第八十四話
完結しました。第八十九話までの物語です。主人公レオーナの物語をお楽しみください。
「・・・・・・」
私は騙された。玲緒奈はソード達に、とある施設の視野が全て白い部屋に閉じ込められた。あの声は彼らの内の誰かの声だったのだ。
「私を裏切ったのね?!私をここに留めて何をするの?」
玲緒奈は見えぬ彼らに向かって叫んだ。
「ここがあなたにとって安全なのです。星野玲緒奈様、人類を救う英知を教えていただきたい」
「信じられない。あなた達は私を騙したのよ?」
「こうでもしないと、他の誰かに命を狙われます。申し訳ありませんが、こうせざるを得なかった私達を許してください」
カレエの声がする。
「私をここから出して!」
玲緒奈は怒り狂った。
「英知を伝えて下されば、解放します。お願いです、教えて下さい、どうすれば人類にとって良い方向に向くのかを」
ソードが懇願した。
「・・・・・・」
玲緒奈は思案した。彼らに英知を授けても、私が解放されるとは限らない。しかし、誰かにディ・フォンの言葉を伝えなければ、人類は滅びの道へと進むだろう。このまま彼らに伝えないでいる理由はあるのか。
「・・・・・・本当に私を解放してくれるのね?私の伝えたことを実現できる?」
もしかしたら、私はここから出る事はないかもしれない。しかし彼女は自分の事より、人類が助かる道を選んだ。私は人類を救いたい。
「我らの全能力を注いで実現します」
ソードが力強い声でそう誓った。
「そう、必ず実現してね、必ず。・・・・・・では、まず人類の課題であるSDGsの全て解決する方法を教えます」
玲緒奈は白い視野の向こうに居ると思われる彼らに呼びかけた。




