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迷車両で行こう23

うP主:どうも。皆さんおはこんばんちは。うP主の永島光です。今日はどっちのために作ったんだか。ちょっとわからない電車のお話です。で、そのちょっとよく分からない電車っていうのは・・・、

「はーい。僕です。」

うP主:373系電車です。

「じゃあ、なんで僕が生まれたか。まずそれを説明するね。僕はJR東海がこれまで165系先輩を使って運転してきた「急行東海」などの165系先輩の置き換えのために製作されたの。彼らは国鉄生まれで、結構ぼろくなっていたからよ。こんなぼろい車両を使っていつまでも放置しておくのはダメだ。と思ったJR東海は私の製作を決定したわ。私はそれまで「急行」として運転して来た「富士川」を特急に格上げするという形で、営業運転を開始。それ以来「東海」、「伊那路」、「ムーンライトながら」の営業運転にもついたわ。」

うP主:一つ皆様に言っておきますが、この車両は3両編成で、グリーン車なんてものはついていません。それはJR東海にはこの列車を特急としてだけでなく他にも運用を組ませるという目論見があったからだった。そのため、この車両にはそれまで特急列車で運用することを前提に製作された電車として初めて、それに反抗した構造で登場した。それはドアが両開きのドアになっているということと、特急車両のくせに客室とドア部分を区切る壁がないということだった(座席部分にあたるところには壁がありますが・・・。)。

「そうなのよ。これ何のためにこうなったかっていうとね。実は・・・。私は普通列車でもこき使うために製作したのよ。」

383系:えっ。それって特急車両として死んでるよね。

「まぁ、その通りになったわ。私はまずこの特急用の座席を利用して、静岡近隣や名古屋近隣で運行されている通勤快速「ホームライナー」や、中央線を仕事場にしている「セントラルライナー」の運用が組まれている(「セントラルライナー」の運用はすでにない)。さらに静岡から東京へ行く深夜と東京から静岡に来る早朝の普通列車としての運用もあったくらいよ。てなわけで、私は普通列車としてもこき使えるように、特急の名称とかが表示できる部分の幕にはちゃんと「普通」という文字の入った幕も入っている。まぁ、その幕は小っちゃいゴシック体の文字で普通ってむじなところに書いてあるだけなんだけどね。」

371系:俺も「ホームライナー」の運用はあったけど、さすがにむじなところに「ホームライナー」としか書いていないような幕じゃなかったぞ。

うP主:てなわけでJR東海の思惑は的中したのだけれど、特急車両のくせにデッキがないというこの構造だけは利用者から、苦情が来た。それは冬や夏になるとドア周辺の席に座っている乗客にはもろにその熱を受けるということだった。夏の暑いときには熱帯夜の空気を。冬の寒いときは限りなく0度にちかい空気を受けてしまう。ふつうの特急車両なら、デッキがあるからそんなことはないのだが、373系電車はデッキがないためにそうなってしまう。JR東海は利用者減少とそう言う利用者からの苦情を聞いて、「東海」と「ムーンライトながら」の373系電車による運用を廃止。しかし、今でも373系電車は身延線の特急「ふじかわ」。飯田線の特急「伊那路」として。または「ホームライナー」として。今日も元気に走っている。

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