!おれも今年からここに通う」

「そ、そうなの!?ここ、転校とかあったのね」

「あぁ。おれはAクラスに入る予定だけど、アルトはどこのクラスなんだ?」

「私もAクラスよ。」

「マジかよ。やっぱりスゲーなアルトは。ちょっとは追い付けたと思ったんだけどな」


タイガはそんな風に言うけど、彼は私と違って、こちらの大陸で受けた試験の結果を認められて、Aクラスに入ってくるのだ。


故郷を出る前は、ライバルとして私の方が一歩か二歩リードしてたとは言え、あれから実力に大きな変わりが無い私なんかよりも、十分実力を伸ばしていると思われる。


そんなことを彼に言おうとしたのだけど、その前に


「おい、いつまでそこで喋ってんだ。て言うかお前、見たこと無いツラだな」


と、また後ろから私に対して声が掛けられる。


「このひとは?」


それを受けて、タイガが困惑の声をあげるので、私は両方の人物を知る身として、簡単にお互いの事を紹介する。


「こいつはタイガって言って、私の幼馴染みよ。それで、こっちはリュウレン。1年の時は同じクラスだったけど…」


私が名前を伝えてる間、リュウレンはタイガに値踏みするような視線を向けてたけど、Aクラスの所しか確認をしてなかった私が言葉を詰まらせるのを見て『Sクラスになったぞ』と、特に感動もなくそう告げるので、私の方も『そ、おめでとう』と簡単にお祝いの言葉を掛けておく。


そのついでにとばかりに


「それと、俺以外にも…」


なんて余計な事を言おうとするので


「言わなくていいわ。本人から直接聞くから」


と、それは止めておく。


自分のクラスを確認したときに、何人か見つからない名前があったので、なんとなく予想はついているが、あの2人はきっと…。




そして、そこまで話したところで用がすんだのか、リュウレンは『んじゃ、俺は一足先に行ってるが、お前もさっさとSクラスに上がってこいよ』と言って校舎の中へ入っていく。


それを見送り、私はレイナ達が来るのをこのまま待ってようかと考えていると、タイガから『今の人はアルトの彼氏?』とか、突然訳の分からないことを言われたので、誤解を解くのに必死になるのだった。

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