14.化け物に一撃を
上にいる奴らから怨嗟の声がこちらに恨みや助けが欲しいという思いを届けてくる。それしか考えられないようだ。口をパクパクさせこちらを見てくる。俺に言うな!馬鹿野郎!!こちらに来ようとするが、その化け物から一定の距離から離れられないようだ。
そして化け物は、木からぶら下がっている。猿のように、でも生き物には見えない。月明かりの中で影が浮かぶ。
四本の太い腕、毛深い。表情は見えないが、なんとなく分かる。
こいつ、嗤っていやがる!!fuku!
死ねるか!こんな奴の手にかかって死んだらやばい!!死ねるか!!!
咄嗟に体を無理やりひねって相手の顎を俺の左肩に噛ませる。これせ¥いくぇr注意尾p@@さdfghjkl;:」zxcvbんm、。・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「いてええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
痛い。
「離せ!離せ!!仮にも友軍だろうが!fuckin shit! Stap it stuid!!」
もっと力を込めて体を揺する。うお、もっと力込めてきやがった。まじ痛い。
誰か助けてくれ!!
そこで乾いた音が山中に木霊した。
気がついたら上の奴がいなかった。
「古さん!異状ないか?!」
「肩やられた!!助かった横さん!」
体を起こし横さんの射線に注意しつつ、横さんの横に駆けていく。後ろをちらりと見る。!!
後ろから仮称友軍がゴリラのように追ってくる。ぞっとしかしない。もう一発、小銃の装填を終えた横さんが発砲した。うお、避けた!!逃げろ、逃げれ。横さんがパンパン撃ってくれる。俺は走りながら右腰を探る。どでかい拳銃を無理やり引き抜く。目盲撃ちで右腕を後ろにぴんと伸ばす。単発2連射をする。そのまま横さんのそばに並ぶ。仮称友軍は左腕をかばって立っている。ラッキー、当たってる。
「何あれ?!」
横さんの質問。
「どっちのこと?!」
化け物か?仮称友軍か?
「両方!!」
「推定人間。木のは化け物だ!!」
「いや、訳が……」
うわ!来た!撃て!!
何とか、まだ生きているがこんなんやってられるか!
馬鹿じゃないの!仮称友軍には当たらないし、化け物は避けもしない。ニヤニヤ嗤っている。絶対馬鹿にしてる!!むかつく奴だ。死ね!射撃、やっぱ避けない!当たっていたのに!!
あ、弾切れた。 ボルトが下がったまま戻らない。ちょうどいい。爺ちゃんのお守りよお願い。
kyrieleyson.主よ我を憐れみたまえ。
「横さん、十秒守って。」
「へ、ふえええ……」
sorry about that,but you have to do that!やれ!!
痛む左肩を無理に動かし右胸ポケットの弾丸をひっつっかむ。直接拳銃のむき出しの薬室の中に弾丸を装てんする。ボルトを閉鎖する。
そのまま、照門と照星を奴に合わせる。そっと引き金を引く。
take this!くらえ化け物!
「爺ちゃん…」
弾丸が、奴に向かって飛んでいった。
やっと更新できた。
本当にごめんなさい。