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オルタナ外伝ーアルトレア物語ー  作者: 絃芽こう
1学年 新しい学校生活

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25 魔術のメリット

アリアス大陸=アルトレアの出身大陸-魔力が豊富

ベネウッド大陸=学校のある大陸-魔素はアリアスの半分ほど

ユニウス大陸=サヤカの出身大陸-魔素はベネウッドの半分以下

「改めて…、何処まで話したかな。」


先輩達が使う魔法と私の普段使っている魔法が、魔法と魔術と言う呼び方に改められた訳だが、その前に何を話していたかの思い出す。


「えっと、確か魔法と魔術を使うときのメリットについて話していたと思います。」

「ちゃんと覚えているなんて流石あーちゃんね。」

「無駄話はいい。なるほど、その話だったか。」

「私が魔術を使うことのメリットが良く分からないだろうって事でした。」


確認が取れたところでスイネグさんの講義が再開される。


「そうか、その話だったな。では、メリットについて説明しよう。」

「はい、お願いします。」

「メリットとしてまず1番に上げられるのは、魔力と比べて後天的にも才能を伸ばし易いと言うことか。」

「そうなんですか?」


後天的にと言うのがどういう事なのか聞きたかったが、今は話すつもりは無いようで次の話へと移る。


「あぁ、その話は後でまたするが、もう1つのメリットはそれに関連していて、魔素があれば魔法を発動させることが容易なため、環境によっては本人の力量に左右されずに強力な魔法も使用可能と言うことだ。」

「環境によって…」

「魔素が豊富な場所、特にアリアス大陸では精神力が持ち続ける限り魔法を使うことが出来るだろうな。」


スイネグさんのその話で、私が前に魔物に囲まれたとき、1人で戦い続けられた理由が何となく分かった気がした。


「反対に魔素が薄いと、今の私みたいに魔術の威力や精度が自然に落ちると言う認識で合っていますか?」

「残念ながら、お前の場合は魔素の濃淡が原因ではない。」

「私が魔術を上手く使えてないのは環境のせいではなく自分の実力不足と言うことですか…。」

「まぁ、言ってしまえばそうなるな。」


あまりにはっきりとした物言いに、私はそのクラスに見合った力を持っていないと言われたように感じた。


「しかし、環境の影響が無いわけでもない。」

「もう、スイってば言うことがコロコロ変わって訳が分からなくなっちゃうわ。」

「お前の理解力が足りないせいだろう。っと、それはどうでも良いとして、さっきは魔素にはオゾン的な物と酸素的なものがある話をしたのは覚えているな。」

「はい。」


セイラ先輩の言うことに追従するわけじゃ無いが、ちゃんと話を聞いていないと私も訳がわからなくなってしまいそうだ。


「簡単に纏めると、オゾンタイプの魔素が、伝導、増強、変質と言った3つの要素から出来ていたとすると、酸素タイプの魔素はそこから1つ、主に変質の要素が抜け落ちてしまっている。」

「確か、ベネウッドには酸素タイプが多いと言っていましたね。」

「そうだな。だが、魔術を使うには十分な魔素は存在するから、人によっては、アリアスと大して変わらずに魔術を発動させることが出来るはずだ。」


ここまでの説明で、私は今まで環境に甘えていただけなのかと、気分が更に落ち込みそうになる。


「もう、スイの言い方が悪すぎてあーちゃんが落ち込んじゃったじゃない。」

「俺は説明と質問に答えるぐらいしかしてない。勝手に落ち込まれても困るぞ。」

「わ、私は落ち込んでません!早く続きをお願いします。」

「そうか。セイラ、お前はもう煩いから黙ってろ。」


スイネグさんはセイラ先輩を黙らせると、説明を続ける。


「先程は、アリアスと大して変わらずと言ったが、単純な魔術ほどその傾向があると俺は思っている。」

「変質…が必要無いからですか?」

「その通りだ。だからこそ此方の大陸では魔法は主に6属性と言う括りで分けることが出来ている。」

「向こうでは属性魔法が無いって聞いたときは驚いたわぁ。」


確かに属性と言う括りはベネウッドに来て初めて聞いたが、私はその理由に納得する。


「アリアスではオゾンタイプの魔素が多い為、魔術の自由度が相当に高い。その分、他の大陸へ行ったときに、複雑な魔術を使っていた者ほど苦労しているようだな。」

「そうねぇ、1年生の時は、思いどおりに発動させることが出来ないって嘆いている人をいっぱい見た気がするわ。」


セイラ先輩が懐かしむようにそう言うので、私はその人達がどうなったのかが気になった。


「その人達は今どうしてるんですか?」

「複雑な魔術を使ってた人達って、考え方が柔軟だったから、工夫するのが上手だったわ。」

「全員がそう言うわけじゃないだろう。こいつなんか特に頭が固そうだぞ。」

「なっ!?」


私は、求めていたような答えが来なかったうえに、何故か突然貶されてしまう。


「何でいきなり…、私の事を引き合いに出さないで下さい!!」

「お、怒らないであーちゃん。落ち着いて。」

「魔術は自分の力ではなく、環境に合わせて使え。ここまでの説明で、これが何のヒントにもならないならサクの見込み違いと言うことになる。」

「要するに、地域によって変わる魔素の性質に応じて、自分の魔術の使い方を変えろと言うことですね。」


スイネグさんはその答えを聞くと、満足そうに頷き魔術の話はここまでだと区切りをつける。




「さて、魔術は環境に合わせてと言ったが、これと反対に、魔法は自分に合わせて使うことになる訳だな。」


そして、いよいよ私が一番聞きたかった魔力についての講義が始まる。

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