ニリュ編 裏切り
ハゼとダンは車に乗ってニリュの運転のもとサウスクラウン遺跡に向かった。
遺跡に向かう時、建物は全くなかった。
「なんでこんなにも何もないんだ?」
「たしかに不思議だよね」
「それはサウスクラウン神の呪いのせいよ」
「なんだ、呪いって?」
するとニリュはサウスクラウンの歴史について語りだした。
「サウスクラウンにはその昔守り神がいたの。しかしある事件が起きてその守り神が殺されてしまったの。その際にサウスクラウン神殿を守っていた加護がなくなってこの近辺では木が腐るのが以上に早くなってしまったのです」
「へぇー、よくわかんねぇーけど大変なんだな」
「あっーもうそろそろ着くみたい」
「ではここで降りて下さい」
そう言われて降りてサウスクラウン神殿へと歩いていった。
しかし中に入った途端に国王軍と書かれた軍服を着た兵隊に囲まれた。
「手を挙げろ、今から貴様達はサウスクラウン神殿基地の奴隷となってもらう」
「はぁー?なるわけないだろ」
「まぁハゼ落ち着け、国王軍さん断るとどうなりますか?」
すると神殿の奥から声がした。
「その場合は死刑だな」
現れたのは少将ノズールだった。ハゼは目を吊り上げた。
「こんな早く会えるとは思ってなかったぜ。少将ならば…ぶっ飛ばす」
「ふっ、笑わせるノズベール行け」
「わかりました」
そう返事が聞こえた後、ハゼとダンはニリュにハンマーで後頭部を強打された。
「そういうつもりでここに連れてきたのか…」
ハゼの意識はそこで途絶えた。
久しぶりの投稿です