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つまり 私が異世界電池 / 神獣と私と異世界と  作者: 弦紐 かえる
神気増槽
9/24

宴《サルザケ》

タイトル通り、食事風景があります。気になる方は、後書きへ。

あらすじの様なものを、置いておきます。


                          では、どうぞ。


6/20  全二話と同じく、手直し致しました。よろしく、お願いします。

 どこまでも続く、樹海。然う、私は今、森のに?いる?!

をかざして、見渡せば、緑、みどり、ミドリ…………。


  あれから彼らの棲み処に、案内されることになった。宴を開くそうで、招かれたわけです。

(えっ?)と、最初は思いましたが、そもそも私が、【神獣デュラーコ】だってことは、何となくわかっていたらしい。



 『神獣デュラーコ様が、お隠れになった辺り』から、白い光が立ち上り、何かの強い気配を感じていたと、云うのだ。

 だから、会って初めに、威嚇したの、だとさ。ワイルドライフの『常識あいさつ』?なんだろうか。とにかく、敵意があったわけじゃなく、只の確認と、少しの好奇心、だったようだ。

(結構、激しかったような…………………………………………。)




 そうして、樹上に移動することになったのだが、このまま駆け上がろうか?どうしようかと、考えていると?


「我らの棲み処へお招きしようと、思いますが、人に化けられるのなら、我らがお連れします。」と…。


 どうやら、先代の、【人ver,】にも会ったことがあるらしい。

そして、”ケモミミワンピ少女”になった私を、抱きかかえて、連れて行ってくれた。


(道中ですか?えェ、サイコーデシタトモ。初めて行った遊園地で、初めて乗った絶叫系がバイキングで、2回目・・の振り上がりで、鼻血ブーッ?!!だったとしても…。)





              ∽∽∽





 そこには、”生活”があった。

葉で覆われた洞?玉?の様なものが、所々にあり、その間を太い・・が繋いでいる。人なら十分に、と云うか、”本性”のままの私でも歩けそうなくらい、確りとしている。今登って来た樹がすでに、他より大きい所を見ると、ここが選ばれた場所であることが、分かる。


 そして、相変わらず抱えられたままの私。


(いやぁ、つい楽枕らくちんだったから…)



と、わらわらと、沢山のお猿さんが顔をのぞかせた。大きいものもいれば、(・・)私と、同じくらいの大きさの、お猿さんもいる。



「人、ひと…?」「違う、人じゃない…?」「シンジュウサマ?…」「神獣デュラーコ様」

神獣デュラーコ様だ!」

…………………………………………………「神獣デュラーコ様、万歳!!」




やがて

「「「「「「神獣デュラーコ様、万歳!」」」」」と、一斉に吠え始めた。


 ギョッとする私を他所に、大猿さんは、群れの中を歩いていく。

そうして、しばらく進むと、枝がいくつも広がり開けている、さながら広場のような処に出た。






 「皆の者、此度の”神獣デュラーコ様”が、遂に降臨された。彼の、神獣デュラーコ様が、お隠れになって幾瀬、ついに降臨された。」

「こんなに、めでたいことは無い!………………………………………さぁ!宴を開こうではないか!」




「「「「「「「UwHOoooo!!!!」」」」」」」



 私は、唯々驚いていた。

が、徐に彼から降りると(モフモフ気持ちよかったから、つい………)



本性に戻り

「GgaarrrraAhアエテ ウレシイ---」と、応えた。



皆はまるで、『南の島の祭礼』のように、周りを囲み唱和した。(リアルニ オサルサンタチ デスネ………。)





 暫くして収まると、皆、銘銘に宴の準備を、始めた様だ。私は、邪魔にならぬようにと、一旦、娘の姿に戻って、待つことにした。

そうして、暫くそのまま待っていると、一匹のお猿さんが、近づいて来て、言った。

 「神獣デュラーコ様、宜しければ、身繕いなど、致しましょうか?」と、

私は

 「ありがとう。でも、身繕いなら、簡単だよ。ほら」と答えつつ、

【浄炎】を足元で発動させ、一気に頭上まで、炎を奔らせた。

それを見た彼女は

 「えっ!それだけで!!え、えっと、お頭から、お世話するようにと、言われてて………………。」

と、言うので

 「じゃあ、何かお話しましょ。」と、誘ってみると、

 「あたいで良いんですか?」と言ったが、準備ができるまでと、色々な話をした。


 そんな他愛もない、時間を過ごしていると、いよいよ、準備ができたらしく、一番奥(上座?)に呼ばれた。そして、………………


 「皆、今日は素晴らしい日、になった。”神獣デュラーコ様”が来られ、我も、名を頂いた、”イツツ”と云う。これからは”イツツ”として、神獣デュラーコ様と、森のために、共に生きようぞ。乾杯!!」「「「「「「乾杯!!」」」」」吠え声が、唱和した。



 目の前には、色とりどりの、木の実や果物が山のように、置かれている。それらに目を奪われつつ

 「乾杯なんて、するんだね。人のようだ。他にも、決め事みたいな、事があったら、教えてもらえないかな?」と聞くと、

 「わかりました。喜んで。」

と、色々、語ってくれた。


 そこから、沢山の話を聞いた。まず最初の、乾杯についてだけど、元々、彼らは、所謂【猿酒】を飲む、習性があったらしい。(きっと、群れのボスに、雌猿がこしらえて、飲ませて上げた、みたいな?おいしく出来たら、かわいがる、みたいな?ソレ ナンノ ハーレム?!)

そののうち、冒険者を見かけるようになり、こっそり、観察していると、

彼らが、多腕猩々(ストラグダン)と、呼ばれているなど、乾杯のことだけでなく、沢山のことを、知ったそうだ。どうして、彼らが、人の言葉がわかるのか?それは、彼らにもわからない、そうだが、高位魔獣とは、そういうものらしい。ただ、私”神獣デュラーコ”に限っては、人の言葉も通じないが、【神獣の力】によって、意を伝えることが出来る、と知っていた然うだ。もう、何代も伝えられてきた、と謂う。



 そんな話をして、今は


大きな、お姉さん猿に、抱き……いや…ダッコされて、果物を食べさせてもらっている。

 何でこうなったのか?さっぱりだが、どうやら、この世界にショウまれて(ジテ)間もない、ってことが、庇護欲をそそられたらしい。群れで生活する、野生生物には、そんな習性もみられると、聞いたような気もするが………………これは?柔らかいし、温かいし、何より、獣臭・・・・・くない(・・・)。聞いた話の中で、ストラグダン達は、肉を食わない、と云うのがあったから、そのせいなのかな。

 実際、肉食えるの?と聞いたら、高位魔獣は、食べるものをかっている(・・・・・)、と言われた。ン、ごめんね。と、すぐに謝ると……許してもらえた……それどころか、神獣デュラーコ様に失礼なことを、と頭を下げようとするので、気にしないでと、ギュッと抱きしめてあげた。そして、落ち着いてきたころ、感謝のつもりで、【浄炎】をかけてあげた。

 すると、何だか毛艶が良くなった?!

 只の赤色だったものが、今では”紅色”に。アレッ??ヤッチッタ?!試しに、他の娘もと、偶々、近くに座っていた、最初に声をかけてくれたアタイちゃんに、掛けてみた。(もちろん、承諾いただきましたよ。お猿さんとは言え、女の子ですし、大事にしないとね。)

 やはり、”紅色”になって、艶艶している。何か、元気が出てきた!と喜んでる。ので、まぁいいか、と宴を続けた。




 そうそう、忘れてた、”猿酒”ですが、”始まり”に回ってきました。まず、一匹の娘さんが、目の前に座り、大きな葉っぱ?(里芋の葉、の様な感じ)を片手に持って、そばから、幾種類かの果物などをとると、徐に口に含み………………………そして、フルーツの香りと、何かきつい匂いのする、それを葉っぱごと、イツツに渡した。彼は、一口飲むと、私に渡したので、

 えいやっと口に含んだ。(うっ…………………。)

飲めたのは、思うほど、匂いがきつくなかったし、何より目の前で、娘さんが、じっと、見ている。飲まないことはあり得ない!結構、頑張りました。そのまま、次のお猿さんに渡しました。そして、お味ですが、(お酒に詳しくないので、正しいのか分かりませんが)ラムベースのきついカクテルといった感じ、でしょうか。どんなカクテル?と言われても、難しいですが、あえて言えば、”ブルーハワイ”に果物を足したような?そんな感じでした。ちなみに、度数は結構強く、何でも口に含むと、酔う性質の、木の実があるそうだ。それを、一緒に含むと、まさしく、カクテル。





~~~~~~~~~~~~~∽~~~~~~~~~~~~~

 




 そんな宴を過ごして、私は、しばらく、この群れと過ごす事に、決めた。この後、様々な()と過ごすことになるとも、知らずに。


イツツたちに連れられ、樹上に。

そして、宴。あの?!猿酒も!!

ストラ(グダン)と、棲んでみてもいいかも♡」


  こんな感じです。                    ではまた、お暇なひと時に。

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