どうせなら、
クラスメートだった。
変わらない奴だった。
面白くて、ちょっと飄々としたところがあったやつだった。
でも、本好きで人を思いやれる奴だった。
小学校から何も変わっていなかった。
双子の私の事を一発で、見分けてくれた。
違うところがある、と言ってくれた。
それは、双子にとって、殺し文句だ。
心の底から双子の片割れが、恋愛に興味が無くてよかったと思った。
じゃなかったら取り合いとかに、なっていたかもしれない。
好き
そう伝えたい。
所詮学生の身分で、何ができるとかわからないけど
せっかく生まれたこの思いを
どうせなら、
伝えたい
そう思う。