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つまり 私が異世界電池 / 神獣と私と異世界と  作者: 弦紐 かえる
神気増槽
8/24

ゴールデン?!

う~~ん?展開が?!

拙く、長めです。後日、編集するかも?です。


                    では、どうぞ。


6/20   手直し致しました。

 私は、群れと共に、ゆっくりと、森の中を進んで行った。

あの後すぐ、血臭がする事もあって、移動することになった。血痕は【浄炎】で、きれいにしたんだけど、臭いを完全に、消し去ることは難しかった。多分人だとわからない、かもしれないけどね。

 そして、気になる、傷口は………………

「これくらい、どうってこと、ありません。」

と、彼は云う。


 だが、【浄炎】を使えば”止血”、ひょっとすれば、”腕の接合”だって、出来るかも。


と提案したのだが…

「この傷は、付くべくして、付いたものです。どうぞ、このままで。」

と言われた。

 実際、切り飛ばした?腕は、切断面がきれいじゃなかったし。(咄嗟に、爪4()・・!全力でカチ揚げる様にした!しね。)

野生で暮らす彼らにしてみれば、大怪我も受け入れるしかないのだろうが?と、考えたところで、ひょっとして、彼は「残すべき!」と考えた?のかと思った。



 彼は”ボス猿”だ。

当然、常に力を、示さなくちゃいけない。だから、安易に他者に頼ってはいけない?のか?プライドの問題にせよ、ほかの何かにせよ、あまり、口出しするものでもないしなぁ……………って?!(お猿さんなのに、賢い?)と、思っていると……………。


「はい、我らは、高位魔獣ですので。」と、突然、かれはいった。


「………………!!えっ、バレテル!!!ごめんなさい?!」「でも、なんで???」


「あなた様の”力”ですよ、それは。おもいのやり取りをするものゆえ。お気を付けにならないと、だだ漏れですよ。」



「……気を付けます。」

それだけで、精いっぱいだった。虎皮があるから大丈夫、と思うけど。…………………耳も尻尾も、へっちゃりでした(´;ω;`)

そうして、簡単な止血だけをして、移動を始めたのだった。





               ∽∽∽

  




 やがて、目的地に着いた。道中は皆で警戒しながら、来たのだけど、この辺りには獣がいない、と言っても、完全ではないようで。高位の魔獣には、入ってくるモノも、いるそうだ。だから、普段は樹上に棲んでいるんそうだ。やっぱり、お猿さんだしね。

何より、樹上に町が作れるんじゃないかって位、大きな樹だからね。



 そんな話をしながら、彼らを見てみる。

 ボスの彼は、見事な緋色だが、他のものは普通の赤色だ。そして、一番の違いは、みんなの腕は『4本しかない』って事。

聞けば、上位の個体は増えるらしい。それなら、無くなっても、生えるのか?と云うと、然うもいかず。

そもそも、そんなに簡単に上位にはなれない、のだと。


(高位魔獣のなかに、更に位が分かれているのに、驚いたけど、やはり上に上がるのは、大変なようだ。)


 暫くしてふと気づけば『体の痛みが全く無くなっている』事に気付いた。

確かに【神獣の知識】にも、けが、病気の心配がない、となってたけど、何でか?は分からなかった。





 彼にそのことを話すと、「神気のお陰でしょう。」とのこと。



 詳しく聞いてみると、魔力の多い、魔獣の方が、傷の治りも早い、のだ然うだ。

つまり、低位より中位、中位より高位の方が、治りが早い。

「この理屈で行くと、自分は、怪我なんて、しない様な気がしてくる。」

彼が(先代に?)聞いたところでは、致命傷に近い怪我も、たちどころに治してしまった、とか。


 それなら、彼の怪我も治せるか?と、思い

「折角だから、その怪我の手当て、させてもらえないか?」

と、再び、お願いしてみる。確かに、獣どうしの争いで、こんな事は可笑しい、のかもしれないが、会話が出来る程の、高位のものどうしであるなら、人の心に準じても、いいかな?と。

それに、ずっと気になっていたんだけど、このお猿さん、従者気質?と云うか、神獣デュラーコに対し、妙に敬意を持ってる。だから……………。


「どうだろう?悪いようにはしない、つもりだ。」


 彼と私は、座った姿勢だと、あまり、視線の高さは変わらない。他のお猿さん達は、二回り以上小さい。


私は、彼らより低く、頭を下げた。



 彼は、………………………

「そこまで言われるなら…………。」

と、こうべを垂れた。



 そうして、私は、ゆっくりと彼に近づき、神気をなじませた舌で、彼の傷口をなめ上げた。

只管、『える(・・)様に』と、心を込めて。







 


 そうして……………………………………込めすぎ?ました。

……………………………………………………………………。




 いやぁ、私、痛いの嫌いだから、彼も早く良くなった方が、良いだろうと思って、…………………………

そしたら、やりすぎました。(テヘ♡)








 どうなったか、というと、………ひどくなったわけじゃないだけどね、ちょっと、色が変わっちゃいました。もう、全力、土下座です。


 えっと、具体的にどうなったかと云うと。

今まで、緋色だった全身が、金色になりました。それは、見事なキンシコウ、と云うか、明らかに、彼の方が輝いてる。



「すみません。力加減が悪かったようです。」

全力、土下座である。もちろん、土下座のできる身体構造してないので、五体投地に近い姿勢です。




「wGuuu~~~~~~~~~。」


見れば、彼は泣いてるッ!



そんなに嫌だったのか?本当に、申し訳ない気持ちで、いっぱいになる。



 そうして、伏せた姿勢のまま、反省していると。

やがて、彼は落ち着き…………………………………………。




そして、言った。


「有難うございます。こんなに、嬉しい事はありません。」


「えっ!!!!本当に???」


「はい。そもそも、我らの毛色は、この様な色合いだった、と聞かされておりました。」と。







 その後、彼から聞いた所によれば、元々はくすんだ色合いの、魔獣だったそうだ。それがある時、大怪我を負い、死にかけていた所、偶々通り掛かった神獣デュラーコ様に、神気・・・を注ぎ込まれて、救われたらしい。


 それで、その恩返しにと、神樹シゲ()われ()この()を、守ってきたのだ、と云う。それが、月日が経つ内に、少しずつ、普通の魔獣のように、黒っぽくなっていって、今に至る、と。

つまり、凄く良くなって、ご先祖様みたいになった、らしい。(と云うか?神気、涸れかけた?)



 

「どうか、我に名をお与えください。さすれば、我ら一族、終生、御身に付き従います。」 

(……………………………………………………………………。お、重い。)



が、しかし、ここまで、関わったのだ。元より、治癒しようと思ったのは、こちらの我儘。なら……………………………。


「分かった。では、『イツツ』と名乗られよ。」


ちょっと、キザだけど、形は大事かな、と。本当に、彼にとって、大事な事だと思うしね。



「有難幸せ。」「大切に、致します。」



そう云うと彼は



深々と………………………………………………………、頭を垂れた。



お読みいただき、有難うございました。

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