表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

足の傷

作者: 壮太

背筋がブルッとする短編ホラーです。

心臓の弱い方はご注意

昼間に見てね_(._.)_

  西暦20××年、日本は隣国との間に停戦協定を結んだ。

  12年間という長い戦争が形の上で終結した

  ここはとある戦場、停戦となったことも知らず、銃声はやむことを知らない。

  1人の兵士がある敵兵を崖の上まで追いつめた。

  追いやられた兵士は左足に深手の傷があった

「たのむ、助けてくれ、俺には妻がいる子供も2人いるんだ たのむ」

  兵士は泣き叫んだ

「悪いな、俺もお前を殺さないと帰れない、もうすぐ娘が生まれるんだ 俺は死ねない」

  引きがねを引こうとした瞬間、崖が崩れた

「一人撃たずににすんだ・・・帰ろう家族が待ってる」


  崖から落ちた男は海に浮かんでいた、海水が足の傷に激痛を与える

「駄目だ・・もう死ぬんだ、ごめんよお父さん帰れそうにないよ」 

  意識の遠のく中、兵士はふと来世を考えた。

  もう人間はいやだ、戦争ばっかりもうたくさんだ 今度はもっと小さなものでいい

  花や木でも構わない 

  そう想いながら深い海の底へと沈んでいった。


  残念だ。また人間に生まれてきてしまった。

  まぁいい だって俺を殺そうとした奴の娘に生まれてきたんだから

 

「はーい パパといっしょにお風呂入ろうねぇ」

  彼は娘の左足に傷があるのを見つけた

「どうしたんだその足の傷は」

  娘が振り返る・・・そして一言

「昔ちょっとね」

  

     

感想よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 有名な怪談(美男美女の夫婦に生まれた不細工な子が親に殺されて、次に生まれた可愛い子が「今度は殺さないでね」と言う)と似てるなーという印象です。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ