表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/22

酒場って言ったらデッカイジョッキでカンパーイ!

鬱だ。



酒場って、あんなところだったのか。

イメージと違いすぎた。



気さくな人はいないし、みんな喧嘩腰だし。


酒臭いし。


ガチャガチャうるさいし。


大声ばかりが飛び交ってるし。



なんならコミュ障なの忘れてたし。



そもそも、私が人に声かけるとか無理だし。


頑張ってみたけど声小さくて聞こえないって言われるし。


おどおどすんなって言われても無理だし。


冷やかしなら帰りなって言われるし。


情報なんて集まる以前の問題だし。


なんか怖いし。


身体震えてきたし。


就職で抱えたトラウマ思い出したし。


もう、なんか足が固まって、邪魔だとわかってても動けなくなったし。


怒鳴られてやっと動けるようになったし。


そこからなにも考えられなくなったし。




気がついたらこの路地裏でうずくまってたし。


もう、なにもしたくないし。


人と関わりたくないし。


話したくないし。


なにもできないし。





体育座りの足の間からスライムが心配そうにこっちを見ている。


ほんと、お前はプルプルしてて可愛いな。


見てるだけでもすごく癒やされるよ。ありがとう。




ねぇ、

私はどうすればよかったのかな。


あのまま村にいればよかったのかな。




もし、柴刈りに行ってなかったら、


もし、森の騒がしさを疑問に思って村にすぐ帰っていたら、


もし、ミミズツキをすぐに倒せる力があったら、




もし、もし、もし、もし、もし、もし、もし、もし、……。



もし、どれか選べていたら、イーさんもオバァも助かったかも知れないのに。


チャンスはいくらでもあったのに、なにも、できなかった。


自分は何も特別じゃなかった。



思い描いた結果なんて訪れるのが稀なのに、そうなるはずだと信じて疑わなかった。


何も出来ない。何も意味ない。


挑戦してみても。


変わらなきゃって思っても。


何かしてあげたくても。


自分にはハナから無理だったんだ。



毛虫がいくら背伸びをしても蝶々にはなれず、

アオムシがどれだけ寝転んでても蛾にはならないように。


ちっぽけな私は誰かの手の上でしか生きていけないんだ。



もう、どこにもいけない。

もう、終わりだ。


手も足も力が入ろうとしない。


頭だって起き上がってくれない。


もう、終わりなんだ。




誰かが近づいてくる足音が聞こえる。


「ねぇ、君どうしたの?」



誰に話しかけているのか。

もしかしたら、自分に言ってるのかもしれない。

でも、そんなことを気にすることも、だるい。


すべてがどうでもいい。



水たまりに霜柱がはっていくように、見えない殻がゆっくりと私を覆っていく。



そうです。

シュラは、1話丸々立ち直れずに終わりました。

次はきっと立ち直ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ