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つまり 私が異世界電池 / 神獣と私と異世界と  作者: 弦紐 かえる
神気増槽
10/24

ストラグダンと 私と 始原の森と

UPしました。

 今日も、夜が明ける。ゆっくりと、端から燃え上がるが如く、朝日が差し込み、やがて徐々に、青みを増しゆく空を見上げたら、今日の始まり、だ。



 これから、ワイルドライフを始める私に、ここは、良い学び場になるのでは?と思い、イツツに尋ねると、良い返事がもらえた。

もちろん、”群れの決まり”には、気遣ってほしい、と言われたけれど。


 まぁ、その辺りは承知の上だし、むしろ、そこを知っておきたいと、思ってる。そして、【浄炎】の使い方も、まだまだ知りたいしネ。



 ともかく、そんな私の、一日は”採集”から始まる。

宴で食べた、果物や、木の実だよ。特にあの猿酒の、原料のルーラ《・・》の実は、数が少なく、中々見つからない。ゲームなら、こんな時、幸運値を上げるようなもので、何とか出来るんだろうけど、現実は厳しいです。それでも、コツコツ探すのは、嫌いじゃないし、いろいろと、見て知ることは楽しい、けどね。


 そして普段は、大体、虎姿でいることが、多い。幸い、この姿でいる間は、それほど食べなくても良い、みたいだし、夜のんびりと、月の光を浴びているのは、本当に、居心地が良い。

 ただ、時々、ルゥナになって、あのお姉さん猿の寝床にゆく。何か、妙に気に入られているようで、時々、ルゥナにならないのかと、尋ねられる程に。


 どこが良いのか?人でも問題ない?


 それは、違うか。むしろ、”神獣だから”なのかな?よく分からん。

後、白虎でいると、急な戦闘にも対応できるし…………と云いたいけど、実際、ただの獣しかいないから、ほぼ戦闘にならない。たまに、若いお猿さんたちと、じゃれ合うくらいで。




 だから、気付くのが遅れた。


 ある日、偶々、始原の森の外(と言っても、植生が変わったくらいの感じだけど、)まで、出掛けた時、ソイツに会った。熊の魔獣だ。


 採集するのはいつも安全な所ばかり、とも限らない。中には、”ルーラ(サルザケ)()モト”のように、特定の場所にしか、生えないものもある。水場が近く、始原の森の外縁を少し出た辺り、とか。




 それは、私と同じくらいの大きさで、背中のあたりは鱗に覆われてて、長い爪をもったそいつは、



立ち上がり


「GWwoohHOowwwhh…………(全部まとめて、喰ってやるぅ、ぐふふ・・)」

と、咆えた。



から、私も

「GuhOGarrrr………(かかってこいや―ッ!!)!!」と吠えたら




…………………………………………ソイツは逃げ出した。(あっ?!あれレッ???)



(そんなに私、コワかった???)





 しかたなく、別の日に、

「一度試しに、肉食ってみるか!!」と、



 猪の魔獣を倒し、食ってみました。



 『生々しさ』がすごかった!!

と、言っておこう。いやぁ、馬刺しモドキ?は食ったことあるけど、やっぱり

「料理って、偉大です。」

香辛料は、値千金。食えないことは無いけど………っていう感じでした。まぁ、果物でやっていけるし、そもそも、たいして『お腹が空かない』。むしろ、娘でいるときの方が、空く気がする。(ナンデダロ?)



 焼いてもみたんだけど、ダメでした。(私の)見た目だけなら、味覚なんて、ほぼ無いんじゃないかと思うんだけど。(少なくとも、人の様な味覚は持ってないよなぁ)結局、私は『神獣』と謂う、ナニカなのだと、再認識した。


 いずれにせよ、ここではどうにもならないから、やはり、人がいる所へ行くしかない、と思った。ここでの暮らしは、意外と快適だった。多腕猩々たちと暮らすのは、どんなものか?と、始めは思っていたけど、中々楽しかったし、為になることも学べた、と思う。

 木の実や果物を、皆と一緒に食べながら、売れた実がなる樹の見分け方とか、危ない虫のこととか、じゃれ合いながら、体の使い方を覚えたり、この辺りの地形や、危険な魔獣について、色々、教えてもらった。





そろそろ、先に進もう。


イツツ、色々、ありがとう。そろそろ、行こうと思う。」

「もう、行かれますか?」

「私が、行くこと、知ってたの?」

「はい、先代様も長い旅に出られていた、と伝えられています。」

「そっか。じゃあ、そろそろ行くよ。」

「はい、いつでも歓迎します。」

「ありがとう。行ってきます。」

「はい、行ってらっしゃいませ。」



「「「「「「uwHowoWuu,uWhoowuuu―――ッ!」」」」」


一斉に吠える、多腕猩々たち、傍から見たら、吠えたてられて、追い出されているようにしか、見えないだろうな。皆、口々に頑張れ!とか、お元気で!とか、温かく送り出してくれる。あのお姉さんとも、ギュッとしておいた。少女が、大きな猿に抱き着く。

その温かい場所を忘れないように。





こうして私は、再び、冒険に出た。





 

相変わらず、拙いですが、ワイルドライフっぽくなってると、良いなぁ。

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