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生まれ変わり

はじめましてこんにちは。

少し苦しむ主人公が見たくて初投稿です。

 目が覚めた。おそらくきっと...

なぜ疑問に思ったのか、

それは目の前に広がる光景が昨日の目覚めとは全く異なっていたからだ。

定刻を示すアラームの音も、

暖かい布団も、

カーテンの隙間から差す温かな光もない。


 あったのは、無限に続く本棚。香るのは年代物の木と紙の放つ独特なにおい。古びた書庫のようだ。

僕はその固い床の上に身をさらしていた。


 本棚を支えに、力を入れて起き上がる。

手足の感触が、このあり得ない今が夢でないことを伝えていた。

そして、受け入れがたいこの事実を僕は理由もなしに、すんなりと受け入れてしまっていた。


 次の瞬間、僕は囚われたように本棚をあさり始めた。

何を探しているかも分からないのに一心不乱に探し続けた。


 しばらくたって、一冊の本が目に留まる。

それが目当てのものだとすぐに分かった。


 本に手を伸ばす。


 本を手にしたと同時に気が付いた。

隣の本に伸びている1つの手に。

手の主は女性だった。顔もはっきりと認識できないのにそう思えた。


 彼女のことはすぐに意識から外れ、

指先が、目線が、意識が、本の表紙に吸い込まれる。


そこには「役割:主人公」と書いてあった。


 何を意味するのかと思案していると、異変が訪れる。

ページがペラペラと目にもとまらぬ速さで捲れていったかと思うと、指先が本に沈んだ。


 そのまま僕は指先から腕へ、胴へ、足へと飲み込まれる。

ふと、先ほどの彼女のこと思い出し、顔を向けるとそこに彼女の姿はなく、「役割:ラスボス」と記された本だけがそこにあった。


 僕の意識はそこで途切れた。







 






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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして! 続きが気になるプロローグですね、更新楽しみにさせていただきます♪
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