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君は僕が居るから君。

 指輪をはめる。すると、白い大きな袋が出てくる。

ケ「どう、私からのプレゼント気に入ってくれた?

 これはアイテム袋ってみんな呼んでるの。まあそこら辺にある大きな袋と変わらないんだけどね、イモムシ型の魔物のコイカが生み出す丈夫な糸を織り込んであるからちょっとやそっとじゃ破れないし、ある程度の伸縮性もあるからいっぱいいろんなのを入れれるよ。

 試しに昨日のトラバサミを入れて指輪外してみて。」


 言われるがままにすると、トラバサミごと袋が消えた。

 イーさんは、物を一つしか登録できないって言ってたのに、話が違う。

シ「斧とか、そういった1つのものしか登録出来無いって聞いてたのに。」

ケ「びっくりした??

 これがね最近発見された指輪の使い方。前までは指輪は一つしか登録出来ないから必要なものだけ登録して身につけていたんだけど、指輪の仕組みは、概念登録計算だったの。

 要するに、袋ってどれだけ中に入れても、何入れても袋は袋でしょ。この指輪だって、指にはめるから指輪なのであって、紐にくくりつけて首から下げたらネックレスになるよね。同じものなのに扱い方によって違う。だから指にはめた時しか出現しないの。

 斧だってそう。斧として使うから斧。簡単に言えば、鉄と木の組み合わせで斧になってるのに、指輪は、鉄と木じゃなくて、斧として認識するから登録出来るの。鉄と木用に指輪が2つ欲しい訳じゃないよね。それに気がつくのが遅れたから今になって発見されたんだよ。」


シ「なるほど、わからん。」

ケ「まあ、袋で概念登録したら、袋として使っているうちは袋だからちゃんと指輪をはめれば中身も一緒に出てくるよってこと。

 あと、これもプレゼント。」

ケレソニアの手には、茶と黒をコンセプトとした地味な服があった。

ケ「見るからに防具つけてなさそうだから、あげる。

 こういった防具ってステータスには反映されないんだけど、ちゃんと痛みとか緩和されるから、いい物があれば着るべきなの。

 ステータス計算式には組み込まれてないだけでちゃんと効果あるからさ。」




「いらっしゃいませ。今日は、なんのクエストを受けますか。

 あ、一昨日の!

 ギルドカード申請ですね。では、午前の部が10時にありますので10時になりましたら右手奥の扉の前でお待ちください。」


 10時か、今が8時45分だから少し前に待機するとしても1時間は余裕あるな。

 防具はもらったからいいとして、武器がナイフしかないのはいかがなものか。まあ武器があったところで、素の攻撃力が1なのとバッドステータスのおかげで300あがっても1のままだから意味なさそうだ。精神力に関わる武器とかは無いのだろうか。とりあえず、武器屋にでも行ってみるか。



「いらっしゃい。ここの武器はどれもいいものばかりさ。ゆっくり見てってくれ。」


 壁には、片手剣から槍、日本刀やなぎなた、ハンマーなどマニアックなものまで所狭しと並べられていた。


シ「あの、魔法使いなのですが精神力に関係するような武器ってなにかありますか。」


「それなら、この杖なんかどうだい。

 よく魔素を吸った木から作った杖さ。

 魔素って言うのは知っての通リどこにでもある。ただ魔素が濃い薄い場所が存在してな、濃い場所でのみ取れる木なのさ。」


どれどれ、ふむふむ。

シ「よくわかんないですけど、良さそうですね。

 ちなみにおいくらですか?」

「たったの50,000Pさ」


たっか!!

 手持ちが2,250Pしか無いのにそんなの買えるわけ無い。


シ「使えるPが2,200P程度しか無いんですが。」

「なら、うちの店で売れるのは無いな、その程度のPで買えるものなら正直なところ、そこら辺のよさ気な木を加工して、魔法コーティングしてもらったほうが安いし性能も良い。他をあたってくれ。」



ガタッ。


 音がした方を見てみると棚の隅にいつの間にかスライムがよじ登っていた。その近くには埃を被った直径10センチ程度の鎧の模型が飾られていた。手には立派なミニチュアの剣まで握っている。

 そして、スライムがキラキラした目でこっちを見ている。


シ「うちのスライムが、いつの間にかごめんなさい。」

「いいさ。なにも悪いことしてはいないし。」


シ「あの鎧は?」

「ああ、あれかい。あれは、商人の知り合いがあげるってんで、置いてったもんだが、売れやしないし、使うこともないしで、あの有り様さ。よければスライムも欲しがってるし1,000Pで売ってあげよう。」


こやつ、商売上手か、やりおる。普通タダで譲る流れだっただろ。でも、スライムのお願いには逆らえない。キラキラした目が可愛すぎる。

 てか、以前も道具屋でなんかあったような気がするが、まあいいか。


シ「すいません、ならそれください。」

「あいよっ。1,000Pな。」


 ここぞとばかりにピョンとスライムが跳ねてきて会計を済ませてくれる。

 やっぱり可愛い。尊い。


 道具屋の時計を見ると9時半になるところだった。買った鎧をさっそく道具袋に詰めて、ギルドに早足で向かった。




僕がいなかったら君じゃないから、僕のおかげで君が存在出来てるんだよ。

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