趣味VRMMO―日本語で言うところの仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム―をする
「あれ、ここは?」
気付けば、 訳の分からない時空空間の中にいた。
宇宙空間といえば聞こえはいいだろうか 真っ暗闇の中で 惑星だか星のきらめきが 全方位に広がって散らばっているといったイメージ。 ただそこには 地球はおろか月もないし 水金地火······いったものも見えない。強い黄色い光が見えて散らばっているだけなのです。
「気がつきましたか?」
一瞬視線を前方に向けていたら 誰もいないのでびっくりした。 声のする方向―下を見たらその 女神なるものはいた。 女神と言われなければわからない 歳は11歳から12歳 小学校高学年といったところでしょうか。
当の女神は 俗に言う 女神とはかけ離れていて、幼女だった。
胸、そう胸はまだ成熟してないから 膨らみはなかったけど これからの成長が楽しみという女の子だった。
まあ それはさておき 今俺の目の前にいるのは 女の子で 幼女。明らかに幼女。 でも 女神と名乗るので 幼女女神と名付けた。 この異次元空間の中で その幼女女神は フランス製のベッド ソファーベッドみたいなものに座って ふんぞり かえっている。
「気がつきましたか?」
「お前は?」
「私は、女神『ダリア』」
「そうか。ダリアちゃんって言うのか。いい名前だね。ねえ、SNS交換しよう」
「死んでも、その社畜ぶりは変わりませんか?まあ、・・・・・・いいでしょう」
「え?!今、何て言った?ひょっとして、『死んだ』って言ったか?」
「ええ、そうです。あなたは子どもをかばって死にました。その功績を称えて、女神界は、あなたを異世界へ転生させました」
「子どもは無事か?」
「ええ」
「よっしゃー。なら、良かった。もう思い残すことはねえー」
「寂しいことを言いなさんな。若人よ。ここは剣と魔法のファンタジーの世界です。 あなたに当座のゴールド。そして全言語システムとスキルを授けました。言葉の障害はありませんし、このスキルは特別な特殊スキルです。あなたの住む世界ではチートスキルと呼ばれるものです。感謝なさい若人よ。
まずは、近くの町に行き、酒場で情報を集めなさい。仲間を集め、クエストをこなしてLv.を上げるのです。魔王を、討ち取るには最低でもLv.35は、必要です」
「そんなこと突然言われたって・・・・・・」
「『如木月 京太郎38歳。独身。実家暮らし。職業(週3回のアルバイト)彼女 有り(2次元)』
あなたの38年間のプロフィールです。ざっとこんな感じでしょう」
「・・・・・・改めて人に言われると空しくなるな」
「私は、貴方にチャンスを与えました。 これからは名を『アロン』と名乗りなさい。そのチャンスを生かすも殺すも、貴方次第ですよ。精進なさい、若人よ」
そういって、幼女女神は気泡となっていく。
「おい!ちょっと待てよ」
気泡は消えた。
「あっ、( ̄▽ ̄;)っつ、SNS交換するの忘れた」
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いい加減にしろ!この社畜。
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それに、若人、若人って、俺は、もう38歳のアラフォーだっ、つうの!
そう思って、 ソファーベッドの前にある透明なテーブルの上に置いてあった透明なコップに入った水を飲もうと思った 幼女女神の飲み残し
「間接キスだよ よっしゃ」
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いい加減にしろ この社畜
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そしたらその横に手鏡があって その手鏡 映る自分の顔を覗き込んだ
映る顔を見たら、16歳になっていた。
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転生先は、異世界の「剣と魔法のファンタジーの世界」。召喚された主人公に与えられた役目は、 魔王討伐。
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