森の住人
描写が拙いです。
やっと、他のキャラ、出てきます。出だしが悪かったですかね。スロースターターという訳には…。
はい、すみません。鋭意、努力したいと思います。
では、いざ冒険へ!
6/20 戦闘の描写含めて、手直ししました。すでに読まれた方には、謝罪いたします。すみません。
今後も、確りと、編集したのち、UPする予定ですが、時々、直すかもしれません。
その節は、どうか、拙い私を笑って、許していただきたいと、思います。
7/14 さらに加筆修正
「探索の時間だ。」
いつものように、ゆっくりと『森』に自分を馴染ませる。溶ける様に、少しずつ少しずつ………………
そうして、いつもより遠くへと来た頃、何やら『違和感』が………
そう思い、周りの気配に耳を傾ける……………………………と?
しんと静まり返った森の、静寂。
そのずっと奥の方から『何かがやって来る』気配を感じる。
(本当に、何となくだ。)
やはり、生まれ変わったのだと、実感する。すごく自然に、気配を読める。
(元のままだったら、すぐにエンディングを迎える自信があるよ。)
そうして、留まることしばし…………………………………。
急速に近づく気配!
やがて、私の周りを囲むように広がり………………
唐突に、上方から!~~~~~~~~大きな影が降ってきた!
”ズダッンンン--ッ!!!”
突然の地響きと共に現れたのは、大きな猿?!!
いや確かに、猿だが、これが魔獣とかいう奴なのか?
上から、見下ろすように佇むソイツは
『私が”後ろ足”で立ち上がった』程に上背があり、威厳すらも感じられる。
燃えるような緋色の毛皮!飛び出た牙!
そして
「6本の腕ッ!!」
瞳に知性を宿す?ソイツは……………
………………………いきなり、咆えた!!!
「GhWhaaaaaa---ッ!」
「GAaaarrr!]
思わず…………………私も吼え返した。
それを聞くや否や、いきなり殴りかかってくる”大猿”
とっさに、身を沈めてかわす『私』
更に、逆の腕で、殴りかかってくる奴。
殴る、殴る、なぐる、ナグル、…ナグル………ナグル、ナグル……………
6本の腕を駆使して、まるで迫撃砲の様に『拳の豪雨』を叩き込まれる!
「G、gAaaarr---h!」
始めは、よけ、はじき、かわし
何とか凌いでいたが、次第に殴られるばかりになり…………………
終にトドメ!!!!とばかりに……………ッ!
”巖”の様な拳を打ち下ろして来たッ………………!!!
(死にたくない!!)
ただその一心で………………私はッ…………!!!
掬い上げる様にして、思いっきり、その鋭い爪を………フリアゲタッ!!!
「ブッ!バッンンン―――ッ!!!!」
途端に伝わるごつい音。
と同時に、
『硬い芯と弾力ある』ナニカを引き裂いた?!感触!
「―――ッ!」
一瞬呆けた私が見たのは、血の噴き出す奴の腕と、視界の端を飛び行く何かっ?!
「いや、奴の腕だっ!!」
すかさず、残りの腕で、殴りかかってくる奴!
アッ!と思う間もなく
”ぶん殴られて、吹っ飛ばされる”私!!!
”初めて”の痛みと、”死の恐怖”の中、
「こんなに自分は弱かったのか?」と愕然としていると
突然、上から降って来る四つの影!!!!
それが今まさに、私の足元に落ちると、ガバリッ!!………………と足に、抱き着いた。
「こりゃっ如何ッ!」と振り解こうとしつつ、辺りを見渡せば…………
いつに間にか、大猿の群れに囲まれていた。
すわ何事っ!と奴の方を見れば、先程まで見せていた『殺気』は欠けらもなく、穏やかな表情で座り込み、別の猿が、腕の千切れた痕に、蔦の様なものを巻き付けている最中だった。(止血か?)
「どういうことだ?」
じっと奴の目を見ると、先ほどの猛りが嘘のように、澄んでいる。
それに、さっきから、私の足にしがみついている四匹がしきりに、吠えるので、うるさくてかなわん。
(………………………………何が起きた?!ナンダ コレ?)
「wWho,houwhoho,whoho.whohowowh!]
突然、奴は吠えた。そして、そのまま何度も同じように咆えた。
「何?」と、暫く耳をそばだたせてみると…………ナニカ、聞こえてきた。
ちょっと(不思議な感覚?)に身を任せつつ、彼らの言葉を聞き取ろうとしたら……………。
不意に………………?!
「俺の言葉が分かるか?【神獣】よ。」
と、聞こえてきた。
(??こりゃ、ナンダ?)
すると、
「やっと”意”覚えたか。」と奴が言った。
突然、目の前のボス猿?の言葉を聞いた。
そしてそのまま、私が当惑していると
「お前の『力』。前の神獣も出来た。」
「あなたは何者?どうするつもりだ?」
「お前は【神獣】か?」
「そうだ。」
「俺たち、この森にすむ。森、守る。前の【神獣】との約束。」
それから、彼らと話した。(意思のやり取り?と云う、念話みたいなものらしいが)
それによると、彼らは、ずいぶん昔に、先代の【神獣】に助けられたらしい。その時の約束で、この森を守ることになったそうだ。(森を荒そうとするものの撃退らしいが)
ところが最近、急に『森』の雰囲気が変わったそうだ。そうしたら今日、私の気配を捉えたので、確認しに来た、と云う事らしい。
では最初のは何だったのか?と云えば、ただ単に『力試し』と『威嚇』を兼ねていたようだ。
『森を守っている』と云うことも驚きだが、彼らが『言葉を持っている』ことも驚きだった。
どうやら、位階の高いものは出来るらしい、のだが、”力比べ”から始まる辺りは”獣”らしい。
そうは言っても、元々私に、『敵う』とは思っていなかったとか。事実、彼はまだ『血を滴らせている』が、私は『傷一つない』。
どうも【神獣】と云うのは、『異常なほど』怪我の治りが早く、傷そのものも『負いにくい』みたいだ。【神獣の知識】では『体が丈夫』位のことしか記してなかったが、ここまでとは思いもつかなかった。【神気】に治癒力がある、と云うよりかは再生力がある、と云った方が適切な様だが。
(これは”再生医療”なのか?)
医療行為などとは烏滸がましくて、とてもそんな事は言えないが
「良かったら、傷を見せてもらえないか?治せるとは言えないが」
「俺は負けたかもしれない。だから従う。お前、多分、強くなる。強いものに、従う。俺の腕、強さの証。それ”壊した”」
「ひょっとしたら、まだくっつくかもしれんぞ。試そうか。」
「いらない。”壊した”、勝者の証。やる。」
目の前に置かれたのは、千切れた”猿の腕”。有り難く頂いておくことにする。彼が高位魔獣と云う”打算”がなかったとは言わないが、
「初めての”戦いで手に入れた獲物”だからだ。」
食べたかったわけではないが………………………………。
「上手くいくかどうかは、分からないが、精いっぱいやらせてくれ。」
「いい。任せる。多分、その内、血は止まる。問題ない。」
そして、私は彼の傷口に近づくと、ゆっくりと舌を這わせた。【神気】をたっぷり滲みこませた唾を、塗り込む様に。
長くなったの、切りました。すみません。できるだけ早く、次話投稿したいと思います。
7/14 言葉使いなど、表現を修正しました。