社畜のおっさんが、意味不明な行動に出た
前回の続き
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社畜男のプロフィールを紹介しよう。
「如木月 京太郎38歳。独身。実家暮らし。職業(週3回のアルバイト)彼女 有り(2次元)趣味 仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム」
ざっとこんな感じである。
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そして、今回。
おっと、社畜男が、意味不明な行動に出た。
一同見守ろうではないか。
「バッキャローーー!!」
京太郎は、ボールを持ったまま、目の前のまだ小学生にも満たない女の子を叱る。
「ここは、車の通りも多くて、危ないんだぞ。どうせ、遊ぶんだったら、公園に行け、公園に」
指をくわえて、ほけーと、している女の子。
「おい。聞いてんのか!、こら」
「うん。公園に行く。お兄ちゃん。ありがとね~」
「うし。分かればいいんだ、分かれば」
京太郎は歩き出し、ふと振り返れば、女の子が、ボールを追いかけ、道路に飛び出した。
向こうから猛スピードで車が来ている。
「おい、あぶねえってーー!!」
京太郎は女の子に向かって、走り出した。
・・・・・・
女の子をかばって、京太郎は死んだ。
・・・・・・
(人間わからんもんである。
社畜だと思っていた、あの京太郎が、で、ある)
そう思って幼女女神は、涙をひと粒、地面にこぼした。