オチる 私
人生初、執筆。拙く、読みづらい所もあるかと思います。TSしますので、気にかかる方はブラウザバックでお願いします。
7/10 加筆修正
私は、森を歩いていた。
足裏に伝わるしっとりとした大地は草に覆われ、まるでグリーンベルベット、古代神殿の柱を彷彿とさせるような大樹が、何処までも続く……って!
確かにセコイアの様な樹が、沢山生えているけど………………………………ここ何処?
私は、オチていた。
いや、正確には そう感じていた。
ずっと昔子供のころに、似たような感じを味わったのを、思い出した。ちょっとした『不思議体験』と云うヤツだ。まぁ、ぶっちゃけると『幽体離脱』と云うやつだ。もちろらん、証拠なんてないし、確認したわけでもない。ただ周りの話や、その時の自分の”感覚”で、多分そうなんだろうなぁ、と思っただけだ。
そんな自分が電波?かどうかは、おいといて、今の状況……。
(どこへ向かっているんだ?)
その時は、こんな事になるとは知らず、ただ、のんびりと、いつもの『変な夢』のつもりでいた………………………………………………………。
やがて『オチル』のに慣れだした頃
(少々、時間かかり過ぎか?)
等と思っていると、先の方に、白い明りが見えてきた。
(ようやく、終わりか。)
それは、ドンドンと大きくなり、やがて、その中に人らしきモノが、”左を下に”横たわっているのが見えた。
『らしきモノ』と言ったが、それはまるで……………………………………………。
然う、まずそれは、女性だ。腰までありそうな長い白髪で、白装束のようなものを着ている。
左を下にして、手足を投げ出すように倒れていて、臀部からは、…………………………太増しい、鱗の生えた尻尾が、覗いている。
然う、シッポだ!……………………その尻尾も又、髪や肌と同じく真っ白で、唯一、薄っすらと開けられた、瞳だけが紅い。
すると突然、何かに気付いたかの様に此方を見た。
驚いた!…………………………………いや思わず『声にならない叫び声』を上げてしまった!
「―――――――――――――――――ッ!!!」
それには……………………………………無かった。
……………………………………いや亡かったと言った方がいいのか?
顔を上げた彼女の、『額から眼窩を含めて左頬を過ぎ、側頭の一部』に至るまで
…………………………肉がごっそりと…………………………
皮膚はおろか筋肉すら何も無く…………………………………………
………………………………………………………………………………………………………
……………………………………骨が、じかに見えていた。
(そして彼女が、何かを呟いた。)
それを聞いた私は
「アァァァァァァァaaaaaaaAAA---ッ!」。
ただ只管、叫び声を上げながらオチていく自分…………。思ったのは『恐怖』か?
否、……………………ただ…ただ只管…………………………あの女を助けたいと、思ってしまった。
正直、「どうかしてた」としか、思えない。どう見ても、助かるようには見えなかったし………………。
でも、その時確かに、願ってしまった。
「助けられるものなら、助けたい!」と。
正直、なぜそう思ってしまったのか、いまだに良く分からない。
なぜ彼女がそうなったのか?病気のせいか、それとも本人の徳の、為したところか? まして、彼女は、只人ではない。
それでも
それでも、理不尽に、『女が亡くなる』のは堪えがたい!
……………………………………ただそう思った。
…………………………そして気を失った。
――――――――――――― 暗転 ――――――――――――――
(馬鹿だよなぁ…本当に馬鹿だ。何もできないのは、分かっていたのに………………。)
それが『今』へと繋がるわけだ。
こんなものを書いてみました。いかがだったでしょうか。よろしければ、今後ともお願いします。