正しいはご飯、ご飯は正しい
「では、それ以外なにも知らないということだな?」
頷く。
「他に黙っていることはないな?」
頷く。
「わかった。判断は明日、上に報告してからになる。それまでは、ここにいてもらうことになる。」
村が魔物に襲われていた。それしか確証をもって言うことはできなかった。
村の状態等は、イーさんから聞いた話でしかなく、魔物化するところを見たわけでもない。
下手に話を掘り下げられても答えられないので話さないことにした。
また、牢屋に連れて行かれる。
ひんやりとした床。四方を灰色に囲まれ。
日に日に、時間感覚を失っていきそうになる。
壁に付けた傷は、正の字が明日で完成しようとしている。
ご飯が3回出てきたら1カウントとした。
ただ、それも失敗したと思う。
だんだん印を付けてから、何回目のご飯かが曖昧になってきたのだ。
保護されてからというもの。
イーさんが命をかけて守った子供は、生活能力がないとして責任をもって預かってくれる事となった。
私は、身につけていたもの(ナイフとスライム)を取り上げられ、事情聴取という訳だ。
これが終われば自由になり、生活して良いとのこと。
3日もあれば自由になるから少しの辛抱だと言われ、入った独房で今に至る。
なぜ魔物があの村を襲ったのか、村の人も魔物化するとはどうゆうことなのか。
とにかく謎ばかりで、情報が欲しいらしい。
生き残りは、今のところ私と子供しか見つかっていないから。
⊿
「上に書類を提出したが、まだ答えが帰ってきていない。もう少し待ってくれ。」
独房には、なにもない。灰色と灰色と灰色。
ヨツフカイの練習も行き詰ってしまった。
対象がなければ実際に効果があるのか目視できない。
だからといって視覚化、出来るような魔法を知らず。
かと言って、どれだけイメージしようとも新しい魔法が浮かび上がりそうな気配がない。
やはり、毒をもって毒を制すしかないのか。
使い方違うけど。
ずっと、こんなところにいたら魔物に復讐することすらままならない。
あぁ、イーさん、オバァ。
ごめんなさい。
まだ時間がかかりそうです。
座りながら上を見上げ、ため息をつく。
ごめんなさい。
目を閉じる。
ステータス!!
種族 ヒト
攻撃力 1
守備力 10
精神力 40
素早さ 36
運 9
バッドステータス
爺のお節介
・攻撃力 -300 但、1以下にはならない。
・死角からの攻撃を察知することが可能になる。
イーさんを殺したことによるバッドステータス付与。
頬がしっとりと濡れていく……。
あはっ……、ははっ……、ハハハっ。
イーさん、そんなところに居たんですねっ。
オバァと一緒にちゃんと見ていてください。
私が絶対に魔物を殲滅してみせます。
もう、あなたのような、良い人が悲しまなくて済むような、そんな世界をつくってみせます。
だから。。。ちゃんと見ていてくださいね。
シュラが剣士等ならば、絶望ルートでした。




