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オルタナ外伝ーアルトレア物語ー  作者: 絃芽こう
1学年 新しい学校生活

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37 やっぱり問題児?

「この前?何かあったの?」


私は、レイナの言葉に何となく嫌な予感を覚えるが、まずはそう言ってどんなことがあったのかを聞いてみる。


「えっとね、確か、訓練所の人形が1つ丸焦げと言うか、無くなっちやったって集まった人達が言ってたんだけど…。」

「おいおい、あれってそんなに簡単に壊れるやつだったか?てか、なんでその2人が関係してるって思うんだ?」

「確かにそうね。」


やはりと言うべきか、予想してた通りの話ではあるが、どうやら私の事は噂にはなっていなさそうだった。

だけど、メリッサが聞いたように、何故先輩2人だけが関係があるように思われているのだろうか。


「うーんと、私は気付かなかったんだけど、あの日ね、訓練所でドゴォーンって凄い音がしたみたいで、皆がそこに集まっていく中で、訓練所から出ていく上級生っぽい人を、友達が見たって言ってたの。」

「成る程、その上級生が例の2人なんじゃ無いかってか。実際どうなんだい、後輩さん?」


(せ、先輩達のバカァ!これってやっぱり先生にバレたら怒られちゃうのかな。もぉー、やっぱりあの2人って問題児なんじゃないの!?私は言われたことをしただけって言ったら許してもらえたりするかな?)


2人の会話を聞いて、私はそんなことを考えていたが

「どうかしらね。私は、先輩達が魔法を使っているところを見たこと無いからなんとも言えないわ。」

と言って、一旦この場をやり過ごすことにする。


「はぁ?見たこと無いって。じゃあ、今一体何をそいつらから教わってんだ?それとも、実は部活みたいな事をしていて、1年の間は雑用係ってことか?」

「違うわよ。そんなわけ無いじゃない。けど、うーん、あれは何て言ったら良いのかしら。補習…みたいな感じかしらね。」

「補習…。何を教わってるの?」


メリッサに、私が魔法を見せてもらったことが無いことを話すと、驚いたように私に聞き返す。

言われて改めて、先輩達との活動を言葉にしようと考えてみると、あれはメリッサの言う通り部活に近いのかも知れないが、ひとまず私はそう答える。

それを聞くと、少し興味をひかれたのか、サヤカが私に問い掛ける。


「んーと、今は大陸によって魔法の使い方が違うって事を教わっているかな。」

「どう言うこと?」

「言葉で説明するのは難しいんだけど、1年生は、しっかり自分の技術を磨きましょうみたいな葉梨をされてるかな。」

「ふーん。なんか当たり前の話。」


私の話を聞いてサヤカは、興味を無くしたようにご飯を食べる手を再開させる。

説明する側になってみると、魔法と魔術の違いとかをどう言えば良いのかとかが難しく、サク先輩が自分ではなくスイネグさんに直接説明させた理由が良く分かる。


私はそう思うと同時に、自分が彼らに紹介された理由を思い出し、サク先輩に対する不満が更に増していくのを感じる。


「自分の技術をって事は、特に指導みたいなことはされてないのか?」

「よく様子を見に来てはくれるけど、基本的に横で賑やかしをしているだけね。」

「別に休んじゃいけないって訳じゃ無いんだろ?だったらよぅ、休日ぐらいまた遊びに行こーぜ。」


話を聞く限り、メリッサはここ最近の休日は1人で過ごしていたようで、それが余程つまらなかったのか、私達と街に行こうと提案してくる。

ここ最近は、少し魔術に対してのモチベーションも低下気味だったし、気分転換には良いかもしれない。


だが、この前みたいにまたいきなりスイネグさんから街に誘われることがあるかも知れないので

「そうね、考えておくわ。」

と、私は曖昧に答えておく。


「わ、私はまだ少し忙しいかな。」

「わたしも、今は暇じゃない。」

そして無情にも二人からはハッキリと断られてしまったことで、

「かぁーっ、皆して友情よりも男の方が優先ってことかい。皆が青春してるなか、あたしだけ独り身って訳だ。」

と、メリッサは大きく溜め息を吐く。


「結局そこに戻ってくるのね。」

何だかんだで話がそこに戻ってきたことで、私もそう言って溜め息を吐くが、聞こえた言葉に違和感を覚え

「あれ、皆?」

と呟いて、サヤカの方を見る。


私の視線を感じたのかサヤカは

「なに?」

とだけ聞き返す。

「えっ?いや、なんでもないわ。」

「意外だよな、こいつに男がいるって聞くと。」

「そ、そうね。サヤカそう言うことには興味ないって思ってたわ。」


私がメリッサの言葉を否定しきれずに驚いていると、サヤカが珍しく怒った声をだす。


「だから!それはメリッサの勘違いって言ってるでしょ!」

「はぁ~。ならばもう少しあたしにも構ってくれてもいいんじゃねぇか?」

「練習に誘っても、付いてこないのはメリッサの方でしょ。」

「はいはい、そうでしたね。」

「むぅ~。」


このまま言い合いになってしまいそうな様子に、レイナは『あわあわ…』と何か言いたそうにしてるが、2人とも本気で怒っている訳ではないようで、この場はすぐに収まる。


「そう言えばサヤカって、いつも私とは違う方の練習場に居るわよね。」

「うん。別にそっちにいく必要無いし。」

「教えて貰いたいことがあるんだけど、今度一緒に訓練所行っても良い?」

「…?好きにすれば良いと思う。わたしに教えられることならば。」


そうしてお昼の終わりに、私は先輩がユニウス大陸の人は魔力の扱いが上手な人が多いと言っていた事を思い出し、サヤカに教えてもらおうと声をかけるのだった。


これは、別にメリッサの言っている事が気になったとか、サヤカの練習相手は誰なのか見れたりしないだろうかなんて考えての提案ではない。

そう、元々後で魔法について教えてもらおうと思ってたところに、たまたま、偶然そんな話題が出ただけなのだ。

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