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つまり 私が異世界電池 / 神獣と私と異世界と  作者: 弦紐 かえる
神気増槽
6/24

花咲く調べに

不定期更新にて、失礼します。

説明回です。後、切りがイイとこで、切ったので、短いです。すみません。


       では。

7/12 加筆修正

 さて、一旦【本性】に戻るか。

流石に、一人きりとは言え、『裸族』になったつもりはない。

もちろんこの後、『娘』として人前に出る時は、ちゃんと【浄炎】製の服を着るつもりだ。

(デザインはお察しだが、まあ何とか頑張ってみるさ。)

 小説なら、ここで主人公が”何故か持っていた【皮革製品製作スキル】!”でどうにかするかもしれないが、あいにく私は、ファッションセンスのなさでは”定評”があった、オッサンなのだ(・・・)。もちろん、一人暮らしをしていたから、一通りはできる、いや、「何とか形になる?エッ!ならない?」くらいだろうか。

(家内にも言われてましたし、「えっ!そんなのが良いの?」って)





 そんな私は【本性】に戻りつつも、今も目の前で舞っているナニカを見つめる。


(なんだろうなこれ?)


 考えてみても、何も浮かばないと云うことは……………………

(【神獣の知識】にも入っていないのか?)

 取りあえずは害もない様なので「放っておいても良い」のかな?そう思いつつも、✿に誘われ洞窟の中に作った”定位置”に行くと

……………………何やら、見慣れぬものがある?いや居る。


 形は三角錐に腕の様なものが生えているようだ。左右が対象で無いものもいる。

 顔と呼べるのか?目と口の部分に、穴がある。

然う、三角錐の埴輪みたいなものだ。

 空を舞っている(こちらは”クリオネ”の様な形をした)ものと同様に、特に『何かをしかけてくる』ような感じはしない。


 よく見れば、と云うよりも『よく見なければ』見つからない、そんな印象を受ける。

「これは何なのか?」

 こんなにも”身近”にいるのに「【神獣の知識】に何も記されていない」と云うことがあるのか?

 今も目の前にいる彼らを見ながら、ふと思った。

「態々記す必要のないモノとは、何か?」


 答えは簡単だ。

”水、空気、土、火”など、環境”そのもの”じゃないか。


 恐らく彼らは”【精霊】と呼ばれるもの”ではなかろうか。

この世界には魔素があり、それを扱う術もある。なら、『独自』の環境が「生まれていても良い」のではないか。かなり強引だと自分でも思うが、”(オッサン)”の頭では、ここら辺りが精いっぱいだ。

少し前まで、何も考えずに【浄炎】を使っていた。

(ひょっとすると、これは…………………)


 ちょっと思いついた私は、早速【浄炎】を出すと、『石』と念じた。

…………………すると、やおら先程の”三角埴輪”たちが、【浄炎】のもとに集まると、一斉に手を伸ばした。そして、【浄炎】に触れた途端、【浄炎】は『石』になって地面に転がった。




 「まさか、こんな事になっているとは!」

 よく目を凝らさなければ分からない、と云うことは、このことに気付いている人は『ほとんどいない』のではないだろうか。

いや、それも仕方ないか。第一【神気】なんて、私以外に使える人はいないのだし、どの道、教えることもないだろう。

 それと、今は『石』と云う単純なもので試したけれど、『服』などと云う複雑なものになれば、何が何やら、さっぱりだ。

(見ても「きっと理解できない」んじゃないかな。)



 

 あれ?じゃあ何で、”三角埴輪”は”定位置”にいた?これって……………私の✿!


(そうなのか?でも、さっきの事を考えると…………………)


 然うだ、恐らく彼らは『運んで』いるのだ。何処へかは分からないが、そう思うと何となく、納得した。実際に運ぶのか、そうでないのか。そこはあまり関係ないだろう。

要は、「彼ら()魔素に係わっている」

そう言う事だろう。



 私、と云うものがこの世界に、どれ程の影響力を持つのか知らない。

が、『自分の存在をこれほど”明確に”示された世界』とは、なんだろうな。



そんな事を考えて


「私は外へと歩み出した。」

 






いつもありがとうございます。

作者の力不足の為、遅い展開で申し訳ありません。


7/12 修正しました。今後の展開に配慮しています。

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