君がスキ。〜そのあと〜
もう、あたしがこっちに来て、五ヶ月。
「会いに行くから」
なんて言って一回も来てないし。
本当にあたしのことスキなのかよ!
毎日メールしてくれるから、まだもつけど。
あ〜明日はあたしの17歳の誕生日。
明日こそ来てほしいな。そう願うしかないかな〜いくら彼女だからって、
「来てよ」
とか言えないよ。向こうも暇ではないでしょ。
「もう12時?!寝よ」
ピンポーン
インターホンが鳴る。
「はーい」
あたしはパジャマのまま。ドアの向こうにいたのは―
「会いたかったよ、健汰!」
健汰だった。
「俺も…」
あたしたちは優しいキスをして、二階へ上がる。あたしの部屋に入った。
「今、お茶持ってくる」
そう言って急いで下に行く。冷蔵庫を開け、烏龍茶を取り出す。二つのコップに烏龍茶を注ぐ。それを二階へ持っていく。
「どーしたの?こんな夜中に」
「会いたかったから」
…えっ?
「じゃあ早く来てよ!五ヶ月も待たせるなよ!」
「今日来たのは…」
「なに?」
「忘れてんのかよ…」
んだよ…こんな12時すぎに言うことなんか…
「誕生日おめでとう」
「健汰…」
「俺が一番最初だろ」
「ありがと」
チュッ
「あ、あんた何して」
あたしの左手のくすりゆびにキスをする。
「俺が18になるまで待ってて」
「えっ?」
「結婚しようよ」
「う…ん」
「待っててくれる?」
「待つよ」
「ありがと」
やっぱ、来てくれた。あたしの彼氏。あたしは何年も待つよ。君のためなら。
これでひとまず君がスキ。は終わりです!次はファンタジー書こうかな♪