ゴブリン’ズ ゴブリン
少し短いです。 本日二話目
R-15 性的表現が出てきます。年齢制限には配慮したつもりです。
私は、休んでいた。
”元の世界”の虎は、良く寝るという、肉食で天敵もいないからとか、対して、私は半休眠みたいなこともできるし、果物も食べられる。やはり、不思議生物なのだなぁ。
あの後、彼と色々な話をした。村のこと、畑のこと、自給自足を目指している事など、沢山、語ってくれた。野菜や果物、インドのナンに似た食べ物等で、もてなしてくれた。皆で、ワイワイと食事をとったのだが、やはり(?)雌の姿が少なかった。因みにあの、案内してくれた彼には、奥さんがいた。
この集団は、他の群れからはぐれて、集まったらしい。奥さんのいる彼も、後から二匹で合流した、そうだ。
そんな集団の長である、彼には、番はいないとの事。力ある、彼のところに居ないのが、ちょっと不思議だ。因みに、ゴブリンの雌はどんな感じかと云うと、雄より小柄で、顔も少し柔和かな、胸は(一応隠しているものもいるが)あまりなく、所謂、幼児体型という奴だ。(ロリィナ紳士諸君には朗報か??ただしゴブリン限定だが)
なぜ彼には番がいないのか、何となく、理由は察せられるが、本来ゴブリンは、雌が生まれにくく、そのため、他の種族から、牝を奪ってくるのである。しかも、【神獣の知識】によれば、大抵の牝と交尾が可能らしい。(ホントにRPGの世界だな、いやエロゲーか、やったことは無いが)
ともかく、そんなところで彼がひとりと云うのは、何か考えがあるのだろう。かくいう私は、なるべく、その話題に触れないよう、気を配っていた。どう考えても藪蛇にしかならない。
子供がどうの?というより、そういう事ができるのか?”元”男の私に?何となく忘れていたが、やはり、私は男だ…………(った?)
男である時に、そこそこ年を食っていたので、そこまで拘り(の様なもの?)はないつもり………。
だが実際、いざ目の前にする…………………………と、やっぱり、無理かなぁ。見た目ではない、と昔、結婚していたことを想うが、さすがに、じゃあゴブリン(♂)で………………………と云うのは、無理があるんじゃなかろうか?
そもそも、私、普通に妊娠できるの?魔素という因子がある、この世界でそこら辺どうなの?と。
ここで【神獣の知識】によれば…………………………って……………分からないってオイッ!!どうやら、致すところまで及んでいないというか……………元々なんの為に雌であるのか、と云うことすら、分かっていない。
ご先祖様は、皆”純朴”だったんだなぁ~。
そんな風で、私がうつら、うつらとしていると、ゆっくりと部屋に、何者かが、入ってくる気配。
やはり来たかと、気付かれないように身構えていると
いきなり、彼は飛び上がった、いや、高々と飛び込んできた。
(まさかの怪盗三代目ダイブ、略して”かいさんダイブ”?!)
これには驚いた。まさか本当にやる奴がいるなんて、そのせいで、一瞬反応が遅れてしまった。咄嗟に身をかわそうとしたのが、あだになって、彼に後ろから抱きしめられる格好になってしまった。
「うぅわぁ~~っ!!!!#$$%&&TT$$#%&&」
彼が後ろから回した手が、私をまさぐる。
「いぃぃぃやぁあああ―――――ッ!!!」なりふり構わず、振りほどこうと、身をよじるが、彼の力が思いのほか強く(と云うか思いの分強く?)、振りほどけない。それにさっきから、何か温かいモノがお尻に当たってるッ??!
「なぁ、もういいだろぉ。悪いようにしねぇよ。」
「あ、あんただって、分かってんだろ。ゴブリンの家に泊ったんだぞ。」
「良いじゃねぇか。お、俺は、ここの長だ。いつか強くなる、もっと強くなりゃ、王にだってなれる、いや、なってみせる。」
「そ、そっ、それに、………………………………………ひ、ひみつを教えてやるっ、お、俺はホントはゴブリンなんかじゃねぇんだ!」
「だ、だ、だからよぉ、もうイイダロッ!!あんただって、もう、我慢できなくなってんじゃねぇの………………………………………か?ぁっ???」
いよいよ、彼の手が、下着の中に伸びてきて
「んっなっ!何でッ!何ともないんだよッ!!!何で、薬が効いてねぇ!」
その一瞬に緩まった、彼の腕の中から、身を捻るようにして、抜け出すと、彼の顔に向かって、拳を打ち下ろした。もんどりうって、尻もちをつく彼は、呆然と見上げたまま、じっと、私を見つめる。
「私、効かないのよ、そういうの。異常耐性とか、そういう体質とか、分からなかったかな?」
「チクショォーーッ!!!なんでだよッ!何でうまくいかねぇーッ!やっとここまでだぞっ!ここまで来たんだッ!なのによぉ~。」
「なぁ、あんた、無理やりしようとしたことは、謝るよ。」
「そ、そうだ、あんた、【マヨネーズ】って、知ってるか?うめぇんだぞ。野菜につけて、喰うとサイコーだぜ!」
「なぁ、頼むよ………………………………………。」
正直、彼の力になっても良いと思えた。彼が、【欲】を私に向けなければ。強引に迫って、物欲をちらつかせて、実際それで、動く人もいるかもしれない。事実、私なんかより、”本当の”女性の方が、ずっと強かで、ずっと賢い。そして何より、情が深い。
だから、彼に言わなければ
「ごめん。君の期待には応えられない。」
「次は、間違わないでくれ。」心から、そう思った。
彼の家から出ると、中から、男の慟哭が響いた。
私は、そっと、戸を閉めて、夜更けの森へと、足を向けた。
しかし私は、この時のことを、ずっと後になって、思い出すことになる”慟哭”と共に
鬱展開にならないよう、頑張ります。でも、少しだけ、暗くなるかも????
本日もお読みいただき、ありがとうございました。




